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公開番号2025023726
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-17
出願番号2023128112
出願日2023-08-04
発明の名称クロー圧縮機
出願人三菱重工業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類F04C 18/20 20060101AFI20250207BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約【課題】軸受部の信頼性を向上させることを目的とする。
【解決手段】オスロータ24と、オスロータ24を回転支持する第1回転軸32と、オスロータ24と反対方向に回転するメスロータ26と、メスロータ26を回転支持する第2回転軸42と、第1回転軸32を回転自在に支持する先端側ベアリング37と、先端側ベアリング37を収容する軸受室19が内部に形成されている第2ハウジング9と、ギヤ部5を収容するとともに潤滑油が充満するギヤ室21が内部に形成されている第3ハウジング11と、を備える。第2ハウジング9の内部には、ギヤ室21に充満する潤滑油を軸受室19へ導くとともに、傾斜する第1潤滑油供給流路が形成されている。潤滑油供給流路の上流端は、第2ハウジング9の端面9bに形成されている。第3ハウジング11と第2ハウジング9との合わせ面は、ギヤ部5の中心よりも先端側ベアリング37側に位置している。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
半径方向に突出した爪部が設けられた第1ロータと、
所定方向に延在し、前記第1ロータを回転支持する第1回転軸と、
前記第1ロータと反対方向に回転するとともに圧縮工程時に前記爪部を受け入れる凹部を有する第2ロータと、
前記所定方向に延在し、前記第2ロータを回転支持する第2回転軸と、
前記第1回転軸及び/又は前記第2回転軸を回転自在に支持する軸受部と、
前記軸受部を収容する軸受室が内部に形成されている軸受室ハウジングと、
回転体を収容するとともに潤滑油が充満する回転体室が内部に形成されている回転体ハウジングと、
を備え、
前記軸受室ハウジングの内部には、前記回転体室に充満する潤滑油を前記軸受室へ導くとともに、水平面に対して下方へ傾斜する潤滑油供給流路が形成されていて、
前記潤滑油供給流路の上流端は、前記軸受室ハウジングの前記回転体ハウジング側の端面に形成されていて、
前記回転体ハウジングと前記軸受室ハウジングとの合わせ面は、前記回転体の前記所定方向の中心よりも前記軸受部側に位置しているクロー圧縮機。
続きを表示(約 870 文字)【請求項2】
半径方向に突出した爪部が設けられた第1ロータと、
所定方向に延在し、前記第1ロータを回転支持する第1回転軸と、
前記第1ロータと反対方向に回転するとともに圧縮工程時に前記爪部を受け入れる凹部を有する第2ロータと、
前記所定方向に延在し、前記第2ロータを回転支持する第2回転軸と、
前記第1回転軸及び/又は前記第2回転軸を回転自在に支持する軸受部と、
前記軸受部を収容する軸受室が内部に形成されている軸受室ハウジングと、
回転体を収容するとともに潤滑油が充満する回転体室が内部に形成されている回転体ハウジングと、
を備え、
前記軸受室ハウジングの内部には、前記回転体室に充満する潤滑油を前記軸受室へ導くとともに、水平面に対して下方へ傾斜する潤滑油供給流路が形成されていて、
前記潤滑油供給流路の傾斜角度は、5度以上であるクロー圧縮機。
【請求項3】
前記第1ロータ及び前記第2ロータを収容する圧縮室を備え、
前記圧縮室と前記軸受室との間には、大気圧の油溜めと接続する潤滑油排出流路が設けられている請求項1または請求項2に記載のクロー圧縮機。
【請求項4】
前記第1ロータ及び前記第2ロータを収容する圧縮室を備え、
前記軸受室ハウジングは、前記圧縮室と前記軸受室との間に減肉空間が形成されていて、
前記減肉空間は、前記所定方向から見た際に、前記圧縮室の上下方向の中心よりも吐出口側に設けられている請求項1または請求項2に記載のクロー圧縮機。
【請求項5】
前記減肉空間には、断熱材が設けられている請求項4に記載のクロー圧縮機。
【請求項6】
前記第1ロータ及び前記第2ロータは、流体を圧縮する圧縮空間を形成し、
前記減肉空間は、前記吐出口と連通する直前の前記圧縮空間と前記所定方向から見た際に重なる位置に設けられている請求項4に記載のクロー圧縮機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、クロー圧縮機に関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
クロー圧縮機は、圧縮室を形成するハウジングの内部で、鉤形の爪部が形成された一対のロータを備えている。一対のロータは、タイミングギヤを介して接続されている。各ロータは、所定のクリアランスを保ったまま非接触で相互に反対方向へ同速度で回転し、2つのロータで圧縮ポケットを形成し、この圧縮ポケットで圧縮した流体を吐出する。このようなクロー式圧縮機は、主に、真空ポンプやブロアとして使用されることが多い(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6845596号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ボイラの代替として蒸気生成ヒートポンプを使用し、生成された蒸気を圧縮する場合、真空ポンプやブロアに比べて、高負荷での運転が必要となる。蒸気を圧縮する場合のような高負荷運転を行う際には、駆動軸から従動軸へ動力を伝達する動力伝達部(例えば、ギヤ等)や、各軸を支持する軸受部を潤滑油で潤滑する必要がある。このようにクロー圧縮機を蒸気圧縮用途で使用する場合、真空ポンプ用途やブロア用途に対して、以下の課題がある。
【0005】
クロー圧縮機において、軸受部への給油を動力伝達部による跳ね掛けで行う場合、跳ね上げられた潤滑油を軸受部へ導く給油経路を設ける必要がある。しかしながら、一般的に、潤滑油を軸受部まで流すための動力は重力しかない。このような状況下において、好適に軸受部に潤滑油を導くことができずに、軸受部の信頼性が低下する可能性があった。
【0006】
本開示は、このような事情に鑑みてなされたものであって、軸受部の信頼性を向上させることができるクロー圧縮機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本開示のクロー圧縮機は以下の手段を採用する。
本開示の一態様に係るクロー圧縮機は、半径方向に突出した爪部が設けられた第1ロータと、所定方向に延在し、前記第1ロータを回転支持する第1回転軸と、前記第1ロータと反対方向に回転するとともに圧縮工程時に前記爪部を受け入れる凹部を有する第2ロータと、前記所定方向に延在し、前記第2ロータを回転支持する第2回転軸と、前記第1回転軸及び/又は前記第2回転軸を回転自在に支持する軸受部と、前記軸受部を収容する軸受室が内部に形成されている軸受室ハウジングと、回転体を収容するとともに潤滑油が充満する回転体室が内部に形成されている回転体ハウジングと、を備え、前記軸受室ハウジングの内部には、前記回転体室に充満する潤滑油を前記軸受室へ導くとともに、水平面に対して下方へ傾斜する潤滑油供給流路が形成されていて、前記潤滑油供給流路の上流端は、前記軸受室ハウジングの前記回転体ハウジング側の端面に形成されていて、前記回転体ハウジングと前記軸受室ハウジングとの合わせ面は、前記回転体の前記所定方向の中心よりも前記軸受部側に位置している。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、軸受部の信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本開示の第1実施形態に係るクロー圧縮機を示した斜視図である。
図1のクロー圧縮機の切断線II-IIにおける断面図である。
図2の切断線III-IIIにおける断面図である。
図1のクロー圧縮機の切断線IV-IVにおける断面図である。
図4のクロー圧縮機のV部分の拡大図である。
図4のクロー圧縮機のVI部分の拡大図である。
本開示の第2実施形態に係るクロー圧縮機であり、図3に対応する断面図である。
本開示の第2実施形態に係るクロー圧縮機であり、図4に対応する断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本開示に係る実施形態について、図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
以下、本開示の第1実施形態について説明する。なお、以下の説明において、Z軸方向は鉛直上下方向を示している。また、Y軸方向は、Z軸方向と直交する方向であって、且つ、クロー圧縮機1の第1回転軸32及び第2回転軸42が延在する方向を示している。また、X軸方向は、Z軸方向及びY軸方向と直交する方向を示している。
(【0011】以降は省略されています)

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