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公開番号2025098578
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-02
出願番号2023214807
出願日2023-12-20
発明の名称反応器、及びモノマー製造システム
出願人三菱重工業株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類C08J 11/24 20060101AFI20250625BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】モノマーの収率の低下を抑制する。
【解決手段】反応器は、ポリエステル、及び、ポリエステルと反応する反応溶媒が導入されて、ポリエステルを解重合する反応器であって、解重合されたポリエステルである第1解重合ポリエステルが抽出された反応溶媒が導入される導入口から、更に解重合された第1解重合ポリエステルである第2解重合ポリエステルが抽出された反応溶媒が導出される導出口まで延在する、複数の第1流路を有する流通部と、流通部の前記導出口を塞ぐ位置に設けられ、第1流路を流れる反応溶媒を流通する第2流路が形成される抵抗体と、を含む反応部を有し、抵抗体は、流通部よりも圧力損失が高い。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
ポリエステル、及び、ポリエステルと反応する反応溶媒が導入されて、前記ポリエステルを解重合する反応器であって、
解重合された前記ポリエステルである第1解重合ポリエステルが抽出された前記反応溶媒が導入される導入口から、更に解重合された前記第1解重合ポリエステルである第2解重合ポリエステルが抽出された前記反応溶媒が導出される導出口まで延在する、複数の第1流路を有する流通部と、
前記流通部の前記導出口を塞ぐ位置に設けられ、前記第1流路を流れる前記反応溶媒を流通する第2流路が形成される抵抗体と、
を含む反応部を有し、
前記抵抗体は、前記流通部よりも圧力損失が高い、
反応器。
続きを表示(約 630 文字)【請求項2】
前記抵抗体は、前記流通部の全ての前記第1流路の前記導出口を塞ぐ、
請求項1に記載の反応器。
【請求項3】
前記抵抗体は、前記流通部の前記導出口に面する位置に設けられる、
請求項1又は請求項2に記載の反応器。
【請求項4】
前記ポリエステルが溶解したポリエステル溶液と、前記反応溶媒とが導入されて、前記ポリエステル溶液と前記反応溶媒とを接触させて、前記ポリエステル溶液中のポリエステルを解重合し、解重合されたポリエステルを含む前記第1解重合ポリエステルを前記反応溶媒に抽出する前反応部を更に有する、
請求項1又は請求項2に記載の反応器。
【請求項5】
前記抵抗体は、前記前反応部よりも圧力損失が高い、
請求項4に記載の反応器。
【請求項6】
前記ポリエステルはポリエチレンテレフタレートであり、前記反応溶媒はメタノールである、
請求項1又は請求項2に記載の反応器。
【請求項7】
請求項1又は請求項2に記載の反応器と、
前記反応器に接続されて、前記第2解重合ポリエステルが溶解した前記反応溶媒を、前記反応溶媒と、前記第2解重合ポリエステルに含まれるカルボン酸由来のモノマーと、前記第2解重合ポリエステルに含まれるアルコール成分のモノマーとに分離する分離部と、 を有する、
モノマー製造システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、反応器、及びモノマー製造システムに関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
ポリエステルのリサイクルにおいて、解重合(重合の逆反応)によってポリエステルをモノマー化する技術が知られている。特許文献1には、ポリエステル原料と反応溶媒を反応させる第1反応部と、第1反応部で得られた低分子量化ポリエステルとモノマーが抽出された反応溶媒をさらに反応させてモノマー化させる第2反応部と、を有する反応容器が記載されている。特許文献1においては、第2反応部に反応溶媒を整流する整流手段を設けることで、反応溶媒の偏流を抑制できる旨が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2005-289826号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、第2反応部においては、反応溶媒の温度分布のムラにより、対流が生じて、反応溶媒の滞留時間が短くなることによりモノマーの収率が低下するおそれがある。
【0005】
本開示は、モノマーの収率の低下を抑制可能な反応器、及びモノマー製造システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る反応器は、ポリエステル、及び、ポリエステルと反応する反応溶媒が導入されて、前記ポリエステルを解重合する反応器であって、解重合された前記ポリエステルである第1解重合ポリエステルが抽出された前記反応溶媒が導入される導入口から、更に解重合された前記第1解重合ポリエステルである第2解重合ポリエステルが抽出された前記反応溶媒が導出される導出口まで延在する、複数の第1流路を有する流通部と、前記流通部の前記導出口を塞ぐ位置に設けられ、前記第1流路を流れる前記反応溶媒を流通する第2流路が形成される抵抗体と、を含む反応部を有し、前記抵抗体は、前記流通部よりも圧力損失が高い。
【0007】
本開示に係るモノマー製造システムは、前記反応器と、前記反応器に接続されて、前記第2解重合ポリエステルが溶解した前記反応溶媒を、前記反応溶媒と、前記第2解重合ポリエステルに含まれるカルボン酸由来のモノマーと、前記第2解重合ポリエステルに含まれるアルコール成分のモノマーとに分離する分離部と、を有する。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、モノマーの収率の低下を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、本実施形態におけるポリエステルのリサイクル工程の模式図である。
図2は、本実施形態に係るモノマー製造システムの模式図である。
図3は、第2反応部の模式図である。
図4は、流通部の模式的な上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に添付図面を参照して、本開示の好適な実施形態を詳細に説明する。なお、この実施形態により本開示が限定されるものではなく、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせて構成するものも含むものである。
(【0011】以降は省略されています)

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