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公開番号2025015909
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-31
出願番号2023118798
出願日2023-07-21
発明の名称蓋付きフラスコ及び細胞培養システム
出願人三菱重工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類C12M 1/00 20060101AFI20250124BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】培養液の飛散を抑制できる蓋付きフラスコを提供する。
【解決手段】軸線を中心とするフラスコ本体と、フラスコ本体の上端の口部に設けられた蓋部と、を備え、蓋部は、口部に外周側から固定された環状をなす固定蓋部と、固定蓋部に上方から当接して口部を閉塞する閉塞位置と、固定蓋部から離間して口部を開放する開放位置と、の間で変位可能な可動蓋部と、固定蓋部から外周側に突出する支持部と、可動蓋部から外周側に突出し、可動蓋部が開放位置とされた際に支持部に係合することで支持される被支持部と、を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
軸線を中心とするフラスコ本体と、
前記フラスコ本体の上端の口部に設けられた蓋部と、
を備え、
前記蓋部は、
環状をなして、前記口部に外周側から固定された固定蓋部と、
前記固定蓋部に上方から当接して前記口部を閉塞する閉塞位置と、前記固定蓋部から離間して前記口部を開放する開放位置と、の間で変位可能な可動蓋部と、
前記固定蓋部から外周側に突出する支持部と、
前記可動蓋部から外周側に突出し、前記可動蓋部が開放位置とされた際に前記支持部に係合することで支持される被支持部と、
を備える蓋付きフラスコ。
続きを表示(約 870 文字)【請求項2】
前記固定蓋部と前記可動蓋部とを外周側で接続し、前記固定蓋部に対して前記可動蓋部を水平方向に延びる軸線回りに回動可能とするヒンジ部を備え、
前記支持部及び前記被支持部は、前記ヒンジ部に対応する周方向位置に設けられている請求項1に記載の蓋付きフラスコ。
【請求項3】
前記閉塞位置の前記可動蓋部の外周部における前記ヒンジ部の前記軸線を挟んだ反対側に設けられて、外周側に突出する舌部を有する請求項2に記載の蓋付きフラスコ。
【請求項4】
前記支持部は、可撓性のある材料から形成されているとともに上方に開口する嵌合凹部を有し、
前記被支持部は、前記嵌合凹部に上方から挿入されることで前記嵌合凹部を弾性変形させて該嵌合凹部に嵌まり込む被嵌合部を有する請求項2又は3に記載の蓋付きフラスコ。
【請求項5】
前記支持部は、上方を向く支持面を有し、
前記被支持部は、前記可動蓋部が前記ヒンジ部を介して前記開放位置とされた際に、前記支持面に上方から当接して前記可動蓋部の回動を規制する当接部を有する請求項2又は3に記載の蓋付きフラスコ。
【請求項6】
前記支持部は、上下方向に貫通する貫通孔を有し、
前記被支持部は、前記可動蓋部が開放位置とされた際に前記貫通孔に上方から挿入される挿入部を有する請求項1から3のいずれか一項に記載の蓋付きフラスコ。
【請求項7】
請求項1から3のいずれか一項に記載の蓋付きフラスコと、
前記蓋付きフラスコが収容される培養エリアを形成するインキュベータと、
前記蓋付きフラスコに対して分注操作を行う液操作エリアを形成するクリーンベンチと、
前記培養エリア及び前記液操作エリアのぞれぞれで前記蓋付きフラスコを搬送可能な搬送装置と、
前記インキュベータと前記クリーンベンチとの間で前記蓋付きフラスコを受け渡し可能なパスボックスと、
を備える細胞培養システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、蓋付きフラスコ及び細胞培養システムに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、自動での細胞培養システムで用いられる蓋付きフラスコが開示されている。蓋付きフラスコは、フラスコ本体及び蓋部を有している。蓋部は、フラスコの口部に取り付けられた固定蓋部と、該固定蓋部に対してヒンジを介して回動可能に接続された可動蓋部、から構成されている。可動蓋部には舌部が設けられている。細胞培養システムの可動ピンが当該舌部に力を加えることにより、固定蓋部の開閉が可能とされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2012-29691号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記特許文献1に記載の蓋付きフラスコでは、可動蓋部が開放された状態で蓋付きフラスコに慣性力が作用してしまうと、可動蓋部がフラスコ本体に対して動いてしまう。そのため、例えば可動蓋部に培養液が付着してしまえば、当該培養液が飛散してしまう場合がある。
【0005】
本開示は上記課題を解決するためになされたものであって、培養液の飛散を抑制できる蓋付きフラスコ及び細胞培養システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本開示に係る蓋付きフラスコは、軸線を中心とするフラスコ本体と、前記フラスコ本体の上端の口部に設けられた蓋部と、を備え、前記蓋部は、前記口部に外周側から固定された環状をなす固定蓋部と、前記固定蓋部に上方から当接して前記口部を閉塞する閉塞位置と、前記固定蓋部から離間して前記口部を開放する開放位置と、の間で変位可能な可動蓋部と、前記固定蓋部から外周側に突出する支持部と、前記可動蓋部から外周側に突出し、前記可動蓋部が開放位置とされた際に前記支持部に係合することで支持される被支持部と、を備える。
【0007】
本開示に係る細胞培養システムは、上記の蓋付きフラスコと、前記蓋付きフラスコが収容される培養エリアを形成するインキュベータと、前記蓋付きフラスコに対して分注操作を行う液操作エリアを形成するクリーンベンチと、前記培養エリア及び前記液操作エリアのぞれぞれで前記蓋付きフラスコを搬送可能な搬送装置と、前記インキュベータと前記クリーンベンチとの間で前記蓋付きフラスコを受け渡し可能なパスボックスと、を備える。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、培養液の飛散を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本開示の第一実施形態に係る細胞培養システムの概略構成を示す模式的な平面図である。
本開示の第一実施形態に係る蓋付きフラスコの側面図であって可動蓋部が閉塞位置にある状態を示す図である。
本開示の第一実施形態に係る蓋付きフラスコの平面図であって可動蓋部が閉塞位置にある状態を示す図である。
本開示の第一実施形態に係る蓋付きフラスコの側面図であって可動蓋部が開放位置にある状態を示す図である。
本開示の第二実施形態に係る蓋付きフラスコの側面図であって可動蓋部が閉塞位置にある状態を示す図である。
本開示の第二実施形態に係る蓋付きフラスコの側面図であって可動蓋部が開放位置にある状態を示す図である。
本開示の第三実施形態に係る蓋付きフラスコの側面図であって可動蓋部が閉塞位置にある状態を示す図である。
本開示の第三実施形態に係る蓋付きフラスコの側面図であって可動蓋部が開放位置にある状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<第一実施形態>
以下、本開示の第一実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1に示すように、本実施形態の細胞培養システム100は、フラスコユニット1を処理単位として、細胞培養や培養後の細胞の分析等を行うシステムであって、これらの処理は、例えば無人かつ自動で行われる。
(【0011】以降は省略されています)

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