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公開番号
2025077129
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-19
出願番号
2023189097
出願日
2023-11-06
発明の名称
浸透探傷試験方法
出願人
個人
代理人
個人
,
個人
主分類
G01N
21/91 20060101AFI20250512BHJP(測定;試験)
要約
【課題】実用的な適用対象を拡げ、より簡便かつ的確に余剰浸透液の除去することで、微細なきずに対する検知精度を保ちつつ、熟練を要せずとも安定的に実施しうる浸透探傷方法の提供。
【解決手段】洗浄された試験体表面の検出対象部位に浸透液を付着・浸透させるステップ、該検出対象部位の表面に水を噴霧することで検出対象部位表面に付着している余剰の浸透液の大部分を試験体表面から除去するステップ、現像剤を塗布するステップ、現出された浸透指示模様を観察するステップ、現像剤を除去するステップを順に含んでいる油性の浸透液を用いた浸透探傷試験方法。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
油性の浸透液を用いた浸透探傷試験において、
洗浄された試験体表面の検出対象部位に浸透液を付着・浸透させるステップ、
該検出対象部位の表面に水を噴霧することで検出対象部位表面に付着している余剰の染色浸透液の大部分を試験体表面から除去するステップ、
現像剤を塗布するステップ、
現出された浸透指示模様を観察するステップ、
現像剤を除去するステップ
を順に含んでいる油性の浸透液を用いた浸透探傷試験方法。
続きを表示(約 240 文字)
【請求項2】
前記検出対象部位の表面に噴霧する水が10~40℃の水であること、を特徴とする請求項1に記載の油性の浸透液を用いた浸透探傷試験方法。
【請求項3】
前記検出対象部位の表面に噴霧する水が蒸気であること、を特徴とする請求項1の手段に記載の油性の浸透液を用いた浸透探傷試験方法。
【請求項4】
前記検出対象部位の表面に噴霧する水が0.1~0.3MPaで噴霧されることを特徴とする請求項2又は3に記載の油性の浸透液を用いた浸透探傷試験方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、試験対象物である試験体の表面のきず、たとえば割れ、ラップ、しわ、ポロシティ、融合不良などを検出するための浸透探傷試験方法のうち、特に油性の浸透液を用いた探傷試験、すなわち界面活性剤や乳化剤を用いない油性の浸透液における溶剤除去性浸透探傷試験に関するものである。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、金属等の表面上の微細な割れやピンホールなどの開口欠陥への、非破壊検査方法として、たとえば油性の浸透液を試験体表面に浸透させてきずを検出する浸透液を用いる方法が実施されている。また、紫外線照射により黄緑色に発色する油溶性の蛍光染料の浸透液を用いる方法も実施されている(特許文献1参照。)。
【0003】
染色浸透液を用いる場合は、まず試験体の表面を清浄に洗浄した後、表面に染色浸透液を塗布して浸透させる。次いで、表面の余剰な染色浸透液をウエスで空拭きし、次いで除去液を付着させたウエスで拭き取り除去する。その後、試験体表面に現像剤を塗布して無機室白色粉末の薄層を試験体表面に形成させることで、開口欠陥部内に浸透していた浸透液を薄層表面に吸い出させる。これにより、欠陥の箇所が赤色の模様として現出される。自然光又は白色光の下で観察して、薄層に吸い出された赤色の模様(浸透指示模様)によって開口欠陥部の存在・位置を検出する(特許文献1参照)。
【0004】
現像過程で薄層に現出されるとき、浸透の指示模様が大きく拡大される傾向があるとして、現像液の粉末の配合などを工夫してニジミの広がりを抑えようとする試みが提案されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第5999549号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
さて、浸透探傷試験で一般的な探傷液は、油性の溶剤で除去する必要がある浸透液(溶剤除去性浸透剤)である。たとえば染色浸透探傷試験では、試験体表面に赤色の油性の浸透液を付着させて浸透させる必要があるところ、未知のきず、とりわけ欠陥と判断される有害な未知のきずを探すためであるから、性格上、探索したい部位の面に一旦広めに浸透液を塗布・浸透させなければならない。すると、きず以外の箇所にまで浸透液が面として塗布され付着することとなる。もっとも、開口している表面のきずの間隙に浸透した浸透液を現出させるためには、それ以外の正常な箇所に付着させた油性の浸透液をあらかじめ除去剤を用いてウエスで除去しておくことが必要となっている。試験の手順として、一旦全体に塗ってから除去液で拭き取り除去するという作業が必須であって、きずに浸透させた浸透液以外を試験体表面から除去液を用いてきれいに拭き取ることではじめて、きずに浸透した浸透液だけを残すことにより現像工程で模様として検出可能となる。
【0007】
つまり、浸透探傷試験では、不可避に余剰浸透液が試験体に付着してしまうが、試験の際、疑似模様といった誤検出を避けるためには、余剰浸透液は現像前に少量の除去液を含ませたウエスで丁寧に拭き取ることが重要となっている。ところが、油性の浸透液は、その性質上浸透しやすく、金属等の表面に良好に濡れ拡がりやすいものであるから、除去液を着けたウエスでの拭き取りは作業性が容易とはいえない。
【0008】
そこで、油性の浸透液を用いた浸透探傷試験は、優れた試験法ではあるが、好適な試験体と不向きな試験体がある。好適な試験体は、ある程度表面が平滑に仕上げられたものなど、大型物品や構造物などの、面として容易に拭き取れる対象に限られていた。そこで、より試験体の対象を拡げることが望まれている。すなわち、これまで拭き取りが困難な試験体、たとえば、ビードの粗い溶接部や、小型鋳造品などは、ウエスによる拭き取りが困難なため、溶剤除去性浸透探傷試験では適用ができなかった。実用的に適用可能な染色浸透探傷試験方法が求められてきた。
【0009】
また、油性の浸透液を試験体表面に適用した場合、余剰浸透液をきれいに除去することは容易ではなく、拭き取りムラがあると、誤った指示模様として現出される可能性がある。そこで、検出精度を適切に保つには、溶剤を付着させたウエスによる拭き取りには熟練さが要求されることとなる。拭き取り自体が過多になると目的のきずが検出されなくなる一方で、不十分のときは疑似模様を発生させることとなる。拭き取り自体が適切でなければ疑似模様が混在してしまうことから、検知精度の観点からは、熟練を要する作業とならざるを得ない。
【0010】
また、余剰浸透液を除去する際には、作業者の手に多量に付着してしまうことが起き易い。浸透性であるから、手についた油性の浸透液の汚れは溶剤を用いなければ落ちないなどの負荷が加わることとなる。そこで、拭き取り作業者の作業負担は、単に拭き取りの熟練度のみならず、作業者への汚染なども加わるので、全体としてみると、さらに重い負担となっている。
(【0011】以降は省略されています)
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