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公開番号2024137110
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-07
出願番号2023048498
出願日2023-03-24
発明の名称液体吐出装置
出願人理想科学工業株式会社
代理人個人
主分類B05C 11/10 20060101AFI20240927BHJP(霧化または噴霧一般;液体または他の流動性材料の表面への適用一般)
要約【課題】印刷動作中におけるインクジェットヘッドでのインクの乾燥固着を抑制する液体吐出装置を提供する。
【解決手段】インクを吐出する複数のノズルを有するインクジェットヘッド31と、インクジェットヘッド31のインクを吐出する側の面に対して乾燥防止液を塗布する乾燥防止液塗布部29と、インクジェットヘッド31の印刷動作を制御するとともに、所定の媒体に対して印刷動作を行っている間において乾燥防止液塗布部29を制御して、インクジェットヘッドに乾燥防止液を塗布する制御部5とを備える。
【選択図】図12
特許請求の範囲【請求項1】
液体を吐出する複数のノズルを有する吐出ヘッドと、
前記吐出ヘッドの前記液体を吐出する側の面に対して乾燥防止液を塗布する乾燥防止液塗布部と、
前記吐出ヘッドの吐出動作を制御するとともに、所定の媒体に対して前記吐出動作を行っている間において前記乾燥防止液塗布部を制御して、前記吐出ヘッドに前記乾燥防止液を塗布する制御部とを備えた液体吐出装置。
続きを表示(約 590 文字)【請求項2】
前記乾燥防止液塗布部が、前記乾燥防止液を吸収した塗布部材を有し、該塗布部材を前記吐出ヘッドの前記液体を吐出する側の面に押し当てることによって、前記乾燥防止液を塗布する請求項1記載の液体吐出装置。
【請求項3】
前記吐出ヘッドに塗布された前記乾燥防止液を除去する乾燥防止液除去部を有し、
前記制御部が、前記乾燥防止液塗布部によって前記吐出ヘッドに対して前記乾燥防止液が予め設定された回数だけ塗布される毎に、前記乾燥防止液除去部を制御して前記乾燥防止液の除去動作を行う請求項1記載の液体吐出装置。
【請求項4】
前記乾燥防止液除去部が、前記乾燥防止液を吸収する吸収部材を有し、該吸収部材を前記吐出ヘッドの前記液体を吐出する側の面に押し当てることによって、前記乾燥防止液を前記吸収部材により吸収して除去する請求項3記載の液体吐出装置。
【請求項5】
液体を吐出する複数のノズルを有する吐出ヘッドと、
前記吐出ヘッドの前記液体を吐出する側の面に対して乾燥防止液を塗布する乾燥防止液塗布部と、
前記吐出ヘッドのクリーニング動作を制御するとともに、前記クリーニング動作を行っている間において前記乾燥防止液塗布部を制御して、前記吐出ヘッドに前記乾燥防止液を塗布する制御部とを備えた液体吐出装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のノズルを有する吐出ヘッドから液体を吐出する液体吐出装置に関するものである。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、紙およびフィルムなどの印刷媒体に対して、インクジェットヘッドからインクを吐出して印刷を施すインクジェット印刷装置が提案されている。
【0003】
また、近年、インクジェットヘッドの1ノズルあたりの液滴サイズが数100ピコリットルと大液滴なインクジェットヘッドの開発、製品化が進んでいる。
【0004】
そして、このような大液滴のインクジェットヘッドの特徴を活かし、従来の着色用途以外のスプレー塗布代替用途、コーティング塗布代替用途、ディスペンサー代替用途でこれらのインクジェットヘッドの利用が検討され始めている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2021-020368号公報
特開2014-162135号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ここで、上述したような用途の場合、インクジェットヘッドから吐出される液体は、従来の着色用インクよりも高固形分、高粘度となりやすく、乾燥性が高くなる。
【0007】
そのため、たとえばインクジェットヘッドのヘッドフェイス面に撥インク処理が施されていないような場合には、印刷動作によってヘッドフェイス面が汚れやすい。また、多ノズルのインクジェットヘッドで大液滴が吐出可能なインクジェットヘッドの場合は、より汚れやすくなる。
【0008】
さらに、着色用インクも含めて液体が高乾燥性の場合には、印刷動作中にヘッドフェイス面に付着した液体が乾燥して固着する。また、凹凸がある基材や平坦でない基材に液体を吐出する場合には、インクジェットヘッドと基材との間の距離を長く確保する必要があるため、液体が舞い上がりやすく、上述したような現象がより発生しやすくなる。
【0009】
ヘッドフェイス面に一度固着した固着物は除去が非常に困難であり、固着物はインクジェットヘッドのキャッピング時の密閉環境を阻害したり、ノズルを塞ぎ安定的なインクの吐出を阻害する。その結果、インクジェットヘッドの交換頻度が高くなり、コストおよび生産性などに大きな障害となる。
【0010】
なお、特許文献1には、ワイプブレードによってインクジェットヘッドのヘッドフェイス面をワイピングするワイプ動作を行うことにより、インク吐出面に付着したインクに含まれる樹脂などの成分を取り除き、これによりインク吐出面の撥水性を復活させることが提案されているが、印刷動作中におけるインクの乾燥は防止することができない。
(【0011】以降は省略されています)

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