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公開番号2025013732
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-27
出願番号2023116360
出願日2023-07-15
発明の名称給湯器
出願人株式会社パロマ
代理人個人
主分類F23D 14/70 20060101AFI20250120BHJP(燃焼装置;燃焼方法)
要約【課題】送風機からの空気が直接的に多孔板に入り込むことに起因する供給の偏りを抑制し、且つ、送風機のレイアウトに起因する空気の流れの偏りを抑制する。
【解決手段】給湯器1において供給口162は、空気誘導部40における第1方向他方側寄り且つ第2方向一方側寄りにおいて被覆板50側を向いて配置される。周囲板60は、内部空間90よりも第1方向一方側に配置される第1板61と、内部空間90よりも第1方向他方側に配置される第2板62と、を有する。第2板62の複数の通気孔70は、第2板62における第2方向中央寄りに配置される第2大孔72Aと、第2大孔72Aの開口面積よりも開口面積が小さい第2小孔72Bと、を含む。第2板62において、第2大孔72Aよりも第2方向他方側に複数の第2小孔72Bが配置される。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項1】
ガスを燃焼させるバーナと、前記バーナを囲む周壁部と、を備えた燃焼装置と、
前記燃焼装置を収容する筐体と、
供給口を有し、前記供給口を介して空気を供給する送風機と、
前記送風機から前記燃焼装置内へ空気を誘導する経路をなす空気誘導部と、
を備えた給湯器であって、
前記燃焼装置は、前記バーナの下側に配置されるとともに複数の孔部が設けられる多孔板を備え、前記多孔板の下側から前記孔部を介して前記周壁部内に入り込んだ空気が前記バーナ側に送られる構成をなし、
前記空気誘導部は、前記多孔板から離れた位置において前記多孔板を下側から覆う被覆板と、前記被覆板と前記多孔板との間の内部空間の周囲を覆う周囲板と、を有し、前記周囲板に通気孔が設けられ、前記被覆板が前記送風機と前記多孔板との間に配置され、
前記供給口は、上下方向と直交する所定方向を第1方向とし且つ前記上下方向及び前記第1方向と直交する方向を第2方向とした場合に、前記空気誘導部における前記第1方向他方側寄り且つ前記第2方向一方側寄りにおいて前記被覆板側を向いて配置され、
前記周囲板は、前記内部空間よりも前記第1方向一方側に配置される第1板と、前記内部空間よりも前記第1方向他方側に配置される第2板と、を有し、
前記第1板及び前記第2板において、複数の前記通気孔が前記第2方向に位置をずらして配置され、
前記第2板の複数の前記通気孔は、前記第2板における前記第2方向中央寄りに配置される第2大孔と、前記第2大孔の開口面積よりも開口面積が小さい第2小孔と、を含み、
前記第2板において、前記第2大孔よりも前記第2方向他方側に複数の前記第2小孔が配置される
給湯器。
続きを表示(約 820 文字)【請求項2】
前記第2板において、前記第2大孔よりも前記第2方向一方側に複数の前記第2小孔が配置される
請求項1に記載の給湯器。
【請求項3】
前記被覆板は、第1被覆板と、前記第1被覆板よりも前記第2方向他方側に配置される第2被覆板と、を有し、
前記内部空間は、前記第1被覆板と前記多孔板との間の第1内部空間と、前記第2被覆板と前記多孔板との間の第2内部空間と、を含み、
前記第1板は、前記第1被覆板側に配置される一方側第1板部と、前記第2被覆板側に配置される他方側第1板部と、を有し、
前記第2板は、前記第1被覆板側に配置される一方側第2板部と、前記第2被覆板側に配置される他方側第2板部と、を有し、
前記第2大孔及び前記第2小孔が、前記他方側第2板部に設けられ、
前記周囲板は、前記第1内部空間の前記第2方向両側に配置される一方側側板対と、前記第2内部空間の前記第2方向両側に配置される他方側側板対と、を有し、
前記一方側側板対のうちの前記第2被覆板側の側板と、前記他方側側板対のうちの前記第1被覆板側の側板との間には、通気経路が構成されており、
前記第2被覆板と前記多孔板と前記他方側第1板部と前記他方側第2板部と前記前記他方側側板対とによって前記第2内部空間が囲まれている
請求項1又は請求項2に記載の給湯器。
【請求項4】
前記供給口は、前記第1被覆板と対向して配置され、
前記他方側第2板部における複数の前記通気孔のうちの最も前記第2方向一方側の孔が前記第2大孔とされている
請求項3に記載の給湯器。
【請求項5】
前記他方側側板対のうちの前記第1被覆板側の側板には貫通孔部が設けられ、当該貫通孔部を介して、前記第2内部空間の外側から内側へと空気が流入する
請求項3に記載の給湯器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、給湯器に関する。
続きを表示(約 3,000 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ガス器具の燃焼装置の一例が開示されている。特許文献1の燃焼装置は、複数のバーナユニットと、複数のバーナユニットを収納する収納ケースと、を有する。バーナユニットは、ガス流路の上流側に設けられた導入口から燃料ガスおよび一次空気を導入し、これらの混合気をガス流路の下流側に設けられた炎口から噴出させて点火することにより炎口に火炎を形成させるように構成されている。収納ケースには、複数のバーナユニットそれぞれが、バーナユニット同士の間隔が一定となる位置関係で並べて収納されている。更に、収納ケース内において、下端側に形成された開口部から流入する外部空気のうちの一次空気をバーナユニットそれぞれの導入口へ流通させる流通経路、および、外部空気のうちの二次空気をバーナユニット同士の間に形成された空間へと流通させる流通経路が形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011―027338号公報
特願2022-10882号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
給湯器では、スペース的な事情から、燃焼装置の下方に送風機を対向させ、送風機によって送り出された空気を燃焼装置内に導入するような構成が採用されている。しかし、この種の構成のものでは、空気の供給が不均一になりやすいという問題がある。例えば、送風機からの空気の流れを受けやすい近傍領域は、供給空気の影響を大きく受けることにより相対的に大きい圧力が加わりやすいが、上記近傍領域から外れた領域は、供給空気の影響を受けにくく、圧力は低くなりやすいため、一部の領域の圧力が局所的に増大してしまう。
【0005】
これに対し、特許文献2の発明は、送風機から送られる空気を板部の下面で受け、板部の周囲の空間に導くようにしている。このような構成を有するため、特許文献2の発明は、送風機からの空気が直接的に複数の孔部に入り込むことを抑制することができ、送風機からの空気が直接的にケース内に入り込むことに起因する供給の偏りを抑制することができる。しかし、特許文献2の発明のように、複数の孔部を有する底面部と送風機との間に板部を配置するだけでは、送風機のレイアウトに起因する空気の偏りによって大きな渦が生じる懸念がある。このように大きな渦が生じると、例えば、孔部に空気が流れ込みやすい領域と流れ込みにくい領域が生じやすくなり、「板部によって供給の偏りを抑制する」という機能を十分に発揮できない懸念がある。
【0006】
本開示の目的の一つは、送風機からの空気が直接的にケース内に入り込むことに起因する供給の偏りを抑制することができ、且つ、送風機のレイアウトに起因する空気の渦を抑制しやすい技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一つである給湯器は、
ガスを燃焼させるバーナと、前記バーナを囲む周壁部と、を備えた燃焼装置と、
前記燃焼装置を収容する筐体と、
供給口を有し、前記供給口を介して空気を供給する送風機と、
前記送風機から前記燃焼装置内へ空気を誘導する経路をなす空気誘導部と、
を備えた給湯器であって、
前記燃焼装置は、前記バーナの下側に配置されるとともに複数の孔部が設けられる多孔板を備え、前記多孔板の下側から前記孔部を介して前記周壁部内に入り込んだ空気が前記バーナ側に送られる構成をなし、
前記空気誘導部は、前記多孔板から離れた位置において前記多孔板を下側から覆う被覆板と、前記被覆板と前記多孔板との間の内部空間の周囲を覆う周囲板と、を有し、前記周囲板に通気孔が設けられ、前記被覆板が前記送風機と前記多孔板との間に配置され、
前記供給口は、上下方向と直交する所定方向を第1方向とし且つ前記上下方向及び前記第1方向と直交する方向を第2方向とした場合に、前記空気誘導部における前記第1方向他方側寄り且つ前記第2方向一方側寄りにおいて前記被覆板側を向いて配置され、
前記周囲板は、前記内部空間よりも前記第1方向一方側に配置される第1板と、前記内部空間よりも前記第1方向他方側に配置される第2板と、を有し、
前記第1板及び前記第2板において、複数の前記通気孔が前記第2方向に位置をずらして配置され、
前記第2板の複数の前記通気孔は、前記第2板における前記第2方向中央寄りに配置される第2大孔と、前記第2大孔の開口面積よりも開口面積が小さい第2小孔と、を含み、
前記第2板において、前記第2大孔よりも前記第2方向他方側に複数の前記第2小孔が配置される。
【発明の効果】
【0008】
本開示に係る技術によれば、送風機からの空気が直接的にケース内に入り込むことに起因する供給の偏りを抑制することができ、且つ、送風機のレイアウトに起因する空気の渦を抑制しやすい。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、第1実施形態に係る給湯器を例示する正面図である。
図2は、図1の給湯器からフロントカバーを省略した構成を概略的に示す正面図である。
図3は、図1の給湯器からフロントカバーを省略した構成を概略的に示す斜視図である。
図4は、図1の給湯器における燃焼装置、ガス分配器、送風機等を例示する斜視図である。
図5は、図1の給湯器における燃焼装置及び送風機について、図4とは異なる方向から見た斜視図である。
図6は、図1の給湯器における燃焼装置及び送風機等について、第1方向と直交する方向の切断面で切断した構造を概略的に示す斜視図である。
図7は、図1の給湯器における送風機、空気誘導部、多孔板等について後方側且つ斜め下方側から見た斜視図である。
図8は、図1の給湯器における送風機及び空気誘導部について後方側且つ斜め上方側から見た斜視図である。
図9は、図1の給湯器における送風機及び空気誘導部について第1方向と直交する方向の切断面で切断した構造を概略的に示す斜視図である。
図10は、図1の給湯器における送風機、空気誘導部、多孔板等について前方側且つ斜め下方側から見た斜視図である。
図11は、図1の給湯器における送風機及び空気誘導部について前方且つ斜め上方側から見た斜視図である。
図12は、図1の給湯器における送風機及び空気誘導部について前方から見た図である。
図13は、図1の給湯器における送風機及び空気誘導部について後方から見た図である。
図14は、図1の給湯器における送風機及び空気誘導部について上方から見た図である。
図15は、図1の給湯器における送風機及び空気誘導部について側方から見た図である。
図16は、空気誘導部での空気の流れを説明する説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下の〔1〕~〔5〕の各々は、本開示に含まれる特徴的技術の一例である。
(【0011】以降は省略されています)

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