TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025095713
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-26
出願番号
2023211953
出願日
2023-12-15
発明の名称
ボイラシステム
出願人
株式会社日本サーモエナー
代理人
個人
,
個人
主分類
F23L
15/00 20060101AFI20250619BHJP(燃焼装置;燃焼方法)
要約
【課題】 小型ボイラからの排ガスのCO
2
濃度を高めることが可能であり、エネルギー効率が向上したボイラシステムを提供する。
【解決手段】 ボイラシステム100は、給水W1を加熱するボイラ10と、冷却水W2を用いてボイラからの排ガスGEを冷却するガスクーラ14と、排ガスを排気する排気ライン16と、排気ラインから分岐する循環ガスライン20であって、酸素供給ライン30および大気供給ライン26が接続され酸素ガスとともに排ガスをボイラに支燃性ガスGSとして供給する循環ガスライン20と、循環ガスラインの支燃性ガスを加熱する支燃性ガス加熱装置42と、ガスクーラと支燃性ガス加熱装置との間に介在し、ガスクーラの冷却水が排ガスから吸収した熱を熱源として用いて支燃性ガス加熱装置で支燃性ガスを加熱するための水冷式ヒートポンプ40とを備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
燃料ガスを燃焼させることによって給水を加熱するボイラと、
冷却水を用いて前記ボイラからの排ガスを冷却するように構成されたガスクーラと、
前記ボイラからの排ガスを排気する排気ラインと、
前記排気ラインから分岐する循環ガスラインであって、酸素供給ラインおよび大気供給ラインが接続され、大気および酸素ガスの少なくともいずれかとともに前記排ガスを前記ボイラに支燃性ガスとして供給することができる循環ガスラインと、
前記循環ガスラインを通る前記支燃性ガスを加熱するように構成された支燃性ガス加熱装置と、
前記ガスクーラと前記支燃性ガス加熱装置との間に介在する水冷式ヒートポンプであって、前記ガスクーラの冷却水が前記排ガスから吸収した熱を熱源として用いて、加熱負荷として設けられた前記支燃性ガス加熱装置において前記支燃性ガスを加熱するように構成された水冷式ヒートポンプと
を備えるボイラシステム。
続きを表示(約 780 文字)
【請求項2】
前記ガスクーラにおける排ガスの冷却温度を設定範囲内に制御し、一方で、前記支燃性ガス加熱装置における前記支燃性ガスの加熱温度を制御することがないように構成されている、請求項1に記載のボイラシステム。
【請求項3】
前記水冷式ヒートポンプは、前記冷却水が吸収した熱を用いて、循環する温水を加温するように構成されており、
前記水冷式ヒートポンプにおいて加温された温水が前記支燃性ガス加熱装置に送られて前記支燃性ガスを加熱し、前記支燃性ガスを加熱後に前記水冷式ヒートポンプに戻るように構成されている、請求項1または2に記載のボイラシステム。
【請求項4】
前記支燃性ガス加熱装置とは別個に設けられた追加の加熱負荷であって、前記水冷式ヒートポンプに接続され、前記冷却水が前記排ガスから吸収した熱によって外部で使用される媒体を加熱するように構成された追加の加熱負荷をさらに備える、請求項1または2に記載のボイラシステム。
【請求項5】
前記ボイラからの排ガスの熱によって前記ボイラへの給水を予熱するエコノマイザをさらに備え、前記ガスクーラは、前記エコノマイザの下流側の排ガスを冷却するように配置されている、請求項1または2に記載のボイラシステム。
【請求項6】
前記エコノマイザと前記ガスクーラとの間に介在する空気予熱器であって、前記エコノマイザからの排ガスによって前記循環ガスラインを通る前記支燃性ガスを加熱するように構成された空気予熱器をさらに備える、請求項5に記載のボイラシステム。
【請求項7】
前記燃料ガスは、都市ガスまたはLPガスのいずれかであり、前記ボイラは、貫流ボイラまたは温水ボイラのいずれかである、請求項1または2に記載のボイラシステム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ボイラシステムに関し、特に、排ガス中のCO
2
濃度を高めることができるボイラシステムに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、地球温暖化の要因とされるCO
2
(二酸化炭素)ガス排出量の大幅な削減が求められている。このために、ボイラなどの燃焼装置から排気される排ガス中のCO
2
を、化学吸着法や固体吸収法などによって分離回収するための各種システムが開発されている。ただし、排ガス中のCO
2
濃度は、通常10%程度と低いため、CO
2
分離回収装置の回収効率が低いという問題がある。
【0003】
これに対して、石炭火力発電プラントにおいて、従来の空気燃焼に代えて酸素燃焼を行うことによって、排ガス中のCO
2
濃度を高める方法が提案されており、酸素燃焼を利用するCCS(Carbon dioxide Capture and Storage)の実証試験も行われている。酸素燃焼は、酸化剤または支燃性ガスとして、空気の代わりに酸素ガスを供給して燃料を燃焼させる方式であり、排ガスの主成分をCO
2
ガスとすることができる。
【0004】
ただし、高濃度の酸素ガスを用いると、火炎温度が高くなりすぎることから、バーナやボイラが損傷するおそれがある。このため、排ガスの一部を利用して、製造した酸素と再循環排ガス(主としてCO
2
ガス)とを混合し、酸素濃度がより低い支燃性ガスをボイラに供給する技術が知られている。
【0005】
また、特許文献1には、酸素燃焼と空気燃焼とを切り替えて行う石炭火力発電用のボイラプラントが開示されている。このボイラプラントでは、酸素燃焼に移行する前のボイラ起動時に、酸素ガスおよび循環排ガスの代わりに大気を供給することによって空気燃焼を行うことができる。空気燃焼によって得られた電力を用いて酸素ガスの製造を行えるようになった後は、空気の供給系を閉じて、酸素ガスと循環排ガスとをボイラに供給し、石炭の酸素燃焼に容易に移行することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第5130145号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述のように、排ガスの一部を再循環させながら酸素燃焼を行うことによって、機器の損傷を防止しながら、排ガス中のCO
2
濃度を高めることができ、効率的にCO
2
を回収・貯留することができる。ただし、ドライな排ガスを再循環させるために、排ガスは、ガスクーラ等で例えば50℃以下まで冷却し、含まれている水蒸気をドレンとして排出しておくことが好適である。このような排ガスの冷却に用いるガスクーラの冷却水は、例えば、冷却塔などから供給されており、冷却水が吸収した熱は大気中に放出されていた。したがって、既存のボイラシステムにおいて、エネルギー効率を改善させる余地があった。
【0008】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、小型ボイラを利用する場合にも、排ガス中のCO
2
濃度を向上させることができ、かつ、エネルギー効率を向上させることができるボイラシステムを提供することをその目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の実施形態によるボイラシステムは、燃料ガスを燃焼させることによって給水を加熱するボイラと、冷却水を用いて前記ボイラからの排ガスを冷却するように構成されたガスクーラと、前記ボイラからの排ガスを排気する排気ラインと、前記排気ラインから分岐する循環ガスラインであって、酸素供給ラインおよび大気供給ラインが接続され、大気および酸素ガスの少なくともいずれかとともに前記排ガスを前記ボイラに支燃性ガスとして供給することができる循環ガスラインと、前記循環ガスラインを通る前記支燃性ガスを加熱するように構成された支燃性ガス加熱装置と、前記ガスクーラと前記支燃性ガス加熱装置との間に介在する水冷式ヒートポンプであって、前記ガスクーラの冷却水が前記排ガスから吸収した熱を熱源として用いて、加熱負荷として設けられた前記支燃性ガス加熱装置において前記支燃性ガスを加熱するように構成された水冷式ヒートポンプとを備える。
【0010】
ある実施形態において、前記ボイラシステムは、前記ガスクーラにおける排ガスの冷却温度を設定範囲内に制御し、一方で、前記支燃性ガス加熱装置における前記支燃性ガスの加熱温度を制御することがないように構成されている。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
株式会社トヨトミ
固体燃料燃焼器
1か月前
株式会社オメガ
熱風発生装置
1か月前
三浦工業株式会社
ボイラ
15日前
個人
回転キルンを利用した燻炭製造方法
10日前
株式会社タクマ
付着物除去システム
今日
リンナイ株式会社
燃焼装置
7日前
大陽日酸株式会社
バーナ
1か月前
大陽日酸株式会社
バーナ
1か月前
大陽日酸株式会社
バーナ
1か月前
リンナイ株式会社
予混合装置
2か月前
個人
可燃性ガス燃焼装置
2日前
リンナイ株式会社
全一次燃焼式バーナ
2か月前
京セラ株式会社
ヒータ
2か月前
株式会社ノーリツ
温水装置
今日
株式会社日本サーモエナー
ボイラシステム
今日
三浦工業株式会社
ボイラ、ボイラの制御方法
2日前
株式会社山辰組
可燃物焼却用設備及び焼却工法
14日前
株式会社荏原製作所
排ガス処理装置
3日前
株式会社ノーリツ
予混合装置およびこれを備えた燃焼装置
20日前
リンナイ株式会社
親子バーナ並びにガスコンロ
21日前
株式会社タクマ
固体炭素製造装置、及び固体炭素製造方法
1か月前
三浦工業株式会社
バーナ及びアンモニア混焼ボイラ
1日前
リンナイ株式会社
親子バーナ並びにガスコンロ
21日前
株式会社新越ワークス
燃焼装置
1か月前
株式会社新越ワークス
燃焼装置
1か月前
株式会社クボタ
火格子およびストーカ式焼却炉の炉床
24日前
株式会社ナリタテクノ
燃焼装置
2か月前
JX金属株式会社
燃焼処理施設の運転方法
2か月前
東邦瓦斯株式会社
混合燃料供給装置
17日前
三菱重工業株式会社
燃料加熱システムの充圧方法
2か月前
株式会社アイシン
燃焼器ユニット
1か月前
東京瓦斯株式会社
水素燃焼式ダクトバーナ
2か月前
日酸TANAKA株式会社
手動ガス切断器
21日前
東京瓦斯株式会社
水素燃焼式ダクトバーナ
2か月前
大同プラント工業株式会社
流動焙焼炉及び流動焙焼方法
15日前
三菱重工業株式会社
付着物除去装置および付着物除去方法
1か月前
続きを見る
他の特許を見る