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公開番号2025079510
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-22
出願番号2023192230
出願日2023-11-10
発明の名称固体燃料燃焼器
出願人株式会社トヨトミ
代理人
主分類F23B 90/04 20110101AFI20250515BHJP(燃焼装置;燃焼方法)
要約【課題】 燃焼開始から安定した燃焼状態で燃焼させることが可能な固体燃料燃焼装置を提供する。
【解決手段】 燃焼器本体1内には燃料載置部2と一次空気室4と燃焼室3を有しており、燃焼器本体1の側板1Bの外側には燃焼室3と隣接する二次空気室5を備えている。燃料載置部2には一次空気供給口20を有しており、一次空気室4の空気が燃焼室3に供給されて固体燃料を燃焼させる。側板1Cには空気取入口40を有しており、一次空気室4の空気が燃焼室3に供給されると外部空間の空気が空気取入口40を通過して一次空気室4に流入する。側板1Bには燃焼室3と二次空気室5とを連通する二次空気供給口30と第2の二次空気供給口31を有しており、二次空気室5の空気が二次空気供給口30と第2の二次空気供給口31を通過して燃焼室3に供給され、一次空気供給口20から供給される空気で燃焼できなかった未燃ガスを燃焼させることができる。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
底板、該底板の縁部から立ち上がる側板を有する燃焼器本体と、
前記燃焼器本体内で前記底板の上に間隔をあけて配置された燃料載置部と、
前記底板と前記燃料載置部との間に形成される一次空気室と、
前記燃料載置部の上部に形成され、固体燃料が燃焼する燃焼室と、
前記側板、前記側板の外側に間隔をあけて配置された外壁部で構成され、前記燃焼室と隣接する二次空気室と、
前記側板の下部に形成され、外部空間の空気を前記一次空気室に取り込む空気取入口と、
前記燃料載置部に形成され、前記一次空気室の空気を前記燃焼室に供給するための一次空気供給口と、
前記外壁部の下部に形成され、外部空間の空気を前記二次空気室に取り込む第2の空気取入口と、
前記側板の上部に形成され、前記二次空気室の空気を前記燃焼室に供給するための二次空気供給口と、を備えた固体燃料燃焼器であって、
前記側板には、前記二次空気供給口と前記燃料載置部との間の高さに位置し、前記二次空気室の空気を前記燃焼室に供給する第2の二次空気供給口を有することを特徴とする固体燃料燃焼器。
続きを表示(約 420 文字)【請求項2】
前記側板には、前記燃料載置部と前記底板との間の高さに位置し、前記一次空気室と前記二次空気室とを連通する通気口を有することを特徴とする請求項1記載の固体燃料燃焼器。
【請求項3】
前記二次空気供給口の総開口面積が前記第2の二次空気供給口の総開口面積よりも大きく設定されていることを特徴とする請求項1記載の固体燃料燃焼器。
【請求項4】
前記二次空気供給口の総開口面積が前記第2の二次空気供給口の総開口面積よりも大きく設定されると共に、前記通気口の総開口面積が、前記二次空気供給口の総開口面積以下であり、かつ、前記第2の二次空気供給口の総開口面積よりも大きく設定されていることを特徴とする請求項2に記載の固体燃料燃焼器。
【請求項5】
前記空気取入口と前記通気口との合計の開口面積が、前記一次空気供給口の総開口面積以下に設定されていることを特徴とする請求項2に記載の固体燃料燃焼器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、薪や木炭のような固体燃料を燃焼する固体燃料燃焼装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
キャンプなどで使用される焚火台とよばれる燃焼器がある。この燃焼器は、箱状の燃焼器本体と、燃焼器本体の底板の上に配置した燃料載置部と、燃料載置部の上部に形成される燃焼室とで構成されており、燃焼室の上部開口から燃料となる薪を投入する。燃料載置部には空気供給口が設けてあり、燃料に着火すると燃料の下側から燃焼空気が供給されて燃焼する。
【0003】
また、燃焼室の上部に二次空気供給口を設けたものがあり、二次空気供給口から燃料の上方に二次燃焼空気を供給すると、燃料から発生する未燃ガスを燃焼させることができ、不完全燃焼ガスや煙の発生を抑えることができる(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
実用新案登録第3237480号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の燃焼器の場合、燃焼開始から燃焼器本体の温度が上昇するまでは、燃焼室上部への二次燃焼空気の供給が十分に行なわれないため、燃料から発生する未燃ガスを燃焼させることができず、不完全燃焼ガスや煙が発生しやすくなる。
【0006】
また、燃料載置部に投入された燃料で空気供給口が塞がれると、燃焼室への燃焼空気の供給が十分に行なわれなくなり、燃料に着火しても火が消えてしまったり、なかなか炎が大きくならなかったりすることがある。
【0007】
本発明の目的は、燃焼開始から安定して燃焼空気が供給されて固体燃料を燃焼させることが可能な固体燃料燃焼器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は上記の課題を解決するもので、底板1A、該底板1Aの縁部から立ち上がる側板1B・1Cを有する燃焼器本体1と、前記燃焼器本体1内で前記底板1Aの上に間隔をあけて配置された燃料載置部2と、前記底板1Aと前記燃料載置部2との間に形成される一次空気室4と、前記燃料載置部2の上部に形成され、固体燃料が燃焼する燃焼室3と、前記側板1B、前記側板1Bの外側に間隔をあけて配置された外壁部5Aで構成され、前記燃焼室3と隣接する二次空気室5と、前記側板1Cの下部に形成され、外部空間の空気を前記一次空気室4に取り込む空気取入口40と、前記燃料載置部2に形成され、前記一次空気室4の空気を前記燃焼室3に供給するための一次空気供給口20と、前記外壁部5Aの下部に形成され、外部空間の空気を前記二次空気室5に取り込む第2の空気取入口50と、前記側板1Bの上部に形成され、前記二次空気室5の空気を前記燃焼室3に供給するための二次空気供給口30とを備えた固体燃料燃焼器であって、前記側板1Bには、前記二次空気供給口30と前記燃料載置部2との間の高さに位置し、前記二次空気室5の空気を前記燃焼室3に供給する第2の二次空気供給口31を有することを特徴とする固体燃料燃焼器である。
【0009】
また、前記側板1Bには、前記燃料載置部2と前記底板1Aとの間の高さに位置し、前記一次空気室4と前記二次空気室5とを連通する通気口41を有しており、燃焼室3の燃料が燃焼すると、一次空気室4の空気が一次空気供給口20を通過して燃焼室3に供給され、燃焼器本体1の外部空間の空気が空気取入口40を通過して一次空気室4に供給されると共に、二次空気室5の空気が通気口41を通過して一次空気室4に供給される。一次空気供給口20が燃料などで部分的に塞がれた場合、一次空気室4から燃焼室3に供給される空気が減少するが、この場合は二次空気室5の空気が一次空気室4に向かわなくなり、第2の二次空気供給口31から燃焼室3に供給される空気が増加し、燃焼室3の空気不足を解消するように作用する。
【0010】
また、前記二次空気供給口30の総開口面積が前記第2の二次空気供給口31の総開口面積よりも大きく設定されている。二次空気室5の温度が上昇するまでは第2の二次空気供給口31から燃焼室3に空気が供給されて未燃ガスを燃焼させることができ、二次空気室5の温度が上昇してからは、二次空気供給口30を通過して燃焼室3に供給される空気が多くなることで、燃焼室3の上部で未燃ガスを燃焼させることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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