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公開番号2024176942
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-19
出願番号2023095838
出願日2023-06-09
発明の名称換気ブース
出願人株式会社シロハチ
代理人個人
主分類B05B 16/40 20180101AFI20241212BHJP(霧化または噴霧一般;液体または他の流動性材料の表面への適用一般)
要約【課題】通常は前面だけに設けられている開口部を天部まで広げられ、物品の出し入れが容易になる換気ブースを提供する。
【解決手段】箱体の骨格を形成するフレーム連結体の前面以外の各枠にパネル部材21~25が装着された構成の本体部100の内部に、各主面を後方に向かうにつれて底部に近づくように傾斜させた姿勢にした整流板31が、本体部100の天部の前端縁から所定距離だけ離れた場所に上端面を向けた状態で支持される。天部に装着されるパネル部材21のうちの整流板31の上端面の近傍の所定位置より前方になる範囲は、本体部100の両側部から離反可能な可動片21a,21bとなり、これらの可動片21a,21bを本体部の両側部から離反させることにより形成される天部側の開口部が前面側の開口部20に連なった状態になる。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
前面が開口された箱型の本体部と、当該本体部の前面側の開口部に一方の主面を向けて前記本体部の内部に支持される整流板と、当該本体部の内部の前記整流板の他方の主面の側の空間に吸引口を連ねた状態で本体部の外面に取り付けられる排気ユニットとを備える換気ブースであって、
前記整流板は、前記本体部の天部の前端縁から所定距離だけ離れた場所に上端面を向け、各主面を後方に向かうにつれて底部に近づくように傾斜させた姿勢または各主面を垂直方向に沿わせた姿勢にして支持されており、
前記本体部の天部の少なくとも前記整流板の上端面が向けられている場所の近傍の所定位置から前端縁までの範囲が当該本体部の両側部から離反可能となっており、その離反により形成される天部側の開口部が前記前面側の開口部に連なった状態になる、
ことを特徴とする換気ブース。
続きを表示(約 500 文字)【請求項2】
前記本体部は、箱体の骨格を形成するフレーム連結体と、このフレーム連結体の両側部および天部ならびに背部を塞ぐためにこれらの部分のフレームに装着される複数のパネル部材とを含み、
前記フレーム連結体の両側部を天部側で繋ぐフレームのうちの最前方のフレームが前記整流板の上端面が向けられる場所またはその近傍に配備され、
前記フレーム連結体の天部に装着されるパネル部材のうち当該天部の両側の前記最前方のフレームより前方になる部分に装着される範囲が、当該部分に離反可能に連結される、
請求項1に記載された換気ブース。
【請求項3】
前記フレーム連結体には,前記両側部の枠を形成する一対の矩形フレームと、これらの矩形フレームを天部側で連結するための複数の棒状フレームとが含まれており、
前記一対の矩形フレームの天部側を向く部分の前端部と、当該部分内の前記整流板の上端面が向けられる場所またはその近傍の所定位置とに、それぞれ前記複数の棒状フレームのうちの最前方のフレームを連結するためのネジ穴または連結部材が設けられている、請求項2に記載された換気ブース。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、前面が開口された箱状の本体部の内部に、整流用の板部材(この明細書では「整流板」と呼ぶ。)が、前面の開口部に一方の主面を対向させると共に本体部の内部の空間を完全に分断しないようにして支持され、本体部の内部の整流板の他方の主面の側の空間から空気を吸い出すための排気ユニットが本体部の外面の適所に設けられた構成の換気ブースに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
上記の構成が適用された換気ブースの従来例として、本体部が金属により形成されたブース(特許文献1を参照。)と、箱体の骨格を形成するフレーム連結体に樹脂製のパネル部材を装着した形態の本体部を有するブース(特許文献2を参照。)とがある。いずれのブースも、塗装や切削などを手作業で行う際の換気に利用することを主目的とする卓上サイズの換気ブースである。
【0003】
これらのブースでは、排気ユニットを作動させることによって、整流板により区切られた空間のうちの排気ユニットに連なる側の空間が負の圧力による静圧室となり、開口部に連なる側の空間の空気が整流板により塞がれていない箇所から静圧室へと流れ込んで排気ユニットから排出されるという空気の流れが生じる。この特性により、本体部の開口部がある前面から整流板までの空間を塗装や切削などの作業のためのスペース(以下、「作業空間」という。)とし、その作業により発生した臭気や粉塵等を排気することができる。
【0004】
特許文献1に記載された換気ブースでは、1枚の整流板が、後方に向かうにつれて底部に近づくように主面を傾斜させた姿勢をもって支持されている。特許文献2に記載された換気ブースでは、同様の傾斜姿勢をとる2枚の整流板が、それぞれの間に所定の間隙を隔てて前後に並ぶように支持されている。
【0005】
さらに特許文献2には、一対の矩形状のフレームを左右に配置して、これらを複数本の棒状フレーム(同文献では「水平フレーム」と記載。)により連結した構成のフレーム連結体(同文献では「枠フレーム」と記載。)と、このフレーム連結体の前面以外の各面の枠を塞ぐ複数のパネル部材とを主材料とする換気ブースの本体部が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
実用新案登録第3219665号公報
特開2020-79669号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記特許文献1,2に記載された換気ブースの本体部は立方体に近い形態になっているが、本体部を高さ方向に拡張すれば、3Dプリンターや3Dプリンターによる造形工程の後処理用の装置を作業空間に入れて、装置を稼動させる間に発生する臭気や有害物質を外部に排出することも可能と考えられる。
【0008】
ただし、現在流通しているこれらの装置には、装置本体に上方からカバーが被せられる仕様になっているものが多い。このカバーは、装置が動いている間は装置本体に取り付けられ、装置が停止して造形物を取り出すときに取り外される。このため、カバーを付けた状態の装置を換気ブースに入れることができた場合でも、ブースの内部で装置本体からカバーを取り外すことは、ブースの天部が邪魔になって不可能になる可能性が高い。カバーが取り外された状態でブースに入れられている装置本体にカバーを被せることも、同様に不可能になる可能性が高い。
【0009】
そうすると、上記のカバーが被せられた装置を換気ブースに入れて稼動させる場合には、カバーの取り外しや再装着の必要が生じる都度、装置本体をブースから取り出す必要があるが、精密機械を含む装置を頻繁に動かすことは避けるべきである。
【0010】
換気ブースが塗装や切削の作業に利用される場合も、処理対象となる物品のサイズや形状によっては、前面の開口部から物品を出し入れするのが難しい場合がある。
(【0011】以降は省略されています)

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