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公開番号2025002790
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-09
出願番号2023103142
出願日2023-06-23
発明の名称薬液噴霧器
出願人株式会社三鷹ホールディングス
代理人個人
主分類B05B 17/06 20060101AFI20241226BHJP(霧化または噴霧一般;液体または他の流動性材料の表面への適用一般)
要約【課題】収束して噴霧でき、ミスト径の変更が可能で、薬液を使い切ることができる噴霧器を提供する。
【解決手段】
薬液を入れた薬液瓶100を、開口部101を下向きに装着可能な薬液瓶装着部10と、薬液瓶装着部10の下方に設けられた薬液貯留槽20と、薬液を通過させるメッシュ31及び圧電素子32からなり、薬液貯留槽20の壁面に貫設されて、貯留された薬液からミストを生成する複数の超音波発振子30と、生成されたミストを収容し、ミストを噴出するノズル41を有するノズル前室40と、ノズル前室40に収容されたミストに送風して、ミストをノズル41から噴出させる送風ファン50と、を有し、複数の超音波発振子30は、メッシュサイズが異なるため生成するミスト径が異なり、いずれかの超音波発振子30を選択的に作動させるようにした。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
噴霧する薬液を入れた薬液瓶を、開口部を下向きに装着可能な薬液瓶装着部と、
前記薬液瓶装着部の下方に設けられた薬液貯留槽と、
薬液を通過させるメッシュ及び当該メッシュを加振する圧電素子からなり、前記薬液貯留槽の壁面に貫設されて、前記薬液貯留槽に貯留された薬液からミストを生成する複数の超音波発振子と、
前記複数の超音波発振子により生成されたミストを収容し、当該ミストを噴出するノズルを有するノズル前室と、
前記ノズル前室に収容されたミストに送風して、当該ミストを前記ノズルから噴出させる送風ファンと、を有し、
前記複数の超音波発振子は、メッシュサイズが異なるため生成するミスト径が異なり、いずれかの前記超音波発振子を選択的に作動させるように構成された、噴霧器。
続きを表示(約 370 文字)【請求項2】
前記薬液瓶の前記開口部に挿入された通気管と当該通気管に設けられた逆止弁をさらに有する、請求項1に記載の噴霧器。
【請求項3】
前記複数の超音波発振子は、前記薬液貯留槽の前面の下端部に設けられ、前記薬液貯留槽に貯留された薬液が、全て当該複数の超音波発振子に流れるように構成されている、請求項1に記載の噴霧器。
【請求項4】
前記複数の超音波発振子は、前記薬液貯留槽の底面に貫設され、前記薬液貯留槽に貯留された薬液が、全て当該複数の超音波発振子に流れるように構成されている、請求項1に記載の噴霧器。
【請求項5】
前記送風ファンは、軸流ファンである、請求項1に記載の噴霧器。
【請求項6】
前記送風ファンは、遠心ファンである、請求項1に記載の噴霧器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、薬液噴霧器に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
現在、幹細胞を用いた再生医療が脚光を浴びている。この治療法は、腰の骨髄や乳歯の歯髄や臍帯液や脂肪由来の幹細胞などから得られた幹細胞を用いて体の組織を再生する方法で、例えば網膜などの組織を培養して再生し体内に移植することで、優れた治療効果を実現している。この治療方法の過程において、例えば網膜などの培養の際に発生する上澄み液である幹細胞上清液は、従来は廃棄していたが、エクソソームを含むため、これを皮膚に塗布すると、毛根の定着率を上げる肥料のような効果があることが分かってきた。特に、高齢女性の薄毛は、他人との接触を躊躇させ、精神疾患や認知症を引き起こすと言われているが、幹細胞上清液によって薄毛を改善することにより、これらの症状も改善することが期待される。
【0003】
また、水溶性ビタミンC誘導体は、光老化した顔の皮膚に塗布するとシワ、たるみなどを改善する効果があると言われ、これを含む薬液は、化粧品にも用いられている。このビタミンC誘導体は、このような美容上の効果により、特に高齢女性の対人関係の積極性を向上させることが期待できる。
【0004】
そこで、このような幹細胞上清液や水溶性ビタミンC誘導体などの薬液を、自宅でのセルフメンテナンスで手軽に毛根や顔の施術個所に噴霧することができれば、上記の女性の薄毛や光老化や、その結果生ずる精神疾患や認知症などを防ぐことに効果があると期待される。
【0005】
一方、噴霧器としては、容器に充填された気体を噴射する際に生ずる負圧で液体を吸い上げて霧状にする方式(特許文献1,2)や、ポンプで空気を噴射する際に生ずる負圧で液体を吸い上げて霧状にする方式(特許文献3)や、液体を超音波振動子で霧状にし、ファンを用いて吹き付ける方式(特許文献4)などが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2016-159970号公報
国際公開第2017/064743号
実開昭62-9872号公報
特開2013-144015号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、上記幹細胞上清液の例では、患部に収束して噴霧することが望ましく、ミストサイズを大きくして皮膚表面に留めたい場合と、ミストサイズを小さくして皮膚の内部に浸透させる場合とがあるため、ミストサイズを変更できることが好ましい。また、幹細胞上清液は、高価なため、瓶の中の薬液を完全に使い切ることが望ましい。この点、上記各噴霧器では、患部に収束して噴霧する機能と、噴霧のミストサイズを選択する機能と、噴霧する薬液を残らず完全に使い切る機能を全て満たすことが難しかった。
【0008】
本発明は上述の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、薬液を患部に収束して噴霧でき、噴霧のミストサイズを可能で、瓶の中の薬液を残らず使い切ることができる噴霧器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するため、本発明にかかる噴霧器(1)は、噴霧する薬液を入れた薬液瓶(100)を、開口部(101)を下向きに装着可能な薬液瓶装着部(10)と、前記薬液瓶装着部(10)の下方に設けられた薬液貯留槽(20)と、薬液を通過させるメッシュ(31)及び当該メッシュ(31)を加振する圧電素子(32)からなり、前記薬液貯留槽(20)の壁面に貫設されて、前記薬液貯留槽(20)に貯留された薬液からミストを生成する複数の超音波発振子(30)と、前記複数の超音波発振子(30)により生成されたミストを収容し、当該ミストを噴出するノズル(41)を有するノズル前室(40)と、前記ノズル前室(40)に収容されたミストに送風して、当該ミストを前記ノズル(41)から噴出させる送風ファン(50)と、を有し、前記複数の超音波発振子(30)は、メッシュサイズが異なるため生成するミスト径が異なり、いずれかの前記超音波発振子(30)を選択的に作動させるように構成されたものである。
【0010】
本発明にかかる噴霧器によれば、メッシュサイズが異なる複数の超音波発振子を備え、そのうち所望の超音波発振子を選択的に作動させる構成にしたので、所望のミストサイズの薬液を噴霧できる。また、薬液瓶を、開口部を下向きに装着する構成にしたので、高価な薬液を残すことなく使い切ることができる。また、ノズルから噴出させる構成としたので、収束した噴霧が実現できる。
(【0011】以降は省略されています)

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