TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025089195
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-12
出願番号
2023204282
出願日
2023-12-01
発明の名称
可燃物焼却用設備及び焼却工法
出願人
株式会社山辰組
代理人
個人
,
個人
主分類
F23B
60/02 20060101AFI20250605BHJP(燃焼装置;燃焼方法)
要約
【課題】燃焼物を高温・高速で焼却するため燃焼部に向けて強制的に空気又は加熱空気を噴射する空気噴射口を有する1又は2台以上の空気噴射装置を備えた可燃物焼却用設備を提供すること。
【解決手段】本発明にかかる可燃物焼却用設備100は、地面との間に空間部を設けて形成され、間隔を空けて配列された複数の鋼材12からなる可燃物焼却用架台面10と、両側方向かつ上方に広がるように側面視V字状に配置される棒状部材を備えた左右傾斜架台部20と、を有する可燃物焼却用架台30を備え、左右傾斜架台部20の棒状部材は、突出長さを調節可能なように、スライド、折り畳み及び着脱可能の少なくとも1つ又はこれらの組み合わせからなり、かつ可燃物焼却用架台20の周囲に配置され、可燃物焼却用架台面10の可燃物の燃焼部に向けて強制的に空気又は加熱空気を噴射する空気噴射装置40を備えたことを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
地面との間に空間部を設けて形成され、間隔を空けて配列された複数の鋼材からなる可燃物焼却用架台面と、両側方向かつ上方に
広がるように側面視V字状に配置される棒状部材を備えた左右傾斜架台部と、を有する可燃物焼却用架台を備え、
かつ前記可燃物焼却用架台の周囲に配置され、前記可燃物焼却用架台面の可燃物の燃焼部に向けて強制的に空気又は加熱空気を噴射するための空気噴射装置を備えたことを特徴とする可燃物焼却用設備。
続きを表示(約 950 文字)
【請求項2】
前記左右傾斜架台部の前記棒状部材は、突出長さを調節可能なように、スライド、折り畳み及び着脱可能の少なくとも1つ又はこれらの組み合わせからなることを特徴とする請求項1に記載の可燃物焼却用設備。
【請求項3】
前記可燃物焼却用架台の下の空間部には、前記空気噴射装置から噴射された空気の流れを上方の燃焼部に向けて風向を変更するための風向制御板が1枚以上設けられていることを特徴とする請求項1に記載の可燃物焼却用設備。
【請求項4】
前記可燃物焼却用架台の下の空間部の周囲に、前記空気噴射装置から噴射された空気の流れを上方の燃焼部に向けて風向を変更するために、前記空気噴射装置からの空気流入部を除き、空間部の周囲を囲うように風向制御板が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の可燃物焼却用設備。
【請求項5】
前記可燃物焼却用架台の下の空間部に配置され、前記空気噴射装置から噴射された空気の流れを上方の燃焼部に向けて風向を変更するための風向制御板が1枚以上設けられているとともに、燃焼した可燃物の落下してくる灰を溜めることが可能な灰皿部を備えてなり、かつ、前記空間部へ出し入れ自在となる把持部を備えている風向制御装置を備えていることを特徴とする請求項1に記載の可燃物焼却用設備。
【請求項6】
前記可燃物焼却用架台の上方又は側方もしくはその両方に、湿った燃焼物を乾燥させるための可燃物乾燥用架台を備え、
前記可燃物乾燥用架台の周囲に配置され、前記湿った燃焼物に向けて強制的に空気又は加熱空気を噴射する空気噴射装置を有することを特徴とする請求項4に記載の可燃物焼却用設備。
【請求項7】
前記空気噴射装置は遠隔操作機によって操作可能であることを特徴とする請求項1に記載の可燃物焼却用設備。
【請求項8】
前記空気噴射装置は、遠隔操作機によって操作できる自走車に搭載することを特徴とする請求項1に記載の可燃物焼却用設備。
【請求項9】
前記請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の可燃物焼却用設備を使用し可燃物を焼却することを特徴とする可燃物の焼却工法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、草木等の可燃物を載置して焼却するための可燃物焼却用設備及び焼却工法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
従来の河川や道路の維持管理作業において、堤防法面や路肩の雑草を刈り、その場で乾燥させた後に、法先の地面上に帯状に掻き集め、その地面上で焼却処分をするという作業をおこなっていた。しかし、この雑草等の焼却作業方法は、地面上でおこなっていため完全燃焼させることが困難であった。そのため、多くの煙が発生して堤防上の道路、又は一般道路を通行する車両の運転手の視界を妨げる原因になったり、近隣の民家に煙が飛んで洗濯物に灰がかかったりして、苦情が寄せられるなどの事例が発生していた。そこで、このような第三者からの苦情が発生するのを防ぐため、刈草等を第三者に影響を与えにくい場所に運搬して山積みにしてから焼却する方法が採られている。しかしながら、刈草等は地面上に山積みされて焼却されるため、地面の湿り気が影響するのと併せて燃焼部に酸素が供給されにくいため燃焼温度が上昇しにくく、相変わらず多くの煙が発生する上、長時間の燃焼時間が必要となるという問題点があった。
【0003】
そこで、これらの課題を解決するため、本発明者は、下部に空間部を設けた可燃物焼却用架台を有し可燃物焼却用架台の下部の空間部に空気噴射部材を備えた「可燃物焼用設備及び焼却工法」を提案した。しかし、焼却用架台上でその下部から強制的に圧縮空気を燃焼部に噴射することでの燃焼温度が900度を超えることとなり焼却の作業効率は向上したものの、可燃物焼却用架台の下部に備えた空気噴射部材が高温により溶けたり曲がったりする現象が発生し何度も取り替えを要することとなった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2016-138673号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、本発明は、このような課題に鑑みなされたものであり、空気噴射部材が高温により溶けたり曲がったりするため何度も取り替えることをなくすともに、引き続き煙の発生を軽減し短時間で焼却作業ができるようにするため、可燃物焼却用架台の下部に備えた空気噴射部材に替えて可燃物焼却用架台の周辺の任意の位置に配置することができる空気噴射装置を使用して可燃物の燃焼部に圧縮空気を噴射する可燃物焼却用設備及び焼却工法を提供することを目的とする。さらに、空気噴射装置はリモコンで操作できる装置とし、遠隔操作機で操作できる自走車に搭載することでバックホーを操作しているオペレータが運転席から兼務で作業することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明にかかる可燃物焼却設備は、下部の地面との間に空間が設けられて配置され、複数の鋼材又は耐熱性部材からなる棒状部材が並列に配置された状態で固定されて平面上に形成されている可燃物焼却用架台面と前記可燃物焼却用架台面から両側上方が広がるようにV字状に配置される左右傾斜架台部と、を有する可燃物焼却用架台と、を備え、
前記左右傾斜架台部の棒状部材は、突出長さを調節可能なように、スライド、折りたたみ及び着脱の少なくとも1つ又はこれらの任意の組み合わせからなる。また、焼却用架台の周辺の任意の位置に配置可能であって燃焼物を高温・高速で焼却するため可燃部に向けて強制的に空気又は加熱空気を噴射する空気噴射装置を使用することも特徴とする。
【0007】
このような構成を採用することによって、空気噴射装置が高温で溶けたり曲がったりすることを防止することができる。また、この際の空気噴射装置として、熱風を噴射させることができるブライトヒーターやバーナーの熱を直接ファンで送風する直火式のジェットヒーター等が使用することもできる。このような熱風を吹き付けることによって、刈草の乾燥を促進させることができ、燃焼効率を向上させることができる。
【0008】
また、本発明にかかる可燃物焼却用設備において、前記可燃物焼却用架台の下の空間部には、前記空気噴射装置から噴射された空気の流れを上方の燃焼部に向けて風向を変更するための風向制御板が1枚以上設けられていることを特徴とするものであってもよい。効率的に空気を刈草等の可燃物に向けることによって、燃焼効率を向上させることができる。
【0009】
さらに、本発明にかかる可燃物焼却用設備において、前記可燃物焼却用架台の下の空間部の周囲に、前記空気噴射装置から噴射された空気の流れを上方の燃焼部に向けて風向を変更するために、前記空気噴射装置からの空気流入部を除き、空間部の周囲を囲うように風向制御板が設けられていることを特徴とするものであってもよい。
【0010】
さらに、本発明にかかる可燃物焼却用設備において、前記可燃物焼却用架台下の空間部に配置され、前記空気噴射装置から噴射された空気の流れを上方の燃焼部に向けて風向を変更するための風向制御板が1枚以上設けられているとともに、燃焼した可燃物の落下してくる灰を溜めることが可能な灰皿部を備えてなり、かつ、前記空間部へ出し入れ自在となる把持部を備えている風向制御装置を備えていることを特徴とするものであってもよい。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
他の特許を見る