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公開番号2025077571
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-19
出願番号2023189865
出願日2023-11-07
発明の名称付着物除去装置および付着物除去方法
出願人三菱重工業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類F23D 11/10 20060101AFI20250512BHJP(燃焼装置;燃焼方法)
要約【課題】ボイラを停止せずに付着物を除去する。
【解決手段】バーナガン5と、ガイド筒40と、燃料供給弁71と、噴霧媒体供給弁72と、を備え、バーナガン5は、燃料供給弁71から供給される燃料Fを搬送する燃料搬送路11,14と、噴霧媒体供給弁72から供給される噴霧媒体Gを搬送する噴霧媒体搬送路12,15と、燃料搬送路11,14および噴霧媒体搬送路12,15の先端部に取り付けられ、燃料Fと噴霧媒体Gとを混合して火炉2に向けて噴射する燃焼部が着脱可能に接続される接続部と、燃焼部が取り外された接続部に接続されるとともにガイド筒40の近傍に付着する付着物200を除去するために噴霧媒体搬送路12,15から供給される噴霧媒体Gを付着物200に向けて噴射する噴射口13E1を有する付着物除去部と、を有する付着物除去装置100を提供する。
【選択図】図7

特許請求の範囲【請求項1】
火炉に向けて燃料を噴射するとともに軸線に沿って延びるように形成されるバーナと、
前記バーナが着脱可能に挿入され、前記軸線に沿って延びるように円筒状に形成される筒部と、
前記バーナに前記燃料を供給する燃料供給部と、
前記バーナに前記燃料とともに噴射する噴霧媒体を供給する噴霧媒体供給部と、を備え、
前記バーナは、
前記燃料供給部から供給される前記燃料を搬送する燃料搬送路と、
前記噴霧媒体供給部から供給される前記噴霧媒体を搬送する噴霧媒体搬送路と、
前記燃料搬送路および前記噴霧媒体搬送路の先端部に取り付けられ、前記燃料と前記噴霧媒体とを混合して前記火炉に向けて噴射する燃焼部が着脱可能に接続される接続部と、
前記燃焼部が取り外された前記接続部に接続されるとともに前記筒部の近傍に付着する付着物を除去するために前記噴霧媒体搬送路から供給される前記噴霧媒体を前記付着物に向けて噴射する噴射口を有する付着物除去部と、を有する付着物除去装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記筒部の前記火炉側の端部に配置されるとともに前記火炉へ供給される燃焼用空気に旋回力を付与する保炎器を備え、
前記付着物除去部は、前記噴射口から前記保炎器に付着する前記付着物に向けて前記噴霧媒体を噴射する請求項1に記載の付着物除去装置。
【請求項3】
前記噴霧媒体は、蒸気または圧縮気体である請求項1または請求項2に記載の付着物除去装置。
【請求項4】
前記噴霧媒体供給部から供給される前記噴霧媒体を前記燃料搬送路に導くバイパス部を備え、
前記バイパス部は、前記接続部に前記燃焼部が接続される場合には前記噴霧媒体供給部から供給される前記噴霧媒体が前記燃料搬送路に導かれない遮断状態とし、前記接続部に前記付着物除去部が接続される場合には前記噴霧媒体供給部から供給される前記噴霧媒体が前記燃料搬送路に導かれる供給状態とし、
前記付着物除去部は、前記燃料搬送路から供給される前記噴霧媒体を前記噴射口から前記付着物に向けて噴射する請求項1または請求項2に記載の付着物除去装置。
【請求項5】
火炉に向けて燃料を噴射するとともに軸線に沿って延びるように形成されるバーナと、前記バーナが着脱可能に挿入され、前記軸線に沿って延びるように円筒状に形成される筒部と、前記バーナに前記燃料を供給する燃料供給部と、前記バーナに前記燃料とともに噴射する噴霧媒体を供給する噴霧媒体供給部と、を備える付着物除去装置により前記筒部の近傍に付着する付着物を除去する付着物除去方法であって、
前記バーナは、
前記燃料供給部から供給される前記燃料を搬送する燃料搬送路と、
前記噴霧媒体供給部から供給される前記噴霧媒体を搬送する噴霧媒体搬送路と、
前記燃料搬送路および前記噴霧媒体搬送路の先端部に取り付けられ、前記燃料と前記噴霧媒体とを混合して前記火炉に向けて噴射する燃焼部が着脱可能に接続される接続部と、を有し、
前記接続部に前記燃焼部が接続された前記バーナを前記筒部から取り外す取り外し工程と、
前記燃焼部を前記接続部から取り外し、前記付着物を除去するために前記噴霧媒体搬送路から供給される前記噴霧媒体を前記付着物に向けて噴射する噴射口を有する付着物除去部を前記接続部に取り付ける交換工程と、
前記噴霧媒体搬送路から供給される前記噴霧媒体を前記付着物除去部から前記付着物に向けて噴射する付着物除去工程と、を備える付着物除去方法。
【請求項6】
前記付着物除去工程は、前記噴射口からの前記噴霧媒体の噴射を開始してから所定時間が経過したことに応じて前記噴射口からの前記噴霧媒体の噴射を停止する請求項5に記載の付着物除去方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、付着物除去装置および付着物除去方法に関するものである。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ボイラの外部から供給される燃料油を、空気又は蒸気等の噴霧媒体により微粒化してボイラの火炉内に噴射する油焚きバーナガンが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の油焚きバーナガンは、燃料油を搬送する油搬送管と、空気又は蒸気を搬送するガス搬送管と、油焚きバーナガンの先端部に設けられ、油搬送管を通して搬送された燃料油とガス搬送管を通して搬送された空気又は蒸気とを火炉内に噴射するノズルと、を備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-96590号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示される油焚きバーナガンは、火炉側の先端部に保炎器を有している。燃料の性状や同時に使用されるその他の化石燃料の性状により、保炎器の前面に付着物が付着・成長する場合がある。付着物に油焚きバーナガンから噴霧された燃料が干渉すると、油焚きバーナガンのガイド筒の内部や風箱の内部に高温の燃料が侵入する可能性がある。
【0005】
保炎器に付着した付着物を除去するには、ボイラを停止し、油焚きバーナガン一式を保炎器ごと引き抜くか、火炉の内部に足場を架設して火炉の内側から除去する必要があるが、ボイラの停止・付帯工事で多大な日数と費用が発生する。一方、ボイラを停止できない場合は、当該油焚きバーナガンの運用を休止するしかなく、ボイラ負荷制限等の運転に支障をきたす可能性がある。
【0006】
本開示は、このような事情に鑑みてなされたものであって、ボイラを停止せずに付着物を除去することが可能な付着物除去装置および付着物除去方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本開示の付着物除去装置および付着物除去方法は以下の手段を採用する。
本開示の一態様に係る付着物除去装置は、火炉に向けて燃料を噴射するとともに軸線に沿って延びるように形成されるバーナと、前記バーナが着脱可能に挿入され、前記軸線に沿って延びるように円筒状に形成される筒部と、前記バーナに前記燃料を供給する燃料供給部と、前記バーナに前記燃料とともに噴射する噴霧媒体を供給する噴霧媒体供給部と、を備え、前記バーナは、前記燃料供給部から供給される前記燃料を搬送する燃料搬送路と、前記噴霧媒体供給部から供給される前記噴霧媒体を搬送する噴霧媒体搬送路と、前記燃料搬送路および前記噴霧媒体搬送路の先端部に取り付けられ、前記燃料と前記噴霧媒体とを混合して前記火炉に向けて噴射する燃焼部が着脱可能に接続される接続部と、前記燃焼部が取り外された前記接続部に接続されるとともに前記筒部の近傍に付着する付着物を除去するために前記噴霧媒体搬送路から供給される前記噴霧媒体を前記付着物に向けて噴射する噴射口を有する付着物除去部と、を有する。
【0008】
本開示の一態様に係る付着物除去方法は、火炉に向けて燃料を噴射するとともに軸線に沿って延びるように形成されるバーナと、前記バーナが着脱可能に挿入され、前記軸線に沿って延びるように円筒状に形成される筒部と、前記バーナに前記燃料を供給する燃料供給部と、前記バーナに前記燃料とともに噴射する噴霧媒体を供給する噴霧媒体供給部と、を備える付着物除去装置により前記筒部の近傍に付着する付着物を除去する付着物除去方法であって、前記バーナは、前記燃料供給部から供給される前記燃料を搬送する燃料搬送路と、前記噴霧媒体供給部から供給される前記噴霧媒体を搬送する噴霧媒体搬送路と、前記燃料搬送路および前記噴霧媒体搬送路の先端部に取り付けられ、前記燃料と前記噴霧媒体とを混合して前記火炉に向けて噴射する燃焼部が着脱可能に接続される接続部と、を有し、前記接続部に前記燃焼部が接続された前記バーナを前記筒部から取り外す取り外し工程と、前記燃焼部を前記接続部から取り外し、前記筒部の近傍に付着する付着物を除去するために前記噴霧媒体搬送路から供給される前記噴霧媒体を前記付着物に向けて噴射する噴射口を有する付着物除去部を前記接続部に取り付ける交換工程と、前記噴霧媒体搬送路から供給される前記噴霧媒体を前記付着物除去部から前記付着物に向けて噴射する付着物除去工程と、を備える。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、ボイラを停止せずに付着物を除去することが可能な付着物除去装置および付着物除去方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
ノズルが接続されたバーナガンをボイラに取り付けた状態を示す縦断面図である。
図1に示すバーナガンを示す正面図である。
本開示の一実施形態にかかる付着物除去方法を示すフローチャートである。
図1に示すバーナガンをボイラから取り外した状態を示す縦断面図である。
接続部に燃焼部が接続されたノズルを示す縦断面図である。
接続部に付着物除去部が接続されたノズルを示す縦断面図である。
接続部に付着物除去部が接続されたバーナガンをガイド筒に挿入した状態を示す縦断面図である。
接続部に変形例の付着物除去部が接続されたノズルを示す縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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