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公開番号
2025079945
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-23
出願番号
2023192838
出願日
2023-11-13
発明の名称
炭化炉及びその制御方法
出願人
三菱重工業株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C10B
57/00 20060101AFI20250516BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約
【課題】被炭化物の乾燥から炭化までを適切に管理することができる炭化炉を提供する。
【解決手段】炭化炉1Aは、被炭化物Wを乾燥させる乾燥室5aと、乾燥室5aの内部に設けられ、被炭化物Wを搬送する乾燥室ベルトコンベア9と、乾燥室5aで乾燥された被炭化物Wを炭化する炭化室5bと、炭化室5bの内部に設けられ、乾燥室ベルトコンベア9から導かれた被炭化物Wを搬送する炭化室ベルトコンベア15と、乾燥室ベルトコンベア9の乾燥室搬送速度V1と、炭化室ベルトコンベア15の炭化室搬送速度V2とをそれぞれ個別に制御する制御部と、を備えている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
被炭化物を乾燥させる乾燥室と、
前記乾燥室の内部に設けられ、被炭化物を搬送する乾燥室搬送部と、
前記乾燥室で乾燥された被炭化物を炭化する炭化室と、
前記炭化室の内部に設けられ、前記乾燥室搬送部から導かれた被炭化物を搬送する炭化室搬送部と、
前記乾燥室搬送部の搬送速度と、前記炭化室搬送部の搬送速度とをそれぞれ個別に制御する制御部と、
を備えている炭化炉。
続きを表示(約 970 文字)
【請求項2】
前記乾燥室と前記炭化室との間には、これらを仕切る隔壁と、これらの空間が連通する連通部とが設けられている請求項1に記載の炭化炉。
【請求項3】
前記隔壁には、冷却媒体が流通する冷却媒体流路が設けられている請求項2に記載の炭化炉。
【請求項4】
前記隔壁は、前記連通部において連通する面積が変化するように移動可能とされている請求項2に記載の炭化炉。
【請求項5】
前記隔壁は、該隔壁によって仕切られる前記乾燥室と前記炭化室との体積比が変化するように移動可能とされている請求項2に記載の炭化炉。
【請求項6】
前記乾燥室には、前記乾燥室搬送部から排出された被炭化物を一時的に貯留する貯留部が設けられている請求項1に記載の炭化炉。
【請求項7】
計測部として、前記乾燥室搬送部を通過した後の被炭化物の成分分析を行う固体分析部、及び/又は、前記乾燥室のガスの成分分析を行うガス分析部、及び/又は、前記乾燥室の温度計測を行う温度センサが前記乾燥室に設けられ、
前記制御部は、前記計測部の結果に基づいて、前記乾燥室搬送部の搬送速度を制御する請求項1に記載の炭化炉。
【請求項8】
計測部として、前記炭化室で炭化された後の炭化物の成分分析を行う固体分析部、及び/又は、前記炭化室のガスの成分分析を行うガス分析部、及び/又は、前記炭化室の温度計測を行う温度センサが設けられ、
前記制御部は、前記計測部の結果に基づいて、前記炭化室搬送部の搬送速度を制御する請求項1に記載の炭化炉。
【請求項9】
車両に取り付け可能とされている請求項1に記載の炭化炉。
【請求項10】
被炭化物を乾燥させる乾燥室と、
前記乾燥室の内部に設けられ、被炭化物を搬送する乾燥室搬送部と、
前記乾燥室で乾燥された被炭化物を炭化する炭化室と、
前記炭化室の内部に設けられ、前記乾燥室搬送部から導かれた被炭化物を搬送する炭化室搬送部と、
を備えた炭化炉の制御方法であって、
前記乾燥室搬送部の搬送速度と、前記炭化室搬送部の搬送速度とをそれぞれ個別に制御する炭化炉の制御方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、炭化炉及びその制御方法に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
木質バイオマス等の被炭化物を乾留して炭化物を得る炭化炉が知られている(特許文献1)。特許文献1には、炭化室の外周囲に燃焼ガスを流すことによって、炭化室の内部の炭化トレイに収容された木質バイオマス原料を輻射熱で加熱して炭化することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-21173号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1では、木質バイオマス原料を炭化トレイに収容して炭化を行い、炭化が終了したら炭化トレイを取り出すバッチ式とされている。しかし、木質バイオマス原料を連続的に搬送しながら乾燥させて炭化する連続式については開示されていない。連続式は炭化された炭化物を連続的に製造することができるのでバッチ式に比べて生産量の調整が容易である。一方で、被炭化物の乾燥から炭化までの一連の工程を連続的に搬送させながら行うため、乾燥工程と炭化工程の各温度及び各時間の調整を適切に行うことが難しいという問題がある。
【0005】
本開示は、このような事情に鑑みてなされたものであって、被炭化物の乾燥から炭化までを適切に管理することができる炭化炉及びその制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係る炭化炉は、被炭化物を乾燥させる乾燥室と、前記乾燥室の内部に設けられ、被炭化物を搬送する乾燥室搬送部と、前記乾燥室で乾燥された被炭化物を炭化する炭化室と、前記炭化室の内部に設けられ、前記乾燥室搬送部から導かれた被炭化物を搬送する炭化室搬送部と、前記乾燥室搬送部の搬送速度と、前記炭化室搬送部の搬送速度とをそれぞれ個別に制御する制御部と、を備えている。
【0007】
本開示の一態様に係る炭化炉の制御方法は、被炭化物を乾燥させる乾燥室と、前記乾燥室の内部に設けられ、被炭化物を搬送する乾燥室搬送部と、前記乾燥室で乾燥された被炭化物を炭化する炭化室と、前記炭化室の内部に設けられ、前記乾燥室搬送部から導かれた被炭化物を搬送する炭化室搬送部と、を備えた炭化炉の制御方法であって、前記乾燥室搬送部の搬送速度と、前記炭化室搬送部の搬送速度とをそれぞれ個別に制御する。
【発明の効果】
【0008】
被炭化物の乾燥から炭化までを適切に管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本開示の一実施形態に係る炭化炉を示した概略構成図である。
図1の変形例を示した概略構成図である。
図1の仕切壁の変形例であり、炭化炉の容器を示す側面図である。
図3の仕切壁の概略形状を示した斜視図である。
図4のV-V矢視であり、仕切壁に設けた流路を示した断面図である。
図1の仕切壁の他の変形例を示す炭化炉の容器であり、(a)は仕切壁が上方に位置する側面図、(b)は仕切壁が下方に位置する側面図である。
図6(a)のB部における拡大図である。
図1の仕切壁の他の変形例を示す炭化炉の容器であり、(a)は仕切壁が左方に位置する側面図、(b)は仕切壁が右方に位置する側面図である。
図8(a)のC部における拡大図である。
本開示の炭化炉の他の変形例を示した概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本開示に係る一実施形態について、図面を参照して説明する。
図1には、本実施形態の炭化炉1Aが示されている。なお、本開示の炭化炉とは、バイオマス原料からバイオ炭を製造する炭化炉だけでなく、バイオマス原料からバイオ燃料を製造する反応炉を含む。
(【0011】以降は省略されています)
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