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公開番号
2024149044
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-18
出願番号
2023062706
出願日
2023-04-07
発明の名称
保護層形成装置
出願人
三菱重工業株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
B05B
16/80 20180101AFI20241010BHJP(霧化または噴霧一般;液体または他の流動性材料の表面への適用一般)
要約
【課題】ダクトを損傷し難くすることを目的とする。
【解決手段】FRPによって形成された風車翼本体の翼長方向における先端部でかつ前縁部の施工範囲に保護層を形成する保護層形成装置100である。保護層形成装置100は、風車翼本体の施工範囲の翼長方向における一部を囲うブース140と、ブース140の内部に設けられ、施工材料を施工範囲に吹き付けて保護層を形成する吹付部と、ブース140を風車翼本体の翼長方向L1に移動させるブース移動機構と、ブース140と離間して設けられ、ブース140内の粉塵を捕集する集塵装置160と、ブース140と集塵装置160とを接続する可撓性のダクト161と、を備える。
【選択図】図15
特許請求の範囲
【請求項1】
FRPによって形成された風車翼本体の翼長方向における先端部でかつ前縁部の施工範囲に保護層を形成する保護層形成装置であって、
前記風車翼本体の前記施工範囲の翼長方向における一部を囲うブースと、
前記ブースの内部に設けられ、施工材料を前記施工範囲に吹き付けて前記保護層を形成する吹付部と、
前記ブースを前記風車翼本体の翼長方向に移動させるブース移動機構と、
前記ブースと離間して設けられ、前記ブース内の粉塵を捕集する集塵装置と、
前記ブースと前記集塵装置とを接続する可撓性のダクトと、を備える保護層形成装置。
続きを表示(約 570 文字)
【請求項2】
前記ダクトを支持するとともに、前記ブースの移動に応じて前記ダクトとともに移動可能とされている支持部を備えている請求項1に記載の保護層形成装置。
【請求項3】
前記支持部は、前記ダクトが挿通する挿通部と、前記挿通部を上下方向に延在する中心軸線を中心として回転可能に支持する回転部と、を有する請求項2に記載の保護層形成装置。
【請求項4】
前記支持部は、前記ダクトの上下方向の振動を吸収する振動吸収部を有している請求項2に記載の保護層形成装置。
【請求項5】
前記ブース及び/又は前記集塵装置と前記ダクトとの接続部分に設けられる接続部を備え、
前記接続部は、前記ブース及び/又は前記集塵装置に対して固定されるとともに前記ダクトが挿通する筒部を有し、
前記筒部は、前記ダクトよりも剛性が高い可撓性材料で形成されている請求項1に記載の保護層形成装置。
【請求項6】
前記ダクトに設けられる湾曲抑制部を備え、
前記湾曲抑制部と前記ブース又は前記集塵装置との距離は、前記ダクトの許容曲げ半径よりも短く、
前記湾曲抑制部の前記ダクトの延在方向と交差する方向の長さは、前記ダクトの許容曲げ半径以上の長さとされている請求項1に記載の保護層形成装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、保護層形成装置に関するものである。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
風車ロータの回転に伴い、風車翼が空気中の異物(例えば雨滴や塵埃等)と衝突して浸食されることにより、風車翼の前縁側にエロージョンが発生する。このエロージョンから風車翼を保護するために、風車翼の前縁部に耐エロージョン用の保護層を形成することが知られている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-175830号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
風車翼に保護層を形成する際に、粉塵(例えば、粉末状の施工材料)が飛散する。このため、粉塵の飛散を抑制するために、保護層を形成する対象である風車翼をブースで囲うことが考えられる。風車翼をブースで囲った場合、ブース内に飛散した粉塵が滞留することとなる。滞留する粉塵をブース内から除去するために、粉塵を捕集する集塵装置を設けることが考えられる。集塵装置をブースの外部に配置した場合には、ブースと集塵装置とを接続する配管やダクト等を設ける必要があるが、配管やダクト等が損傷する可能性があった。特に、ブースが移動する場合には、配管やダクト等に荷重が作用することから損傷の問題が顕著であった。
【0005】
本開示は、このような事情に鑑みてなされたものであって、集塵装置とブーストを接続するダクトを損傷し難くすることができる保護層形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本開示の保護層形成装置は以下の手段を採用する。
本開示の一態様に係る保護層形成装置は、FRPによって形成された風車翼本体の翼長方向における先端部でかつ前縁部の施工範囲に保護層を形成する保護層形成装置であって、前記風車翼本体の前記施工範囲の翼長方向における一部を囲うブースと、前記ブースの内部に設けられ、施工材料を前記施工範囲に吹き付けて前記保護層を形成する吹付部と、前記ブースを前記風車翼本体の翼長方向に移動させるブース移動機構と、前記ブースと離間して設けられ、前記ブース内の粉塵を捕集する集塵装置と、前記ブースと前記集塵装置とを接続する可撓性のダクトと、を備えている。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、集塵装置とブーストを接続するダクトを損傷し難くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本開示の一実施形態に係る風車翼を用いた風力発電装置を示した概略構成図である。
風車翼を示した平面図である。
図2の風車翼の正面図である。
図2及び図3に示した風車翼の横断面図である。
保護層の形成時の風車翼の設置状態を示した正面図である。
図5の支持位置における横断面図である。
風車翼の先端に形成された保護層の施工範囲を示した部分拡大正面図である。
保護層の形成の順序を示した部分拡大正面図である。
本実施形態の保護層形成装置を示した模式的な斜視図である。
本実施形態の保護層形成装置と翼厚方向における保護層の形成方向を示した部分拡大横断面図である。
本実施形態の保護層形成装置のブースに設けられた開口を示した図である。
本実施形態の風車翼及び保護層形成装置を示した模式的な斜視図である。
本実施形態の保護層形成装置の制御構成を示すブロック図である。
本実施形態の保護層形成装置の制御方法を示すフローチャートである。
本実施形態の保護層形成装置を示した概略構成図である。
本実施形態の保護層形成装置に設けられた支持機構を示した斜視図である。
本実施形態のアーム部を示した斜視図である。
本実施形態の接続部を示した縦断面図である。
本実施形態の支持駒部材を示した模式的な縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本開示に係る一実施形態について、図面を参照して説明する。
図1に示すように、風力発電装置1は、設置面B上に立設されるタワー3と、タワー3の上端に設置されるナセル6と、略水平な軸線周りに回転可能にしてナセル6に設けられたローターヘッド4とを有している。
【0010】
ローターヘッド4には、その回転軸線周りに放射状にして複数枚(例えば3枚)の風車翼5が取り付けられている。これにより、ローターヘッド4の回転軸線方向から風車翼5に当たった風の力が、ローターヘッド4を回転軸線周りに回転させる動力に変化されるようになっている。得られた動力は図示しない発電機によって電力に変換され、外部へと供給される。
(【0011】以降は省略されています)
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