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公開番号2025070718
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-02
出願番号2023181227
出願日2023-10-20
発明の名称海水サンプリングシステム
出願人三菱重工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類G01N 1/10 20060101AFI20250424BHJP(測定;試験)
要約【課題】メンテナンス性を向上させることができる海水サンプリングシステムを提供する。
【解決手段】
原子力発電所周辺海域の放射線濃度をモニタリングするための海水サンプリングシステムであって、陸地から海洋に向かって延びる防波堤の先端に設けられて、海洋から海水を取水する取水設備と、陸地に設けられた陸上設備と、取水設備と陸上設備とを接続するように防波堤に沿って延びる敷設部材と、防波堤の天端における幅方向の縁部に沿って、かつ、該天端から上方に向かって突出するように設けられ、内側を敷設部材が挿通するカバー部材と、を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
原子力発電所周辺海域の放射線濃度をモニタリングするための海水サンプリングシステムであって、
陸地から海洋に向かって延びる防波堤の先端に設けられて、前記海洋から海水を取水する取水設備と、
前記陸地に設けられた陸上設備と、
前記取水設備と前記陸上設備とを接続するように前記防波堤に沿って延びる敷設部材と、
前記防波堤の天端における幅方向の縁部に沿って、かつ、該天端から上方に向かって突出するように設けられ、内側を前記敷設部材が挿通するカバー部材と、
を備える海水サンプリングシステム。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記敷設部材は、
前記取水設備で取水した海水を前記陸上設備に送る送水管と、
前記取水設備と前記陸上設備とを接続する電源ケーブルと、
を有し、
前記陸上設備は、
前記送水管によって送られた前記海水から不純物を除去するフィルタと、
前記フィルタを通過した前記海水中の放射線濃度を検出する放射線検出部と、
を含む請求項1に記載の海水サンプリングシステム。
【請求項3】
前記カバー部材は、
前記天端上に設置されて前記縁部に沿って延びる底板部と、
前記底板部における幅方向の両側に固定された一対の側壁部と、
一対の前記側壁部の上端にわたって設けられているとともに、前記底板部及び一対の前記側壁部とともに前記敷設部材が挿通する収容空間を区画する天板部と、
を有し、
一対の前記側壁部は、前記底板部及び前記天板部よりも剛性が高い角型鋼管である請求項1又は2に記載の海水サンプリングシステム。
【請求項4】
前記天板部は、前記側壁部に対して着脱可能に設けられている請求項3に記載の海水サンプリングシステム。
【請求項5】
前記底板部は、前記天端上に着脱可能に設けられている請求項3に記載の海水サンプリングシステム。
【請求項6】
前記天端と前記底板部との間に介在されたスペーサをさらに備え、
前記底板部は、上下方向に貫通することで前記収容空間を前記底板部の下方に連通させる孔部を有する請求項3に記載の海水サンプリングシステム。
【請求項7】
前記カバー部材は、前記取水設備と前記陸上設備とにわたって複数が配列されており、
互いに隣り合う前記カバー部材同士の接続箇所でこれらカバー部材に跨るように着脱可能に設けられ、前記カバー部材から外すことで前記収容空間を露出させる接続カバーをさらに備える請求項3に記載の海水サンプリングシステム。
【請求項8】
前記防波堤は、湾を形成するように延びており、
前記カバー部材は、前記天端の幅方向における前記湾側の縁部に沿って設けられている請求項1又は2に記載の海水サンプリングシステム。
【請求項9】
原子力発電所周辺海域の放射線濃度をモニタリングするための海水サンプリングシステムであって、
陸地から海洋に向かって延びる防波堤の先端に設けられ前記海洋から海水を取水する取水設備と、
前記陸地に設けられて、前記海水から不純物を除去するフィルタ及び前記フィルタを通過した前記海水中の放射線を検出する放射線検出部を有する陸上設備と、
前記防波堤に沿って延びて、前記取水設備で取水した海水を前記陸上設備に送る送水管と、
前記防波堤に沿って延びて、前記取水設備と前記陸上設備とを接続する電源及び信号ケーブルと、
を備える海水サンプリングシステム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、海水サンプリングシステムに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
原子力発電所は海に隣接して立地されており、当該原子力発電所から排出される処理水は海洋に放出される。このような処理水の海洋への影響を評価するために、海洋からサンプリングした海水に対しての放射能濃度の測定が行われている。
例えば特許文献1には、海水サンプリングシステムの一例が開示されている。この海水サンプリングシステムでは、陸上のドラムから引き出した送水管を海底に沿って沖合まで敷設し、陸上から離れた海底から海水をサンプルとして取得する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実用新案登録第3198945号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記特許文献1の海水サンプリングシステムでは、送水管がほぼ全域にわたって海水面下に存在するため、海水による腐食の影響を受けやすい。そのため、メンテナンス頻度が増加してしまうという問題があった。また、送水管のメンテナンスする際には、沖合まで延びる取水管をドラムによって巻き取る必要があり、作業が煩雑となってしまっていた。
【0005】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであって、メンテナンス性を向上させることができる海水サンプリングシステムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本開示に係る海水サンプリングシステムは、原子力発電所周辺海域の放射線濃度をモニタリングするための海水サンプリングシステムであって、陸地から海洋に向かって延びる防波堤の先端に設けられて、前記海洋から海水を取水する取水設備と、前記陸地に設けられた陸上設備と、前記取水設備と前記陸上設備とを接続するように前記防波堤に沿って延びる敷設部材と、前記防波堤の天端における幅方向の縁部に沿って、かつ、該天端から上方に向かって突出するように設けられ、内側を前記敷設部材が挿通するカバー部材と、を備える。
【0007】
本開示に係る海水サンプリングシステムは、原子力発電所周辺海域の放射線濃度をモニタリングするための海水サンプリングシステムであって、陸地から海洋に向かって延びる防波堤の先端に設けられ前記海洋から海水を取水する取水設備と、前記陸地に設けられて、前記海水から不純物を除去するフィルタ及び前記フィルタを通過した前記海水中の放射線を検出する放射線検出部を有する陸上設備と、前記防波堤に沿って延びて、前記取水設備で取水した海水を前記陸上設備に送る送水管と、前記防波堤に沿って延びて、前記取水設備と前記陸上設備とを接続する電源ケーブル及び信号ケーブルと、を備える。
【発明の効果】
【0008】
本開示に係る海水サンプリングシステムによれば、メンテナンス性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
第一実施形態に係る海水サンプリングシステムの設置態様を示す平面図である。
第一実施形態に係る海水サンプリングシステムの概略構成を示す模式的な側面図である。
第一実施形態に係る海水サンプリングシステムが設置される防波堤の平面図である。
第一実施形態に係る海水サンプリングシステムの防波堤の縦断面図である断面図である。
第一実施形態に係る海水サンプリングシステムのカバー部材及び敷設部材の断面図である。
第二実施形態に係る海水サンプリングシステムのカバー部材及び接続カバーの側面図である。
第二実施形態に係る海水サンプリングシステムのカバー部材から接続カバーを外した状態の側面図である。
第三実施形態に係る海水サンプリングシステムのカバー部材を天端に固定した状態を示す側面図である。
第四実施形態に係る海水サンプリングシステムのカバー部材を天端に固定した状態を示す側面図である。
実施形態の変形例に係る海水サンプリングシステムの概略構成を示す模式的な側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<第一実施形態>
次に本開示に実施形態に係る海水サンプリングシステム10の第一実施形態について、図1~図5を参照して説明する。図1及び図2に示すように海水サンプリングシステム10は、陸地1と防波堤5の先端とにわたって設けられている。
(【0011】以降は省略されています)

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