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公開番号2024168173
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-05
出願番号2023084619
出願日2023-05-23
発明の名称石油燃焼器の点火装置
出願人株式会社トヨトミ
代理人
主分類F23Q 3/00 20060101AFI20241128BHJP(燃焼装置;燃焼方法)
要約【課題】 外部の給電装置からの給電によって電力を発生し、乾電池を用いることなく点火することのできる石油燃焼器の点火装置を提供する。
【解決手段】 芯1と、芯1に点火する点火装置2と、点火装置2に点火用電力を供給する電源回路3とを備える。電源回路3には、外部の給電装置5からの給電を受けて点火装置2に供給する電力を発生する受電装置4を備えている。受電装置4には、ワイヤレス受電部6を備え、給電装置5からのワイヤレス給電により非接触での給電を受けて電力を発生し、点火装置2に電力を供給して芯1に点火する。また、受電装置4には給電装置5を着脱自在に接続する外部接続端子7を備え、給電装置5から外部接続端子7を介して給電を受けて電力を発生し、点火装置2に電力を供給して芯1に点火する。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
芯と、前記芯に点火する点火装置と、前記点火装置に点火用電力を供給する電源回路とを備えた石油燃焼器であって、
前記電源回路に、外部の給電装置からの給電を受けて前記点火装置に供給する電力を発生する受電装置を備えていることを特徴とする石油燃焼器の点火装置。
続きを表示(約 700 文字)【請求項2】
前記受電装置にはワイヤレス受電部を備え、前記給電装置からのワイヤレス給電により非接触での給電を受けて電力を発生することを特徴とする請求項1記載の石油燃焼器の点火装置。
【請求項3】
前記受電装置には前記給電装置を着脱自在に接続する外部接続端子を備え、前記給電装置から前記外部接続端子を介して給電を受けて電力を発生することを特徴とする請求項1記載の石油燃焼器の点火装置。
【請求項4】
前記受電装置は、ワイヤレス受電部を有する第1の受電回路と、前記給電装置を着脱自在に接続する外部接続端子を有する第2の受電回路とを備え、
前記第1の受電回路には前記第2の受電回路からの逆方向電流を阻止する第1の逆流防止回路を備え、前記第2の受電回路には前記第1の受電回路からの逆方向電流を阻止する第2の逆流防止回路を備えることを特徴とする請求項1記載の石油燃焼器の点火装置。
【請求項5】
前記受電装置を収納するケースを備え、
該ケースを前記石油燃焼器の電池収納部に着脱自在に取り付けると共に、
前記ケースには前記電池収納部の接続端子に接続する出力端子を有していることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載した石油燃焼器の点火装置。
【請求項6】
前記受電装置は、タイマ回路を備え、前記給電装置からの給電を受けて前記タイマ回路がカウント開始し、予め定められた設定時間が経過すると前記点火装置への電力の供給を停止する停止指令を出力することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載した石油燃焼器の点火装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、石油燃焼器の点火装置に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
初期の従来の芯上下式石油燃焼器の点火装置は、赤熱式の点火ヒータを用いるのが一般的であった。また最近では、電極取り付け構造の改良や高電圧発生回路の改良によって、低電圧の乾電池を電源とする放電式の点火装置が実用化されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平6-241449号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
放電式の点火装置は放電電極の消耗がないため、電池交換だけで点火装置を長期にわたって利用できるというメリットがある。しかし、乾電池から取り出せる電力が少ないため、芯と放電電極との位置関係寸法が狂うと、火花放電によって発生した熱が直接灯油の気化に使われて、白い灯油ガスの蒸気が発生するだけで、全く着火できない状態になる。そのため、放電電極と芯との間の位置関係の寸法管理を正確に行なう必要がある。
【0005】
また、使用が進んだ乾電池は電気容量が少なくなり、電圧の低下と共に放電火花が弱くなるため、期待した点火性能を長期間継続して得ることが困難である。そのため、石油燃焼器の使用者は、消耗した電池を新しい電池に交換して石油燃焼器の使用を続けることになる。
【0006】
新しい乾電池をすぐに入手できないときは、マッチもしくは点火用ライターを使用すれば点火することはできるものの、石油燃焼器の取扱いが非常に不便となる上、そのためにマッチや点火用ライターを所有しておく必要がある。
【0007】
また、最近では石油燃焼器をキャンプ場などに持ち込んで、テントやタープといった屋外に近い環境で使用される機会が増えてきている。しかし、気温が低いときは乾電池の出力が低下し、電力が低下して着火しにくくなるという問題が生じる。一方、マッチや点火用ライターは風の影響を受けやすいという問題がある。そのため、屋外に近い環境で使用する場合には使い勝手の良いものではなかった。
【0008】
また、石油燃焼器を屋外に近い環境で使用する場合には、風などの影響を受けて異常燃焼を起こす可能性がある。石油燃焼器が長時間に渡って風を受け続けて異常燃焼が継続するようなことがあると、乾電池が加熱されて発火や有害物質の発生などの恐れがある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この発明は上記の課題を解決するもので、芯1と、前記芯1に点火する点火装置2と、前記点火装置2に点火用電力を供給する電源回路3とを備えた石油燃焼器であって、前記電源回路3に、外部の給電装置5からの給電を受けて前記点火装置2に供給する電力を発生する受電装置4を備えていることを特徴とする石油燃焼器の点火装置である。
【0010】
また、前記受電装置4にはワイヤレス受電部6を備え、前記給電装置5からのワイヤレス給電により非接触での給電を受けて電力を発生するように構成することにより、安定した点火性能を得ることができるものである。
(【0011】以降は省略されています)

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