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公開番号
2024142679
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-11
出願番号
2023054926
出願日
2023-03-30
発明の名称
塗膜処理方法
出願人
ベック株式会社
代理人
主分類
B05D
3/10 20060101AFI20241003BHJP(霧化または噴霧一般;液体または他の流動性材料の表面への適用一般)
要約
【課題】
旧塗膜に、塗料(I)を塗付、乾燥させて塗膜(I)を形成した後、特定の剥離剤によって、旧塗膜を塗膜(I)とともに剥離する塗膜処理方法を提供する。
【解決手段】
本発明は、基材上の旧塗膜を処理する方法であって、
上記旧塗膜の表面に、塗料(I)を塗付、乾燥させて塗膜(I)を形成する工程と、
上記塗膜(I)の表面に剥離剤を塗付し、該塗膜(I)を軟化させた後、塗膜(I)及び旧塗膜を剥離する工程と、
を含み、
上記剥離剤は、酢酸ブチルの蒸発速度を100としたときの相対蒸発速度が100以上である有機溶剤を含むことを特徴とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
基材上の旧塗膜を処理する方法であって、
上記旧塗膜の表面に、塗料(I)を塗付、乾燥させて塗膜(I)を形成する工程と、
上記塗膜(I)の表面に剥離剤を塗付し、該塗膜(I)を軟化させた後、塗膜(I)及び旧塗膜を剥離する工程と、
を含み、
上記剥離剤は、酢酸ブチルの蒸発速度を100としたときの相対蒸発速度が100以上である有機溶剤を含むことを特徴とする塗膜処理方法。
続きを表示(約 160 文字)
【請求項2】
上記剥離剤は、酢酸ブチルの蒸発速度を100としたときの相対蒸発速度が100以上である有機溶剤を50重量%以上含むことを特徴とする請求項1に記載の塗膜処理方法。
【請求項3】
上記塗料(I)は、該塗料(I)の固形分中に樹脂成分及び粉体成分を含むことを特徴とする請求項1に記載の塗膜処理方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、新規な塗膜処理方法に関するものである。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
建築物、土木構造物等の表面に形成された塗膜(旧塗膜)の処理方法として、旧塗膜の脆弱部分(欠陥部分)を除去した後に、新しい塗料を塗装したり、建材(例えば、シート、化粧ボード、壁紙等)を貼着する方法等がある。
旧塗膜を剥離する手法としては、サンダー処理、ブラスト処理、高圧水噴射、タガネハツリ等の物理的手法、薬剤、溶剤を利用した化学的手法等が挙げられる。最近では、下地損傷、粉塵飛散等の問題、環境配慮等の観点から、剥離剤を利用した化学的手法が用いられている。(例えば、特許文献1~2等)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-131651号公報
特開2018-70725号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
剥離剤を利用した塗膜剥離方法は、剥離剤によって旧塗膜を軟化させた後、スクレイパー等により旧塗膜を剥離するものであるが、旧塗膜の脆弱部分を除去するには手間がかかる場合がある。また、旧塗膜の脆弱部分(欠陥部分)を剥離後、基材や旧塗膜の強靭部分(健全部分)に剥離剤が残存し、次工程に支障をきたす場合があり、工期が長期化するおそれがあった。
【0005】
本発明は、このような点に鑑みなされたものであり、作業性に優れた塗膜処理方法を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
このような課題を解決するために本発明者らは、鋭意検討の結果、旧塗膜に、塗料(I)を塗付、乾燥させて塗膜(I)を形成した後、特定の剥離剤によって、旧塗膜を塗膜(I)とともに剥離する塗膜処理方法に想到し、本発明を完成するに到った。
【0007】
すなわち、本発明は以下の特徴を有するものである。
1.基材上の旧塗膜を処理する方法であって、
上記旧塗膜の表面に、塗料(I)を塗付、乾燥させて塗膜(I)を形成する工程と、
上記塗膜(I)の表面に剥離剤を塗付し、該塗膜(I)を軟化させた後、塗膜(I)及び旧塗膜を剥離する工程と、
を含み、
上記剥離剤は、酢酸ブチルの蒸発速度を100としたときの相対蒸発速度が100以上である有機溶剤を含むことを特徴とする塗膜処理方法。
2.上記剥離剤は、酢酸ブチルの蒸発速度を100としたときの相対蒸発速度が100以上である有機溶剤を50重量%以上含むことを特徴とする1.に記載の塗膜処理方法。
3.上記塗料(I)は、該塗料(I)の固形分中に樹脂成分及び粉体成分を含むことを特徴とする1.に記載の塗膜処理方法。
【発明の効果】
【0008】
本発明の塗膜処理方法によれば、旧塗膜を容易に剥離することができる。特に、旧塗膜の脆弱部分(欠陥部分)を迅速かつ容易に剥離でき、かつ脆弱部分除去処理後の面(基材や旧塗膜の強靭部分)に剥離剤が残存することを抑制できる。これにより、作業性が向上し、工期を長期化させることなく旧塗膜を処理することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を実施するための形態について説明する。
【0010】
本発明は、基材上の旧塗膜を処理する方法に関するものであり、建築物、土木構造物等の基材表面に形成された塗膜(旧塗膜)を剥離する工程を含むものである。
基材としては、例えば、コンクリート、モルタル、スレート板、珪酸カルシウム板、ALC板、押出成型板、スレート瓦、セメント瓦、新生瓦、磁器タイル、サイディングボード、金属、ガラス、木材、合板等が挙げられる。
旧塗膜としては、上記基材の上に塗装されている塗膜であり、例えば、JIS K5621「一般用さび止めペイント」、JIS K5651「アミノアルキド樹脂塗料」、JIS K5658「建築用耐候性上塗り塗料」、JIS K5659「鋼構造物用耐候性塗料」、JIS K5660「つや有合成樹脂エマルションペイント」、JIS K5661「建築用防火塗料」、JIS K5663「合成樹脂エマルションペイント」、JIS K5668「合成樹脂エマルション模様塗料」、JIS K5665「路面標示用塗料」、JIS K5667「多彩模様塗料」、JIS K5670「アクリル樹脂系非水分散形塗料」、JIS K5674「鉛・クロムフリーさび止めペイント」、JIS K5675「屋根用高日射反射率塗料」、JIS A6909「建築用仕上塗材」等により形成された塗膜が挙げられる。また、旧塗膜は、単層塗膜であっても複層塗膜であってもよい。さらに、本発明は、剥離剤によって溶解しやすく剥離が困難な旧塗膜や、強度不足、密着不良、膨れ等の欠損部を生じた旧塗膜の剥離に好適である。
(【0011】以降は省略されています)
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