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公開番号
2025066003
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-22
出願番号
2023175568
出願日
2023-10-10
発明の名称
燃焼処理施設の運転方法
出願人
JX金属株式会社
代理人
アクシス国際弁理士法人
主分類
F23J
1/02 20060101AFI20250415BHJP(燃焼装置;燃焼方法)
要約
【課題】浮遊物質を連続的に処理することができ、かつ除去効率が高い燃焼処理施設の運転方法を提供する。
【解決手段】燃焼処理施設の運転方法であって、前記燃焼処理施設は、被処理物の焼却を行う燃焼設備と、前記燃焼設備から発生する焼灰を搬出する搬送設備と、前記燃焼設備から発生する排気ガスに含まれるばいじんを洗浄水で除去する排気ガス処理設備とを含み、前記搬送設備は、水を蓄えた水槽と、一部が前記水槽に水没した状態で配置されたコンベアとを含み、前記方法は、前記排気ガス処理設備から発生する、浮遊物質を含む排気ガス処理水の一部又は全部を前記搬送設備に送る第1工程と、前記コンベアに前記浮遊物質を沈降させ、前記焼灰とともに前記水槽の水中から搬出する第2工程とを含む、燃焼処理施設の運転方法。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
燃焼処理施設の運転方法であって、
前記燃焼処理施設は、被処理物の焼却を行う燃焼設備と、前記燃焼設備から発生する焼灰を搬出する搬送設備と、前記燃焼設備から発生する排気ガスに含まれるばいじんを洗浄水で除去する排気ガス処理設備とを含み、
前記搬送設備は、水を蓄えた水槽と、一部が前記水槽に水没した状態で配置されたコンベアとを含み、
前記方法は、前記排気ガス処理設備から発生する、浮遊物質を含む排気ガス処理水の一部又は全部を前記搬送設備に送る第1工程と、
前記コンベアに前記浮遊物質を沈降させ、前記焼灰とともに前記水槽の水中から搬出する第2工程とを含む、燃焼処理施設の運転方法。
続きを表示(約 580 文字)
【請求項2】
前記燃焼処理施設は、さらに前記排気ガス処理水における前記浮遊物質を濃縮する濃縮設備を含み、
前記第1工程は、前記濃縮設備を用いて、前記排気ガス処理水を、前記浮遊物質が濃縮された第1処理水と、前記第1処理水より前記浮遊物質の濃度が低い第2処理水に分離し、前記第1処理水を前記搬送設備に送ることを含む、請求項1に記載の燃焼処理施設の運転方法。
【請求項3】
前記第2処理水に対して排水処理を行うことを含む、請求項2に記載の燃焼処理施設の運転方法。
【請求項4】
前記濃縮設備は、液体サイクロン、遠心分離機、シックナーから選択される1つ以上を含む、請求項2又は3に記載の燃焼処理施設の運転方法。
【請求項5】
前記第2工程は、前記コンベアによって前記水槽の水中から搬出された前記焼灰に洗浄水を振りかけることを含む、請求項1又は2に記載の燃焼処理施設の運転方法。
【請求項6】
請求項1又は2に記載の燃焼処理施設の運転方法を実施して、前記コンベアによって前記水槽の水中から搬出された前記焼灰及び前記浮遊物質から、有価金属を回収することを含むリサイクル方法。
【請求項7】
前記浮遊物質は、Cuを6.0質量%以上含有する、請求項6に記載のリサイクル方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、燃焼処理施設の運転方法に関する。とりわけ、本発明は、燃焼設備からの排気ガスの処理工程で発生する浮遊物質を効率的に処理するための運転方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
電子電気製品の部品屑、一般家庭ごみ、シュレッダーダスト、廃プラスチック類、木くず、紙くず、ゴムくず、繊維くず、動植物性残渣、感染性廃棄物、廃酸、廃アルカリ、廃油、泥、産業廃棄物などは、ロータリーキルン炉と、ストーカー炉と、二次燃焼炉などから構成される燃焼設備により焼却する処理が従来から行われている。燃焼により発生する排気ガスに含まれるばいじん(「ダスト」とも呼ばれる。)は、排気ガス処理設備において、フィルターにより除却したり、洗浄水により除去したりすることができる。
【0003】
洗浄水によりばいじんを除去する場合、洗浄水は循環利用できるため、工程循環水として回収され、ばいじんは、工程循環水に含まれる浮遊物質(SS、suspended solids)として回収されたのち、一部は洗浄塔(洗浄水によるSS除去設備)の下部タンクに堆積し、残りがある場合、ブリードオフにより排水処理工程に送られる。
【0004】
また、排気ガス処理設備が、燃焼設備で発生した排気ガスに冷却水を散水して冷却する冷却塔を備えることもできる。その場合、冷却塔で散水される冷却水は、冷却塔の下部に設けられた別個のタンクに貯留されるか、洗浄塔の下部タンクにまとめて貯留される。洗浄塔の下部タンクに堆積した浮遊物質は、主にバキュームで系外に除去するという処理が行われている。
【0005】
一方、焼却処理により発生する焼灰は、水を蓄えた水槽内に投下される。水槽内には、焼灰を搬送するためのチェーンコンベアが、その一部が水没した状態で配置され、水槽内に投下された焼灰を搬出する。搬出された焼灰は、焼灰ヤードなどの貯蔵設備に貯蔵することができる。
【0006】
このような構成を備えた処理施設として、例えば、特許文献1(特開2018-169127号公報)には、被処理物を加熱することにより熱分解させてガス化する第一の燃焼炉であるロータリーキルン炉と、ロータリーキルン炉の下流側に連設された第二の燃焼炉であるストーカー炉と、ロータリーキルン炉でガス化させた熱分解ガス及びストーカー炉で発生した燃焼排ガスを完全燃焼させる二次燃焼炉と、二次燃焼炉で発生した排ガスに冷却水を散水して冷却する冷却塔と、冷却塔で冷却された排気ガスを洗浄する洗浄塔を含む燃焼処理施設が開示されている。冷却塔で散水される冷却水及び洗浄塔で散水される洗浄水は循環水として洗浄塔の下部に貯留される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2018-169127号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
従来の浮遊物質処理設備では、洗浄塔の下部タンクは、浮遊物質を含む工程循環水の蓄積、浮遊物質と工程循環水の分離(上澄みの蓄積)、及び浮遊物質の除去など、複数の処理プロセスの役割を兼ねるため、処理能力の限界を迎えやすいという問題があった。下部タンクからブリードオフする浮遊物質の量が増加すると、排水処理工程に送る浮遊物質の量が増加するため、排水処理設備の負担が増加する。そのため、浮遊物質をより高い効率で処理できる方法が必要とされている。
【0009】
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、一実施形態において、浮遊物質を連続的に処理することができ、かつ除去効率が高い燃焼処理施設の運転方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者が鋭意検討した結果、浮遊物質を含む排気ガス処理水の一部又は全部を、焼灰とともに搬送手段により系外に搬出することで、浮遊物質の処理量を向上することができ、上記課題を解決できることを見出した。本発明は上記知見に基づき完成されたものであり、以下に例示される。
(【0011】以降は省略されています)
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