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公開番号2025075163
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-15
出願番号2023186142
出願日2023-10-31
発明の名称粉砕機
出願人三菱重工業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B02C 15/04 20060101AFI20250508BHJP(破砕,または粉砕;製粉のための穀粒の前処理)
要約【課題】粉砕された原料が内部に堆積することを防止する。
【解決手段】粉砕テーブルと、粉砕ローラユニットと、上方に向けて搬送ガスを吹き出す吹出口と、を備え、粉砕ローラユニットは、ハウジングに取り付けられるジャーナルヘッドと、ジャーナルヘッドに支持されるジャーナル軸と、軸線回りに回転可能にジャーナル軸に取り付けられる粉砕ローラと、ジャーナルヘッドを回動させる支持軸34と、粉砕ローラにより粉砕された固体燃料が粉砕ローラユニットに堆積することを防止する堆積防止部材35と、を有し、堆積防止部材35は、粉砕ローラユニットの鉛直方向の上方側に取り付けられるとともに粉砕ローラにより粉砕された原料を鉛直方向の下方側に落下させる傾斜面35a1,35a2を含む複数の面により充填空間PSを形成し、充填空間PSには、充填部材35cが充填されている粉砕機100を提供する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
軸線回りに回転する粉砕テーブルと、
原料供給部から前記粉砕テーブルに供給された原料を前記粉砕テーブルとの間で粉砕する粉砕ローラユニットと、を備え、
前記粉砕ローラユニットは、
ハウジングに取り付けられるジャーナルヘッドと、
前記ジャーナルヘッドに支持されるとともに軸線に沿って延びるジャーナル軸と、
前記軸線回りに回転可能に前記ジャーナル軸に取り付けられる粉砕ローラと、
前記ジャーナルヘッドを回動させる支持軸と、
前記粉砕ローラにより粉砕された前記原料が前記粉砕ローラユニットに堆積することを防止する堆積防止部材と、を有し、
前記堆積防止部材は、前記粉砕ローラユニットの鉛直方向の上方側に取り付けられるとともに前記粉砕ローラにより粉砕された前記原料を鉛直方向の下方側に落下させる傾斜面を含む複数の面により充填空間を形成し、
前記充填空間には、充填部材が充填されている粉砕機。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記充填部材は、粒状の耐摩耗性を有する材料と樹脂材料を混合した部材である請求項1に記載の粉砕機。
【請求項3】
前記耐摩耗性を有する材料は、セメント系材料である請求項2に記載の粉砕機。
【請求項4】
前記傾斜面を含む複数の前記面は、ステンレス鋼、硬化肉盛鋼板、セラミックライニング鋼板、または炭素鋼板により形成されている請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の粉砕機。
【請求項5】
前記傾斜面は、前記粉砕ローラにより粉砕された前記原料の安息角以上の角度を有するように配置されている請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の粉砕機。
【請求項6】
前記充填空間は、前記傾斜面を含む複数の前記面と、前記粉砕ローラユニットの鉛直方向の上方側の面により形成されている請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の粉砕機。
【請求項7】
前記堆積防止部材は、前記粉砕ローラユニットの鉛直方向の上方側に面に対して隙間を空けて配置される請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の粉砕機。
【請求項8】
軸線回りに回転する粉砕テーブルと、
原料供給部から前記粉砕テーブルに供給された原料を前記粉砕テーブルとの間で粉砕する粉砕ローラと、
前記粉砕テーブルの外周側に設けられるとともに上方に向けて搬送ガスを吹き出す吹出口と、
前記粉砕ローラにより粉砕された前記原料が前記粉砕テーブルの前記吹出口よりも鉛直方向の下方側に堆積することを防止する堆積防止部材と、を備え、
前記粉砕テーブルの外縁部には、前記軸線に直交する径方向に向けて突出するとともに前記軸線回りに回転する際に前記粉砕テーブルを収容するハウジングの内部空間の底部に堆積する前記原料を落下口に向けて移動させる移動部材が取り付けられており、
前記堆積防止部材は、前記外縁部と前記移動部材との間の前記径方向の隙間を鉛直方向の上方から封止するように配置される板状部材である粉砕機。
【請求項9】
前記堆積防止部材は、水平面に沿って配置される上面を有する請求項8に記載の粉砕機。
【請求項10】
前記外縁部と前記移動部材との間の前記径方向の前記隙間の下方には、前記隙間から侵入した前記原料を排出する排出口が設けられている請求項9に記載の粉砕機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、粉砕機に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
竪型ミル等の粉砕機は、回転自在に支持された粉砕ローラを動力で回転する粉砕テーブルに対して押し付けることで、供給されたバイオマスや石炭等の固体燃料を粉砕するように構成されている(例えば、特許文献1参照)。粉砕機内には構造上、粉砕された固体燃料が堆積しやすい部位があり、その部位に固体燃料が堆積してしまうと、長時間に渡って固体燃料が高温の熱空気(搬送ガス)に晒され、堆積した固体燃料が自然酸化昇温するなどして発火する可能性がある。
【0003】
特許文献1には、粉砕された固体燃料の堆積を防止するための傾斜構造を粉砕機のジャーナルヘッドに設けることが開示されている。特許文献1では、固体燃料の微粉の安息角よりも大きくなるように形成された傾斜面を有する傾斜構造をジャーナルヘッドとともに鋳込み、一体的に形成することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-86304号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、ジャーナルヘッドの鋳造段階において一体的に傾斜構造を形成する場合は、サイズの増加によりジャーナルヘッドの製造コストが増大してしまうともに、部品重量の増加により設置や交換時のメンテナンス性が低下する可能性がある。また、傾斜構造の内部空間を空洞にして軽量化を図ることも考えられるが、傾斜構造の一部に損傷が生じた場合に、傾斜構造の内部空間に固体燃料が侵入してしまうと、傾斜構造の内部空間に固体燃料が堆積し、堆積した固体燃料が自然酸化昇温するなどして発火する可能性がある。
【0006】
本開示は、このような事情に鑑みてなされたものであって、粉砕された原料が内部に堆積して発火する不具合を防止することが可能な粉砕機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本開示の粉砕機は、以下の手段を採用する。
本開示の一態様にかかる粉砕機は、軸線回りに回転する粉砕テーブルと、原料供給部から前記粉砕テーブルに供給された原料を前記粉砕テーブルとの間で粉砕する粉砕ローラユニットと、を備え、前記粉砕ローラユニットは、ハウジングに取り付けられるジャーナルヘッドと、前記ジャーナルヘッドに支持されるとともに軸線に沿って延びるジャーナル軸と、前記軸線回りに回転可能に前記ジャーナル軸に取り付けられる粉砕ローラと、前記ジャーナルヘッドを回動させる支持軸と、前記粉砕ローラにより粉砕された前記原料が前記粉砕ローラユニットに堆積することを防止する堆積防止部材と、を有し、前記堆積防止部材は、前記粉砕ローラユニットの鉛直方向の上方側に取り付けられるとともに前記粉砕ローラにより粉砕された前記原料を鉛直方向の下方側に落下させる傾斜面を含む複数の面により充填空間を形成し、前記充填空間には、充填部材が充填されている。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、製造コストを増大させることなく、粉砕された原料が内部に堆積して発火する不具合を防止することが可能な粉砕機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本開示の一実施形態にかかる粉砕機を示す縦断面図である。
図1に示す粉砕ローラユニットの斜視図である。
図2に示す粉砕ローラユニットの支持軸に取り付けられる堆積防止部材を示す断面図である。
図3に示す堆積防止部材の第1変形例を示す断面図である。
図3に示す堆積防止部材の第2変形例を示す断面図である。
図1に示す堆積防止部材が取り付けられた荷重負荷装置を示す部分拡大図である。
図6に示す堆積防止部材が取り付けられた荷重負荷装置のA-A矢視断面図である。
図6に示す堆積防止部材が取り付けられた荷重負荷装置のB-B矢視断面図である。
図1に示す粉砕テーブルの斜視図である。
図9に示すスクレーパの近傍の断面図である。
図10の比較例を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の一実施形態にかかる粉砕機100について、図面を参照して説明する。本実施形態の粉砕機100は、発電プラント(図示略)のボイラ(図示略)へ微粉燃料を供給する装置である。図1は、本実施形態にかかる粉砕機を示す縦断面図である。
(【0011】以降は省略されています)

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