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公開番号
2025028448
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-03
出願番号
2023133263
出願日
2023-08-18
発明の名称
蓄熱式水素燃焼設備
出願人
中外炉工業株式会社
代理人
個人
主分類
F23L
15/02 20060101AFI20250221BHJP(燃焼装置;燃焼方法)
要約
【課題】 燃焼動作と蓄熱動作を交互に行う対になった蓄熱式燃焼バーナーを備えた蓄熱式燃焼設備において、燃料の不完全燃焼によって煤が発生するなどの問題を解消する。
【解決手段】 水素H
2
を炉R1内に噴出させる燃料噴射ノズル10の両側に給排気口20a,20bを設け、蓄熱体34a,34bが収容された蓄熱部33a,33bにおいて加熱された空気Airを一方の給排気口から炉内に噴射させて、燃料噴射ノズルから炉内に噴射された水素を燃焼させる燃焼動作を行う一方、炉内において燃料が燃焼された後の燃焼排ガスを他方の給排気口を通して蓄熱部に導いて蓄熱部に収容された蓄熱体に燃焼排ガスの熱を蓄熱させる蓄熱動作を交互に行うようにした。
【選択図】 図4
特許請求の範囲
【請求項1】
水素を炉内に噴出させる燃料噴射ノズルの両側に給排気口を設け、蓄熱体が収容された蓄熱部において加熱された空気を一方の給排気口から炉内に噴射させて、燃料噴射ノズルから炉内に噴射された水素を燃焼させる燃焼動作を行う一方、炉内において燃料が燃焼された後の燃焼排ガスを他方の給排気口を通して蓄熱部に導いて蓄熱部に収容された蓄熱体に燃焼排ガスの熱を蓄熱させる蓄熱動作を交互に行うことを特徴とする蓄熱式水素燃焼設備。
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【請求項2】
請求項1に記載の蓄熱式水素燃焼設備において、蓄熱体が収容された蓄熱部において加熱された空気を一方の給排気口から炉内に噴射させる動作と、他方の給排気口を通して蓄熱部に導く動作とを同時に切り換えて行うことを特徴とする蓄熱式水素燃焼設備。
【請求項3】
水素を炉内に噴出させる燃料噴射ノズルと、蓄熱体が収容された蓄熱部において加熱された空気を炉内に噴射させる動作と、炉内において燃料が燃焼された後の燃焼排ガスを蓄熱部に導いて蓄熱部に収容された蓄熱体に燃焼排ガスの熱を蓄熱させる動作とを行う給排気口とを有する蓄熱式燃焼バーナーを対になって設け、一方の蓄熱式燃焼バーナーにおいては、燃料噴出ノズルから水素を炉内に噴出させると共に、蓄熱体が収容された蓄熱部を通して加熱された空気を給排気口から炉内に噴出させて、水素を空気と混合させて炉内で燃焼させる燃焼動作を行う一方、他方の蓄熱式燃焼バーナーにおいては、燃料噴出ノズルから水素を炉内に噴出させるのを停止させ、炉内において燃料が燃焼された後の燃焼排ガスを蓄熱部に導いて蓄熱部に収容された蓄熱体に燃焼排ガスの熱を蓄熱させる蓄熱動作を行い、対になった蓄熱式燃焼バーナーにおいて燃焼動作と蓄熱動作とを交互に行うことを特徴とする蓄熱式水素燃焼設備。
【請求項4】
請求項3に記載の蓄熱式水素燃焼設備において、前記の対になった蓄熱式燃焼バーナーにおける燃焼動作と蓄熱動作とを切り換えるにあたり、蓄熱体が収容された蓄熱部において加熱された空気を一方の給排気口から炉内に噴射させる動作と、他方の給排気口を通して蓄熱部に導く動作とを同時に切り換えて行うことを特徴とする蓄熱式水素燃焼設備。
【請求項5】
請求項3又は請求項4に記載の蓄熱式水素燃焼設備において、前記の燃料噴射ノズルへの水素の供給と停止とを切り換える燃料切換弁を設けると共に、前記の燃料噴射ノズルに不活性ガスを供給する不活性ガス供給管を設け、前記の燃料切換弁により水素の供給が停止された燃料噴射ノズルに、前記の不活性ガス供給管から不活性ガスを供給することを特徴とする蓄熱式水素燃焼設備。
【請求項6】
請求項3又は請求項4に記載の蓄熱式水素燃焼設備において、前記の燃料噴射ノズルへの水素の供給と停止とを切り換える燃料切換弁を、前記の燃料噴射ノズルにおける噴出口の近くに設けたことを特徴とする蓄熱式水素燃焼設備。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、燃料噴出ノズルから燃料を炉内に噴出させると共に、蓄熱体が収容された蓄熱部を通して加熱された空気を給排気口から炉内に噴出させて、燃料を空気と混合させて炉内で燃焼させる燃焼動作と、炉内において燃料が燃焼された後の燃焼排ガスを給排気口から蓄熱部に導いて蓄熱部に収容された蓄熱体に燃焼排ガスの熱を蓄熱させる蓄熱動作とを行うようにした蓄熱式燃焼設備において、燃料に水素を用いた蓄熱式水素燃焼設備に関するものである。
続きを表示(約 2,700 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、鋼材などの各種の被処理物を加熱処理する工業炉などにおいては、炉内において燃料を燃焼させた燃焼排ガスの熱を有効に利用するため、燃料噴出ノズルから燃料を炉内に噴出させると共に、蓄熱体が収容された蓄熱部を通して加熱された空気を給排気口から炉内に噴出させて、燃料を空気と混合させて炉内で燃焼させる燃焼動作と、炉内において燃料が燃焼された後の燃焼排ガスを給排気口から蓄熱部に導いて蓄熱部に収容された蓄熱体に燃焼排ガスの熱を蓄熱させる蓄熱動作とを行うようにした蓄熱式燃焼設備が知られている。
【0003】
そして、このような蓄熱式燃焼設備としては、特許文献1に示されるように、燃料噴射ノズルの両側に給排気口を設け、蓄熱体が収容された蓄熱部において加熱された空気を一方の給排気口から炉内に噴射させて、燃料噴射ノズルから炉内に噴射された燃料を燃焼させる燃焼動作を行う一方、炉内において燃料が燃焼された後の燃焼排ガスを他方の給排気口を通して蓄熱部に導いて蓄熱部に収容された蓄熱体に燃焼排ガスの熱を蓄熱させる蓄熱動作を交互に行うようにしたものが知られている。
【0004】
また、特許文献2に示されるように、燃料を炉内に噴出させる燃料噴射ノズルと、蓄熱体が収容された蓄熱部において加熱された空気を炉内に噴射させる動作と、炉内において燃料が燃焼された後の燃焼排ガスを蓄熱部に導いて蓄熱部に収容された蓄熱体に燃焼排ガスの熱を蓄熱させる動作とを行う給排気口とを有する蓄熱式燃焼バーナーを対になって設け、一方の蓄熱式燃焼バーナーにおいては、燃料噴出ノズルから燃料を炉内に噴出させると共に、蓄熱体が収容された蓄熱部を通して加熱された空気を給排気口から炉内に噴出させて、燃料を空気と混合させて炉内で燃焼させる燃焼動作を行う一方、他方の蓄熱式燃焼バーナーにおいては、燃料噴出ノズルから燃料を炉内に噴出させるのを停止させ、炉内において燃料が燃焼された後の燃焼排ガスを蓄熱部に導いて蓄熱部に収容された蓄熱体に燃焼排ガスの熱を蓄熱させる蓄熱動作を行い、対になった蓄熱式燃焼バーナーにおいて燃焼動作と蓄熱動作とを交互に切り換えて行うようにしたものが知られている。
【0005】
ここで、従来の蓄熱式燃焼設備における前記のような各蓄熱式燃焼バーナーにおいては、燃料として、一般に炭化水素ガス等の化石燃料が使用されている。
【0006】
ここで、前記の特許文献1に示されるように、燃料噴射ノズルから炭化水素ガス等の化石燃料を噴出させると共に、蓄熱体が収容された蓄熱部において加熱された空気を一方の給排気口から炉内に噴射させて、燃料噴射ノズルから炉内に噴射された燃料を燃焼させる燃焼動作と、炉内において燃料が燃焼された後の燃焼排ガスを他方の給排気口を通して蓄熱部に導いて蓄熱部に収容された蓄熱体に燃焼排ガスの熱を蓄熱させる蓄熱動作とを交互に切り換えるようにした場合、この切り換え時に空気が一時的に不足して、燃料噴射ノズルから炉内に噴出された化石燃料が完全に燃焼されずに煤が発生して、被処理物が汚損されるという問題があった。
【0007】
また、前記の特許文献2に示されるように、一方の蓄熱式燃焼バーナーにおいて、燃料噴出ノズルから化石燃料を炉内に噴出させると共に、蓄熱体が収容された蓄熱部を通して加熱された空気を給排気口から炉内に噴出させて、化石燃料を空気と混合させて炉内で燃焼させる燃焼動作を行う一方、他方の蓄熱式燃焼バーナーにおいて、燃料噴出ノズルから燃料を炉内に噴出させるのを停止させ、炉内において化石燃料が燃焼された後の燃焼排ガスを蓄熱部に導いて蓄熱部に収容された蓄熱体に燃焼排ガスの熱を蓄熱させる蓄熱動作を行い、対になった蓄熱式燃焼バーナーにおいて燃焼動作と蓄熱動作とを交互に切り換えて行うようにした場合にも、空気が一時的に不足して、燃焼動作と蓄熱動作との切り換え時に、燃料噴射ノズルから炉内に噴出された化石燃料が完全に燃焼されずに煤が発生して、被処理物が汚損されるという問題があった。
【0008】
そして、前記の特許文献2に示されるものにおいては、図1に示すように、一方の蓄熱式燃焼バーナー1Aにおいて、燃料噴出ノズル2aから炭化水素ガス等の化石燃料Gを炉R内に噴出させると共に、蓄熱体3aが収容された蓄熱部4aを通して加熱された空気Airを給排気口5aから炉R内に噴出させて、化石燃料Gを空気Airと混合させて炉R内で燃焼させる燃焼動作と、他方の蓄熱式燃焼バーナー1Bにおいて、燃料噴出ノズル2bから化石燃料Gを炉R内に噴出させるのを停止させ、炉R内において化石燃料Gが燃焼された後の燃焼排ガスを給排気口5bから蓄熱部4bに導いて蓄熱部4bに収容された蓄熱体3bに燃焼排ガスの熱を蓄熱させる蓄熱動作とを交互に切り換えるにあたり、図2に示すように、何れの蓄熱式燃焼バーナー1A、1Bにおいても、燃焼動作を開始する時点においては、先に蓄熱体3a,3bが収容された蓄熱部4a,4bを通して加熱された空気Airを給排気口5a,5bから炉R内に噴出させた後、燃料噴出ノズル2a,2bから化石燃料Gを炉R内に噴出させて燃焼を開始させる一方、蓄熱動作を開始する時点においては、先に燃料噴出ノズル2a,2bから炉R内への化石燃料Gの噴出を停止させた後、蓄熱体3a,3bが収容された蓄熱部4a,4bを通して加熱された空気Airを給排気口5a,5bから炉R内に噴出させる動作を停止させるようにして、燃料噴出ノズル2a,2bから炉R内に化石燃料Gが噴出されるときには、必ず蓄熱体3a,3bが収容された蓄熱部4a,4bを通して加熱されて給排気口5a,5bから炉R内に噴出された空気Airが不足しないようにして、燃焼時に煤の発生を抑制することが示されている。
【0009】
しかし、このようにすると、何れの蓄熱式燃焼バーナー1A、1Bにおいても燃焼が行われない時間が生じ、図2に示すように、この時点においては、炉R内の温度が低下して、炉R内の温度が変動し、被処理物を適切な温度で加熱処理することができなくなるという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
特許第4602858号公報
特許第3159606号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)
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