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公開番号2025034518
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-13
出願番号2023140938
出願日2023-08-31
発明の名称トリガー式液体噴出器
出願人株式会社吉野工業所
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B05B 11/00 20230101AFI20250306BHJP(霧化または噴霧一般;液体または他の流動性材料の表面への適用一般)
要約【課題】操作性を悪化させずに液体の噴出態様を切り替える。
【解決手段】ノズル本体30は、流路33と縦供給筒部内との連通が遮断された第1位置から、ガイド部材18に対してノズル周方向の一方側に向けて回転する過程において、流路と縦供給筒部内とが連通し、かつ流路を通過した液体が噴出孔15からノズル周方向に旋回しながら噴出される第2位置と、第1係合部および第2係合部が、互いにノズル周方向に突き当たり、かつ流路と縦供給筒部内とが連通した状態で、第3係合部36および第4係合部37が互いに係合し、連結部材31がノズル本体と一体にガイド部材に対して前方に移動することで、流路を通過した液体が噴出孔から直線状に噴出される第3位置と、をこの順に移動する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
液体が収容された容器体に装着される噴出器本体と、
前記噴出器本体の前端部に装着され、液体を前方に向けて噴出する噴出孔が形成されたノズル部材と、を備え、
前記噴出器本体は、
上下方向に延び、前記容器体内の液体を吸上げる縦供給筒部と、
前記縦供給筒部の前方に前方付勢状態で後方に移動可能に設けられたトリガー部を有し、前記トリガー部の後方への移動によって、液体を前記縦供給筒部内から前記噴出孔側に向けて流通させるトリガー機構と、を有し、
前記ノズル部材は、
前記噴出器本体の前端部に装着された筒状のガイド部材と、
前記ガイド部材の前端部に回転可能に外装された筒状のノズル本体と、
前記ガイド部材の前端部の外周面と前記ノズル本体の内周面との間に設けられた筒状の連結部材と、を備え、
前記ガイド部材には、前後方向に延びるガイド軸部が設けられ、
前記ノズル本体は、
前記噴出孔が形成され、かつ前記ガイド軸部の前端面と前後方向に対向するノズル壁部と、
前記ノズル壁部から後方に向けて延び、前記ガイド軸部に回転可能に外嵌されたノズル筒部と、を備え、
前記ガイド軸部の前端面と、前記ノズル壁部の後面と、の間には、前記噴出孔が開口した流路が設けられ、
前記ガイド軸部の外周面、および前記ノズル筒部の内周面には、前記ガイド部材に対する前記ノズル本体の回転に伴って、前記流路と前記縦供給筒部内との連通、およびその遮断を切り換える第1連絡溝および第2連絡溝が各別に形成され、
前記ノズル本体の内周面、および前記連結部材の外周面には、互いがノズル周方向に突き当たり、前記ノズル本体および前記連結部材を一体に、前記ガイド部材に対してノズル周方向に回転可能にする第1係合部および第2係合部が各別に設けられ、
前記ガイド部材の前端部の外周面、および前記連結部材の内周面には、前記ガイド部材に対する前記連結部材のノズル周方向の回転移動に伴い、前記連結部材を前後動させる第3係合部および第4係合部が各別に設けられ、
前記ノズル本体は、
前記流路と前記縦供給筒部内との連通が遮断された第1位置から、前記ガイド部材に対してノズル周方向の一方側に向けて回転する過程において、
前記流路と前記縦供給筒部内とが連通し、かつ前記流路を通過した液体が前記噴出孔からノズル周方向に旋回しながら噴出される第2位置と、
前記第1係合部および前記第2係合部が、互いにノズル周方向に突き当たり、かつ前記流路と前記縦供給筒部内とが連通した状態で、前記第3係合部および前記第4係合部が互いに係合し、前記連結部材が前記ノズル本体と一体に前記ガイド部材に対して前方に移動することで、前記流路を通過した液体が前記噴出孔から直線状に噴出される第3位置と、をこの順に移動する、トリガー式液体噴出器。
続きを表示(約 390 文字)【請求項2】
前記ノズル壁部には、前方に向けて突出し、かつ前記噴出孔をノズル径方向の外側から囲う造泡筒が形成され、
前記第2位置は、液体が前記造泡筒の内周面に衝突して発泡する泡噴出位置と、液体が前記造泡筒内から霧状に噴出される霧噴出位置と、を含み、
前記泡噴出位置において、前記ノズル筒部の内周面に形成された前記第2連絡溝が連通する、前記ガイド軸部の外周面に形成された前記第1連絡溝の流路断面積が、前記霧噴出位置において、前記第2連絡溝が連通する前記第1連絡溝の流路断面積より小さくなっている、請求項1に記載のトリガー式液体噴出器。
【請求項3】
前記第3位置において、前記第2連絡溝が連通する前記第1連絡溝は、前記霧噴出位置において、前記第2連絡溝が連通した前記第1連絡溝と同じになっている、請求項2に記載のトリガー式液体噴出器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、トリガー式液体噴出器に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、例えば下記特許文献1に示されるように、容器体内の液体を吸上げる縦供給筒部を有する噴出器本体と、液体を前方に向けて噴出する噴出孔が形成されたノズル部材と、噴出孔の開閉に伴い、液体の噴出態様を切り替え可能なノズル蓋体と、を備えたトリガー式液体噴出器が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-123910号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前記従来のトリガー式液体噴出器では、噴出孔を開放しているノズル蓋体が操作時に邪魔になるおそれがある。
【0005】
本発明は、操作性を悪化させずに液体の噴出態様を切り替えることができるトリガー式液体噴出器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係るトリガー式液体噴出器は、液体が収容された容器体に装着される噴出器本体と、前記噴出器本体の前端部に装着され、液体を前方に向けて噴出する噴出孔が形成されたノズル部材と、を備え、前記噴出器本体は、上下方向に延び、前記容器体内の液体を吸上げる縦供給筒部と、前記縦供給筒部の前方に前方付勢状態で後方に移動可能に設けられたトリガー部を有し、前記トリガー部の後方への移動によって、液体を前記縦供給筒部内から前記噴出孔側に向けて流通させるトリガー機構と、を有し、前記ノズル部材は、前記噴出器本体の前端部に装着された筒状のガイド部材と、前記ガイド部材の前端部に回転可能に外装された筒状のノズル本体と、前記ガイド部材の前端部の外周面と前記ノズル本体の内周面との間に設けられた筒状の連結部材と、を備え、前記ガイド部材には、前後方向に延びるガイド軸部が設けられ、前記ノズル本体は、前記噴出孔が形成され、かつ前記ガイド軸部の前端面と前後方向に対向するノズル壁部と、前記ノズル壁部から後方に向けて延び、前記ガイド軸部に回転可能に外嵌されたノズル筒部と、を備え、前記ガイド軸部の前端面と、前記ノズル壁部の後面と、の間には、前記噴出孔が開口した流路が設けられ、前記ガイド軸部の外周面、および前記ノズル筒部の内周面には、前記ガイド部材に対する前記ノズル本体の回転に伴って、前記流路と前記縦供給筒部内との連通、およびその遮断を切り換える第1連絡溝および第2連絡溝が各別に形成され、前記ノズル本体の内周面、および前記連結部材の外周面には、互いがノズル周方向に突き当たり、前記ノズル本体および前記連結部材を一体に、前記ガイド部材に対してノズル周方向に回転可能にする第1係合部および第2係合部が各別に設けられ、前記ガイド部材の前端部の外周面、および前記連結部材の内周面には、前記ガイド部材に対する前記連結部材のノズル周方向の回転移動に伴い、前記連結部材を前後動させる第3係合部および第4係合部が各別に設けられ、前記ノズル本体は、前記流路と前記縦供給筒部内との連通が遮断された第1位置から、前記ガイド部材に対してノズル周方向の一方側に向けて回転する過程において、前記流路と前記縦供給筒部内とが連通し、かつ前記流路を通過した液体が前記噴出孔からノズル周方向に旋回しながら噴出される第2位置と、前記第1係合部および前記第2係合部が、互いにノズル周方向に突き当たり、かつ前記流路と前記縦供給筒部内とが連通した状態で、前記第3係合部および前記第4係合部が互いに係合し、前記連結部材が前記ノズル本体と一体に前記ガイド部材に対して前方に移動することで、前記流路を通過した液体が前記噴出孔から直線状に噴出される第3位置と、をこの順に移動する。
【0007】
本発明によれば、ガイド部材の前端部の外周面とノズル本体の内周面との間に連結部材が設けられ、ノズル本体の内周面、および連結部材の外周面に、第1係合部および第2係合部が各別に設けられ、ガイド部材の前端部の外周面、および連結部材の内周面に、第3係合部および第4係合部が各別に設けられているので、ノズル本体を、流路と縦供給筒部内との連通が遮断された第1位置から、ガイド部材に対してノズル周方向の一方側に向けて回転する過程において、流路と縦供給筒部内とが連通し、かつ流路を通過した液体が噴出孔からノズル周方向に旋回しながら噴出される第2位置と、第1係合部および第2係合部が、互いにノズル周方向に突き当たり、かつ流路と縦供給筒部内とが連通した状態で、第3係合部および第4係合部が互いに係合し、連結部材がノズル本体と一体にガイド部材に対して前方に移動することで、流路を通過した液体が噴出孔から直線状に噴出される第3位置と、をこの順に移動させることができる。
したがって、ノズル本体をノズル周方向に回転させるだけで液体の噴出態様が切り替えられることとなり、操作性を悪化させずに液体の噴出態様を切り替えることができる。
第3位置において、連結部材がノズル本体と一体にガイド部材に対して前方に移動することから、ガイド軸部の前端面と、ノズル壁部の後面と、の間の流路が前後方向に拡張されることとなり、縦供給筒部からの液体が流路に流入したときの流速が抑えられ、流路で液体が旋回しにくくなり、流路を通過した液体が噴出孔から直線状に噴出される。
【0008】
前記ノズル壁部には、前方に向けて突出し、かつ前記噴出孔をノズル径方向の外側から囲う造泡筒が形成され、前記第2位置は、液体が前記造泡筒の内周面に衝突して発泡する泡噴出位置と、液体が前記造泡筒内から霧状に噴出される霧噴出位置と、を含み、前記泡噴出位置において、前記ノズル筒部の内周面に形成された前記第2連絡溝が連通する、前記ガイド軸部の外周面に形成された前記第1連絡溝の流路断面積が、前記霧噴出位置において、前記第2連絡溝が連通する前記第1連絡溝の流路断面積より小さくなってもよい。
【0009】
第2位置が、液体が造泡筒の内周面に衝突して発泡する泡噴出位置と、液体が造泡筒内から霧状に噴出される霧噴出位置と、を含むので、液体の噴出態様を多様に切り替えることができる。
泡噴出位置において、ノズル筒部の内周面に形成された第2連絡溝が連通する、ガイド軸部の外周面に形成された第1連絡溝の流路断面積が、霧噴出位置において、第2連絡溝が連通する第1連絡溝の流路断面積より小さくなっているので、泡噴出位置において、噴出孔から噴出される液体の噴霧角度を、霧噴出位置と比べて大きくすることが可能になり、泡噴出位置で噴出孔から噴出される液体を造泡筒の内周面に確実に衝突させることができるとともに、霧噴出位置で噴出孔から噴出される液体を造泡筒の内周面に衝突させにくくすることができる。
【0010】
前記第3位置において、前記第2連絡溝が連通する前記第1連絡溝は、前記霧噴出位置において、前記第2連絡溝が連通した前記第1連絡溝と同じになってもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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