TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025033712
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-13
出願番号
2023139630
出願日
2023-08-30
発明の名称
燃焼装置
出願人
株式会社ノーリツ
代理人
個人
主分類
F23N
5/24 20060101AFI20250306BHJP(燃焼装置;燃焼方法)
要約
【課題】掃気運転の効果が小さい場合の送風ファンの駆動の無駄を低減することができる燃焼装置を提供する。
【解決手段】室内に設置される燃焼装置(10)において、制御手段(16)は、燃焼中に排気通路(14)からの排気漏れを仮定して、定期的に取得するCOセンサ(15)の検知濃度に基づき室内の一酸化炭素濃度を推定し、検知濃度が第1濃度以上の場合に燃焼を停止して安全動作を行い、検知濃度が第1濃度未満且つ推定した室内の一酸化炭素濃度が第1濃度よりも低い第2濃度以上になった場合に燃焼を停止して送風ファン(12)により掃気運転を行い、掃気運転開始から所定時間経過時の検知濃度が、第2濃度未満の場合は掃気運転を継続し、第2濃度以上の場合は送風ファン(12)を停止する。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
燃焼部と、前記燃焼部に空気を供給する送風ファンと、前記燃焼部から屋外に排気するための排気通路と、前記排気通路における一酸化炭素濃度を検知するCOセンサと、前記燃焼部における燃焼を制御する制御手段とを有して室内に設置される燃焼装置において、
前記制御手段は、前記燃焼部の燃焼中に前記排気通路からの排気漏れを仮定して、定期的に取得する前記COセンサの検知濃度に基づいて前記室内の一酸化炭素濃度を推定し、
前記COセンサの検知濃度が予め設定された第1濃度以上である場合には、直ちに燃焼を停止して安全動作を行い、
前記COセンサの検知濃度が前記第1濃度未満であり、且つ推定した前記室内の一酸化炭素濃度が予め前記第1濃度よりも低く設定された第2濃度以上になった場合には、燃焼を停止して前記送風ファンによる掃気運転を行い、
前記掃気運転の開始から予め設定された所定時間が経過したときの前記COセンサの検知濃度が前記第2濃度未満の場合は前記掃気運転を継続し、前記掃気運転の開始から前記所定時間が経過したときの前記COセンサの検知濃度が前記第2濃度以上の場合は前記送風ファンを停止するように構成されたことを特徴とする燃焼装置。
続きを表示(約 230 文字)
【請求項2】
前記制御手段は、前記安全動作では、前記送風ファンにより前記掃気運転を行い、この掃気運転の開始から前記所定時間が経過したときに前記送風ファンを停止することを特徴とする請求項1に記載の燃焼装置。
【請求項3】
前記制御手段は、前記掃気運転の開始から前記所定時間が経過したときに前記送風ファンを停止する場合に、前記燃焼装置が設置された室内に排気漏れが発生していると判定することを特徴とする請求項1又は2に記載の燃焼装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、安全動作を行う燃焼装置に関し、特に排気漏れが疑われる際の燃焼装置の安全動作に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、燃焼装置が搭載された例えば燃焼式の給湯器や暖房器具が広く利用されている。給湯器には室内設置タイプのものがあり、暖房器具は暖房する室内に設置されるものが一般的である。
【0003】
室内に設置された機器の燃焼装置は、燃焼用の空気を導入して燃料を燃焼させ、燃焼熱を発生させる。この燃焼熱を利用して、給湯装置は湯水を加熱して給湯し、暖房装置は空気又は湯水を加熱して暖房する。燃焼装置に導入される燃焼用の空気は、室内の空気又は屋外から燃焼装置まで延びる給気通路を介して導入される屋外の空気である。
【0004】
燃焼装置の燃焼排気には、例えば不完全燃焼によって人体に有害な高濃度の一酸化炭素が含まれる場合がある。この燃焼排気による室内の空気の汚染を防止するため、加熱に利用された後の燃焼排気は、燃焼装置から屋外に延びる排気通路を介して排出される。通常、排気通路からの排気漏れがないので、室内の一酸化炭素濃度は上昇しない。
【0005】
しかし、排気通路に例えば穴が開いた場合又は排気通路の接続部にずれが生じた場合には、燃焼排気が室内に漏れ出してしまう。そこで、例えば特許文献1のように、検知した燃焼排気の一酸化炭素濃度に基づいて、燃焼排気が室内に漏れ出ていると仮定してこの室内の一酸化炭素濃度を推定し、室内の一酸化炭素濃度が予め設定された濃度を超えないようにする技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2022-99424号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1では、推定した室内の一酸化炭素濃度を低下させるために、送風ファンによってパージ(掃気運転)を行う。しかし、室内の空気を燃焼に利用する燃焼装置の場合には、実際に排気通路から室内に排気漏れが発生していると、掃気運転で室内の空気を導入しても、その排気が室内に漏れ出るので、掃気運転によって室内の一酸化炭素濃度を低下させる効果は小さい。
【0008】
また、給気通路から導入される屋外の空気を燃焼に利用する燃焼装置の場合には、屋外から空気を吸い込んで掃気するので、室内の空気の排出が促進されることはなく、掃気運転により室内の一酸化炭素濃度を低下させる効果は殆どない。排気通路と給気通路の夫々において漏れが生じている場合には、室内の空気を燃焼に利用する場合と同様に室内の空気が吸い込まれて室内に漏れ出るので、掃気運転の効果は小さい。
【0009】
このように、特許文献1の技術では、室内の一酸化炭素濃度を低下させることに対して掃気運転の効果が小さい場合でも、送風ファンを駆動して掃気運転する無駄があった。そこで、本発明は、掃気運転の効果が小さい場合の送風ファンの駆動の無駄を低減することができる燃焼装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
請求項1の発明の燃焼装置は、燃焼部と、前記燃焼部に空気を供給する送風ファンと、前記燃焼部から屋外に排気するための排気通路と、前記排気通路における一酸化炭素濃度を検知するCOセンサと、前記燃焼部における燃焼を制御する制御手段とを有して室内に設置される燃焼装置において、前記制御手段は、前記燃焼部の燃焼中に前記排気通路からの排気漏れを仮定して、定期的に取得する前記COセンサの検知濃度に基づいて前記室内の一酸化炭素濃度を推定し、前記COセンサの検知濃度が予め設定された第1濃度以上である場合には、直ちに燃焼を停止して安全動作を行い、前記COセンサの検知濃度が前記第1濃度未満であり、且つ推定した前記室内の一酸化炭素濃度が予め前記第1濃度よりも低く設定された第2濃度以上になった場合には、燃焼を停止して前記送風ファンによる掃気運転を行い、前記掃気運転の開始から予め設定された所定時間が経過したときの前記COセンサの検知濃度が前記第2濃度未満の場合は前記掃気運転を継続し、前記掃気運転の開始から前記所定時間が経過したときの前記COセンサの検知濃度が前記第2濃度以上の場合は前記送風ファンを停止するように構成されたことを特徴としている。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
個人
無人薪ストーブ
1か月前
株式会社パロマ
給湯器
1か月前
株式会社パロマ
給湯器
1か月前
株式会社パロマ
給湯器
1か月前
三浦工業株式会社
ボイラ
今日
有限会社天研工業
着火具
1か月前
株式会社ノーリツ
燃焼装置
今日
個人
燃焼装置
7日前
株式会社パロマ
湯沸器
1か月前
リンナイ株式会社
燃焼装置
6日前
トヨタ自動車株式会社
燃焼器
1日前
リンナイ株式会社
燃焼装置
1か月前
中外炉工業株式会社
臭気ガス処理装置
1か月前
リンナイ株式会社
予混合装置
1か月前
中外炉工業株式会社
アンモニア燃焼装置
1か月前
中外炉工業株式会社
アンモニア燃焼設備
1か月前
中外炉工業株式会社
蓄熱式水素燃焼設備
10日前
リンナイ株式会社
予混合装置
1か月前
リンナイ株式会社
予混合装置
1か月前
横河電機株式会社
燃焼装置
1か月前
株式会社アクトリー
廃油脂類の焼却装置
1か月前
株式会社パロマ
燃焼装置
21日前
川崎重工業株式会社
バーナ
28日前
株式会社ヒラカワ
燃焼装置
1か月前
川崎重工業株式会社
焼却プラント
1か月前
株式会社ノーリツ
予混合装置およびこれを備えた燃焼装置
今日
東京瓦斯株式会社
燃焼方法
1か月前
リンナイ株式会社
ガスバーナ並びにガスコンロ
7日前
トヨタ自動車株式会社
燃焼装置
1か月前
川崎重工業株式会社
バーナ及び燃焼炉
21日前
株式会社ノーリツ
コンロバーナの混合管構成部材の製造方法
1か月前
JFEエンジニアリング株式会社
炉の制御方法及び装置
1か月前
JFEエンジニアリング株式会社
炉の制御方法及び装置
1か月前
株式会社IHI
燃焼器および燃焼方法
1か月前
横河電機株式会社
検出装置及び燃焼システム
1か月前
横河電機株式会社
検出装置及び燃焼システム
1か月前
続きを見る
他の特許を見る