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公開番号2025030415
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-07
出願番号2023135692
出願日2023-08-23
発明の名称押し付け装置、処理装置、及び処理システム
出願人三菱重工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類B05C 11/10 20060101AFI20250228BHJP(霧化または噴霧一般;液体または他の流動性材料の表面への適用一般)
要約【課題】押し付け力を均一に発生させることができる押し付け装置、処理装置、及び処理システムを提供する。
【解決手段】押し付け装置は、各々が第1方向に対向する被処理面に向けて押し付け力を発生させ、第1方向に交差する方向に並べられた複数の押し付け部と、複数の押し付け部を連動させて、各押し付け部の第1方向の押し付け量を制御する連動機構と、を備える。例えば、押し付け部は、内部の流体の圧力により変形して、第1方向に押し付け力を発生させる流体装置であり、連動機構は、複数の流体装置の各々に流体を供給する流体供給部と、複数の流体装置の各々に対して設けられ、各流体装置への流体の供給速度を調整する複数の速度制御弁と、を有する。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項１】
各々が第１方向に対向する被処理面に向けて押し付け力を発生させ、前記第１方向に交差する方向に並べられた複数の押し付け部と、
前記複数の押し付け部を連動させて、各前記押し付け部の前記第１方向の押し付け量を制御する連動機構と、
を備える押し付け装置。
続きを表示（約 1,300 文字）【請求項２】
前記押し付け部は、内部の流体の圧力により変形して、前記第１方向に押し付け力を発生させる流体装置であり、
前記連動機構は、
複数の前記流体装置の各々に流体を供給する流体供給部と、
前記複数の流体装置の各々に対して設けられ、各前記流体装置への流体の供給速度を調整する複数の速度制御弁と、
を有する請求項１に記載の押し付け装置。
【請求項３】
前記流体装置は、内部の流体の圧力により前記第１方向に伸縮して、伸長時に前記第１方向に押し付け力を発生させる流体シリンダである、請求項２に記載の押し付け装置。
【請求項４】
前記流体装置は、内部の流体の圧力により膨張・収縮して、膨張時に前記第１方向に押し付け力を発生させる袋体である、請求項２に記載の押し付け装置。
【請求項５】
前記押し付け部は、電力により作動して、前記第１方向に押し付け力を発生させるアクチュエータであり、
前記連動機構は、
複数の前記アクチュエータの各々に電力を供給する電力供給部と、
前記アクチュエータごとに設けられ、各前記アクチュエータと前記被処理面との離間距離を検出するセンサと、
前記センサの検出値に基づいて、各前記アクチュエータの前記第１方向の押し付け量を制御する制御部と、
を有する請求項１に記載の押し付け装置。
【請求項６】
請求項１に記載の押し付け装置と、
前記押し付け部によって前記第１方向の押し付け力を付与され、前記被処理面に押し付けられることにより、前記被処理面に処理を施す処理部と、
を備える処理装置。
【請求項７】
前記処理部は、前記被処理面に向けて延びて、前記被処理面にシール材を塗布するブラシを有したブラシ部である請求項６に記載の処理装置。
【請求項８】
請求項６又は７に記載の処理装置と、
前記処理装置に前記第１方向に交差する第２方向から連結されるパイプと、
前記パイプの前記第２方向で前記処理装置とは反対側の端部を把持し、前記パイプを前記第２方向に移動させる移動機構と、
を備える処理システム。
【請求項９】
前記処理装置は、前記第２方向に延びる連結パイプをさらに備え、
前記パイプと前記連結パイプとを連結する連結部材をさらに備え、
前記連結部材は、
前記第２方向に延びて、前記第２方向の一方の端部が前記パイプ及び前記連結パイプのいずれか一方に挿通され、前記第２方向の他方の端部が前記パイプ及び前記連結パイプのいずれか他方に挿通された中心軸部と、
前記中心軸部の前記第２方向両端部に設けられ、前記パイプ及び前記連結パイプの内周面と螺合可能な雄ネジ部と、
前記中心軸部の前記第２方向中央部における外周面から前記パイプ及び前記連結パイプよりも径方向外側に張り出した鍔部と、
を有する請求項８に記載の処理システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、押し付け装置、処理装置、及び処理システムに関する。
続きを表示（約 1,100 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１には、航空機の翼の構造が開示されている。この翼は、外板と、ストリンガとによって構成されている。外板とストリンガとは、互いに重ね合わされている。ストリンガは、外板に接続する接続部と、外板から離隔する突起部とを備える。突起部と外板との間には、中空部が形成されている。
【０００３】
特許文献２には、ブラシを用いた手作業により、欠陥に対してシール補修を施す方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０２０－１０４４４３号公報
特許第６０７１３５９号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
ここで、外板とストリンガとの間の中空部内に欠陥が生じる場合がある。このような場合、欠陥の発生箇所が非常に狭隘であるため、上記のような手作業によってブラシを均一に押し付けることが困難であった。そのため、シールにブラシ痕が残ってしまうという問題があった。
その他、翼を洗浄する処理や、翼を磨くサンディング処理の他、融着処理や、コンパクション処理でも、押し付け力を均一に得ることが課題とされている。
【０００６】
本開示は、上記課題を解決するためになされたものであって、押し付け力を均一に発生させることができる押し付け装置、処理装置、及び処理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
上記課題を解決するために、本開示に係る押し付け装置は、各々が第１方向に対向する被処理面に向けて押し付け力を発生させ、前記第１方向に交差する方向に並べられた複数の押し付け部と、前記複数の押し付け部を連動させて、各前記押し付け部の前記第１方向の押し付け量を制御する連動機構と、を備える。
【０００８】
本開示に係る処理装置は、上記の押し付け装置と、前記押し付け部によって前記第１方向の押し付け力を付与され、前記被処理面に押し付けられることにより、前記被処理面に処理を施す処理部と、を備える。
【０００９】
本開示に係る処理システムは、上記の処理装置と、前記処理装置に前記第１方向に交差する第２方向から連結されるパイプと、前記パイプの前記第２方向で前記処理装置とは反対側の端部を把持し、前記パイプを前記第１方向に移動させる移動機構と、を備える。
【発明の効果】
【００１０】
本開示の押し付け装置、処理装置、及び処理システムによれば、押し付け力を均一に発生させることができる。
【図面の簡単な説明】
（【００１１】以降は省略されています）

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