TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025075162
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-15
出願番号2023186141
出願日2023-10-31
発明の名称ボイラ及び発電プラント並びにボイラの運転方法
出願人三菱重工業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類F23C 99/00 20060101AFI20250508BHJP(燃焼装置;燃焼方法)
要約【課題】ボイラの起動時または停止時に、固体燃料を分配する分配器を介して一方のバーナの一次空気ノズルから他方のバーナの一次空気ノズルに向かう流れによって発生する温度上昇による損傷を防止する。
【解決手段】一のバーナ52と、一のバーナ52から離間して配置された他のバーナ52と、一のバーナ52及び他のバーナ52のそれぞれに微粉燃料を分配する分配器60と、分配器60から一のバーナ52との間に設けられて微粉燃料及び一次空気が流通する第1分配流路61と、分配器60から他のバーナ52との間に設けられて微粉燃料及び一次空気が流通する第2分配流路62と、分配器60及び/又は第1分配流路61及び/又は第2分配流路62に設けられた温度センサ64と、を備えている。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項1】
固体燃料及び一次空気を火炉の内部に供給する第1一次空気ノズル及び該第1一次空気ノズルの周囲から二次空気を前記火炉の内部に供給する第1二次空気ノズルを備えた第1バーナと、
前記第1バーナから離間して配置され、固体燃料及び一次空気を前記火炉の内部に供給する第2一次空気ノズル及び該第2一次空気ノズルの周囲から二次空気を前記火炉の内部に供給する第2二次空気ノズルを備えた第2バーナと、
前記第1バーナ及び前記第2バーナのそれぞれに前記固体燃料及び前記一次空気を分配する分配器と、
前記分配器から前記第1バーナとの間に設けられて前記固体燃料及び前記一次空気が流通する第1分配流路と、
前記分配器から前記第2バーナとの間に設けられて前記固体燃料及び前記一次空気が流通する第2分配流路と、
前記分配器及び/又は前記第1分配流路及び/又は前記第2分配流路に設けられた温度センサと、
を備えているボイラ。
続きを表示(約 2,100 文字)【請求項2】
前記第1バーナに隣接配置された第1起動用バーナと、
前記第2バーナに隣接配置された第2起動用バーナと、
を備えている請求項1に記載のボイラ。
【請求項3】
前記温度センサが所定値を超えた場合に、前記第1二次空気ノズルに向かう第1二次空気流量および前記第2二次空気ノズルに向かう第2二次空気流量のいずれか小さい方を、大きい方の二次空気流量に近づけるように増大させる制御部を備えている請求項1又は2に記載のボイラ。
【請求項4】
前記温度センサが所定値を超えた場合に、前記第1一次空気ノズルに向かう第1一次空気流量および前記第2一次空気ノズルに向かう第2一次空気流量のいずれか小さい方を、大きい方の一次空気流量に近づけるように増大させる制御部を備えている請求項1又は2に記載のボイラ。
【請求項5】
前記温度センサが所定値を超えた場合に異常と判断する制御部を備え、
前記所定値は、前記固体燃料を粉砕する固体燃料粉砕装置の固体燃料出口温度に基づいて設定されている請求項1に記載のボイラ。
【請求項6】
停止時には前記所定値に下限が設けられている請求項5に記載のボイラ。
【請求項7】
固体燃料及び一次空気を火炉の内部に供給する第1一次空気ノズル及び該第1一次空気ノズルの周囲から二次空気を前記火炉の内部に供給する第1二次空気ノズルを備えた第1バーナと、
前記第1バーナから離間して配置され、固体燃料及び一次空気を前記火炉の内部に供給する第2一次空気ノズル及び該第2一次空気ノズルの周囲から二次空気を前記火炉の内部に供給する第2二次空気ノズルを備えた第2バーナと、
前記第1バーナ及び前記第2バーナのそれぞれに前記固体燃料を分配する分配器と、
前記分配器から前記第1バーナとの間に設けられて前記固体燃料及び前記一次空気が流通する第1分配流路と、
前記分配器から前記第2バーナとの間に設けられて前記固体燃料及び前記一次空気が流通する第2分配流路と、
起動時又は停止時に、前記第1一次空気ノズルに向かう第1一次空気流量および前記第2一次空気ノズルに向かう第2一次空気流量のいずれか小さい方を、大きい方の1/10以上、及び/又は、前記第1二次空気ノズルに向かう第1二次空気流量および前記第2二次空気ノズルに向かう第2二次空気流量のいずれか小さい方を、大きい方の1/10以上とする制御部と、
を備えているボイラ。
【請求項8】
請求項1又は7に記載のボイラと、
前記ボイラによって生成された蒸気を用いて発電する発電部と、
を備えている発電プラント。
【請求項9】
固体燃料及び一次空気を火炉の内部に供給する第1一次空気ノズル及び該第1一次空気ノズルの周囲から二次空気を前記火炉の内部に供給する第1二次空気ノズルを備えた第1バーナと、
前記第1バーナから離間して配置され、固体燃料及び一次空気を前記火炉の内部に供給する第2一次空気ノズル及び該第2一次空気ノズルの周囲から二次空気を前記火炉の内部に供給する第2二次空気ノズルを備えた第2バーナと、
前記第1バーナ及び前記第2バーナのそれぞれに前記固体燃料を分配する分配器と、
前記分配器から前記第1バーナとの間に設けられて前記固体燃料及び前記一次空気が流通する第1分配流路と、
前記分配器から前記第2バーナとの間に設けられて前記固体燃料及び前記一次空気が流通する第2分配流路と、
を備えたボイラの運転方法であって、
前記分配器及び/又は前記第1分配流路及び/又は前記第2分配流路の温度を計測するボイラの運転方法。
【請求項10】
固体燃料及び一次空気を火炉の内部に供給する第1一次空気ノズル及び該第1一次空気ノズルの周囲から二次空気を前記火炉の内部に供給する第1二次空気ノズルを備えた第1バーナと、
前記第1バーナから離間して配置され、固体燃料及び一次空気を前記火炉の内部に供給する第2一次空気ノズル及び該第2一次空気ノズルの周囲から二次空気を前記火炉の内部に供給する第2二次空気ノズルを備えた第2バーナと、
前記第1バーナ及び前記第2バーナのそれぞれに前記固体燃料を分配する分配器と、
前記分配器から前記第1バーナとの間に設けられて前記固体燃料及び前記一次空気が流通する第1分配流路と、
前記分配器から前記第2バーナとの間に設けられて前記固体燃料及び前記一次空気が流通する第2分配流路と、
を備えたボイラの運転方法であって、
起動時又は停止時に、前記第1一次空気ノズルに向かう第1一次空気流量および前記第2一次空気ノズルに向かう第2一次空気流量のいずれか小さい方を、大きい方の1/10以上、及び/又は、前記第1二次空気ノズルに向かう第1二次空気流量および前記第2二次空気ノズルに向かう第2二次空気流量のいずれか小さい方を、大きい方の1/10以上とするように制御するボイラの運転方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、ボイラ及び発電プラント並びにボイラの運転方法に関するものである。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
微粉炭及び一次空気並びに二次空気を供給するバーナが複数設けられたボイラが知られている(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2009-216347号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
石炭を粉砕するミルから微粉炭及び一次空気(搬送空気)を供給する場合、分配器を用いて微粉炭及び一次空気を各バーナの一次空気ノズルに分配することがある。各バーナは、一次空気ノズルの周囲から二次空気を供給する二次空気ノズルを備えている。
【0005】
ボイラの起動時や停止時には、ボイラが備える複数のバーナを順次、点火又は消火する。このとき、分配器を用いて微粉炭及び一次空気を分配している石炭バーナのうち、一方のバーナには二次空気を流さずに、他方のバーナには二次空気を流すタイミングが発生することがある。この場合、二次空気が流れている他方のバーナでは、二次空気の噴出によるエジェクタ効果によって、一次空気ノズルから一次空気が火炉内に吸い出されて流出する。他方のバーナの一次空気ノズルは、一方のバーナの一次空気ノズルと分配器を介して連通しているので、一方のバーナの一次空気ノズルから火炉内のガスを引き込み、分配器を介して、他方のバーナの一次空気ノズルから火炉内にガスが流出する流れが形成されるおそれがある。そうすると、一方のバーナの一次空気ノズルから引き込んだ火炉内のガスによって、分配器を通る流路に温度上昇が発生し、損傷するおそれがある。
【0006】
例えば、石炭バーナに隣接して起動用バーナが設けられている場合がある。ボイラの起動時には、石炭バーナの点火に先立ち、起動用バーナを点火してボイラ火炉内の昇温を行う。この際、起動用バーナに隣接する石炭バーナの二次空気ノズルから起動用バーナの燃焼用空気を供給する。ボイラの起動過程において、一方の起動用バーナを点火し、他方の起動用バーナが消火状態とされているタイミングでは、上記のように分配器を介して、消火状態の起動用バーナに隣接する石炭バーナの一次空気ノズルから、点火状態の起動用バーナに隣接する石炭バーナの一次空気ノズルへ向かうガス流れが発生する。
【0007】
本開示は、このような事情に鑑みてなされたものであって、ボイラの起動時または停止時に、固体燃料を分配する分配器を介して、一方のバーナの一次空気ノズルから他方のバーナの一次空気ノズルに向かう炉内ガスの流れによって発生する温度上昇による損傷を防止するボイラ及び発電プラント並びにボイラの運転方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の一態様に係るボイラは、固体燃料及び一次空気を火炉の内部に供給する第1一次空気ノズル及び該第1一次空気ノズルの周囲から二次空気を前記火炉の内部に供給する第1二次空気ノズルを備えた第1バーナと、前記第1バーナから離間して配置され、固体燃料及び一次空気を前記火炉の内部に供給する第2一次空気ノズル及び該第2一次空気ノズルの周囲から二次空気を前記火炉の内部に供給する第2二次空気ノズルを備えた第2バーナと、前記第1バーナ及び前記第2バーナのそれぞれに前記固体燃料を分配する分配器と、前記分配器から前記第1バーナとの間に設けられて前記固体燃料及び前記一次空気が流通する第1分配流路と、前記分配器から前記第2バーナとの間に設けられて前記固体燃料及び前記一次空気が流通する第2分配流路と、前記分配器及び/又は前記第1分配流路及び/又は前記第2分配流路に設けられた温度センサと、を備えている。
【0009】
本開示の一態様に係るボイラは、固体燃料及び一次空気を火炉の内部に供給する第1一次空気ノズル及び該第1一次空気ノズルの周囲から二次空気を前記火炉の内部に供給する第1二次空気ノズルを備えた第1バーナと、前記第1バーナから離間して配置され、固体燃料及び一次空気を前記火炉の内部に供給する第2一次空気ノズル及び該第2一次空気ノズルの周囲から二次空気を前記火炉の内部に供給する第2二次空気ノズルを備えた第2バーナと、前記第1バーナ及び前記第2バーナのそれぞれに前記固体燃料を分配する分配器と、前記分配器から前記第1バーナとの間に設けられて前記固体燃料及び前記一次空気が流通する第1分配流路と、前記分配器から前記第2バーナとの間に設けられて前記固体燃料及び前記一次空気が流通する第2分配流路と、起動時又は停止時に、前記第1一次空気ノズルに向かう第1一次空気流量および前記第2一次空気ノズルに向かう第2一次空気流量のいずれか小さい方を、大きい方の1/10以上、及び/又は、前記第1二次空気ノズルに向かう第1二次空気流量および前記第2二次空気ノズルに向かう第2二次空気流量のいずれか小さい方を、大きい方の1/10以上とする制御部と、を備えている。
【0010】
本開示の一態様に係る発電プラントは、上記のボイラと、前記ボイラによって生成された蒸気を用いて発電する発電部と、を備えている。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

三菱重工業株式会社
炉設備
16日前
三菱重工業株式会社
炉設備
16日前
三菱重工業株式会社
フィルタ装置
17日前
三菱重工業株式会社
粒子回収設備
5日前
三菱重工業株式会社
発電モジュール
13日前
三菱重工業株式会社
軌道系交通システム
6日前
三菱重工業株式会社
炭化炉及びその制御方法
16日前
三菱重工業株式会社
油圧ポンプ、油圧モータ
13日前
三菱重工業株式会社
二酸化炭素回収システム
18日前
三菱重工業株式会社
映像表示システム、映像表示方法
5日前
三菱重工業株式会社
分析装置、分析方法及びプログラム
19日前
三菱重工業株式会社
燃料噴射装置および往復動内燃機関
20日前
三菱重工業株式会社
燃料噴射装置および往復動内燃機関
20日前
三菱重工業株式会社
パスボックス、及び細胞培養システム
6日前
三菱重工業株式会社
静翼、及びこれを備えるガスタービン
5日前
三菱重工業株式会社
付着物除去装置および付着物除去方法
20日前
三菱重工業株式会社
密封可能フラスコ、及びフラスコ密封方法
6日前
三菱重工業株式会社
情報処理方法、情報処理装置およびプログラム
9日前
三菱重工業株式会社
二酸化炭素回収システム及び二酸化炭素回収方法
9日前
三菱重工業株式会社
動力伝達装置、および、航走体エンジンシステム
12日前
三菱重工業株式会社
道具管理システム、道具管理方法、及びプログラム
10日前
三菱重工業株式会社
炉設備
12日前
三菱重工業株式会社
内部不正検知装置、内部不正検知方法、及びプログラム
5日前
三菱重工業株式会社
航空機の位置制御システム、航空機及び航空機の位置制御方法
13日前
三菱重工業株式会社
液化水素ポンプシステム、液化水素ポンプシステムの制御方法
5日前
三菱重工業株式会社
三次元積層造形評価システム、および、三次元積層造形評価方法
2日前
三菱重工業株式会社
画像認識モデル評価装置、画像認識モデル評価方法、及びプログラム
6日前
三菱重工業株式会社
インサート支持体、静翼、この静翼を備えるガスタービン、静翼の製造方法
5日前
三菱重工業株式会社
ロボット、自律走行ロボットシステム、誘導方法、制御方法、およびプログラム
18日前
三菱重工業株式会社
ステンレス鋼の製造方法及びタービン翼の製造方法
5日前
個人
たき火台
2か月前
三浦工業株式会社
ボイラ
2か月前
株式会社ノーリツ
燃焼装置
2か月前
株式会社トヨトミ
固体燃料燃焼器
17日前
株式会社オメガ
熱風発生装置
24日前
三浦工業株式会社
ボイラ
2か月前
続きを見る