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公開番号2025084191
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-03
出願番号2023197886
出願日2023-11-22
発明の名称映像表示システム、映像表示方法
出願人三菱重工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類H04N 7/18 20060101AFI20250527BHJP(電気通信技術)
要約【課題】映像の遅延のばらつきを抑える。
【解決手段】受信ユニットは、データ受信部と、映像データバッファ部と、映像のデータに基づいた映像を表示する表示装置と、表示装置に表示された映像における、マーカ光の点滅を検知する点滅検知部と、離間場所で、基準同期信号に同期した受信側基準信号を発信する受信側基準信号発信部と、検知されたマーカ光の点滅状態を示す点滅信号と受信側基準信号とに基づいて、映像が、撮影装置で撮影されたときから、表示装置に表示されるまでの遅延時間を算出する遅延時間算出部と、遅延時間算出部で算出された遅延時間に基づいて、予め設定された設定遅延時間を取得する設定遅延時間取得部と、映像データバッファ部に保管された映像のデータを、設定遅延時間取得部で取得された設定遅延時間に基づいて遅延させて出力する映像データ出力部と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
撮影場所に配置された送信ユニットと、前記撮影場所から離れた離間場所に設置された受信ユニットと、を備え、
前記送信ユニットは、
前記撮影場所で基準同期信号に基づいて、周期的にマーカ光を点滅させる点滅マーカと、
前記撮影場所で、撮影対象、及び前記点滅マーカを含む映像を撮影する撮影装置と、
前記撮影装置で撮影された映像のデータを、無線通信ネットワークを介して送信するデータ送信部と、を備え、
前記受信ユニットは、
前記映像のデータを、前記無線通信ネットワークを介して受信するデータ受信部と、
前記データ受信部で受信した前記映像のデータを一時的に保管する映像データバッファ部と、
受信した前記映像のデータに基づいた映像を表示する表示装置と、
前記表示装置に表示された映像における、前記マーカ光の点滅を検知する点滅検知部と、
前記離間場所で、前記基準同期信号に同期した受信側基準信号を発信する受信側基準信号発信部と、
前記点滅検知部で検知された前記マーカ光の点滅状態を示す点滅信号と前記受信側基準信号とに基づいて、前記映像が、前記撮影装置で撮影されたときから、前記表示装置に表示されるまでの遅延時間を算出する遅延時間算出部と、
前記遅延時間算出部で算出された遅延時間に基づいて、予め設定された設定遅延時間を取得する設定遅延時間取得部と、
前記映像データバッファ部に保管された前記映像のデータを、前記設定遅延時間取得部で取得された前記設定遅延時間に基づいて遅延させて出力する映像データ出力部と、を備える、
映像表示システム。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記設定遅延時間は、前記遅延時間算出部で算出される遅延時間の、予め想定される最大値よりも大きくなるように、設定されている
請求項1に記載の映像表示システム。
【請求項3】
前記映像データ出力部は、前記設定遅延時間よりも遅延時間が大きい映像の出力を中止する
請求項1に記載の映像表示システム。
【請求項4】
前記設定遅延時間取得部は、前記遅延時間算出部で算出された遅延時間に基づいて、予め設定された第一の設定遅延時間、及び前記第一の設定遅延時間よりも遅延時間が大きい第二の設定遅延時間、のいずれか一方を取得する
請求項1に記載の映像表示システム。
【請求項5】
前記送信ユニットと前記受信ユニットとが、複数の無線通信ネットワークを介して通信可能とされ、
前記設定遅延時間取得部は、複数の前記無線通信ネットワークのうち、前記送信ユニットと前記受信ユニットとの間における通信に用いられる前記無線通信ネットワークに基づいて、予め設定された第一の設定遅延時間、及び前記第一の設定遅延時間よりも遅延時間が大きい第二の設定遅延時間、のいずれか一方を取得する
請求項1に記載の映像表示システム。
【請求項6】
前記データ送信部は、前記無線通信ネットワークを介して他の通信が行われていない場合に、前記撮影装置で撮影された映像のデータを、前記無線通信ネットワークを介して送信し、
前記受信ユニットは、
前記データ受信部が前記映像のデータを受信した場合に、前記遅延時間算出部で前記遅延時間を算出し、
前記データ受信部が前記映像のデータを受信していない場合、前記映像データ出力部で、その時点で設定されている前記設定遅延時間に基づいて、前記映像のデータを遅延させて出力する
請求項1に記載の映像表示システム。
【請求項7】
撮影場所で基準同期信号に基づいて、点滅マーカで周期的にマーカ光を点滅させるステップと、
前記撮影場所で、撮影対象、及び前記点滅マーカを含む映像を撮影するステップと、
撮影された前記映像のデータを、無線通信ネットワークを介して送信するステップと、
前記映像のデータを、前記無線通信ネットワークを介して受信するステップと、
受信した前記映像のデータを一時的に保管するステップと、
前記撮影場所から離間した離間場所で、受信した前記映像のデータに基づいた映像を表示するステップと、
表示された前記映像における、前記マーカ光の点滅を検知するステップと、
前記撮影場所から離間した離間場所で、前記基準同期信号に同期した受信側基準信号を発信するステップと、
検知された前記マーカ光の点滅状態を示す点滅信号と前記受信側基準信号とに基づいて、前記映像が、前記撮影場所で撮影されたときから、前記離間場所で表示されるまでの遅延時間を算出するステップと、
算出された前記遅延時間に基づいて、予め設定された設定遅延時間を取得するステップと、
一時的に保管された前記映像のデータを、前記設定遅延時間に基づいて遅延させて出力するステップと、を含む
映像表示方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、映像表示システム、映像表示方法に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
撮影した映像を、撮影場所から離れた遠隔地に設けられた表示装置に表示する際、映像の撮影から表示までの間に、時間の遅延が生じる。この時間の遅延は、撮影した映像データのエンコード処理、エンコードされた映像データの送信処理、ネットワークによる映像データの伝送、表示装置における映像データの受信処理、受信した映像データのデコード処理、デコードされた映像データに基づく映像の表示処理、等に時間を要することで生じる。
【0003】
これに対し、特許文献1には、撮像地に配置された点滅マーカと、撮像地に配置された撮像地刻時タイマと、投影地に配置された映像投影装置によって投影表示される点滅マーカの点滅を検出する受光センサと、投影地に配置され、撮像地刻時タイマに同期した投影地刻時タイマと、投影地に配置されて映像投影装置によって投影表示された映像と投影地刻時タイマとを並べて撮像する測定用カメラと、を備えた映像伝送時間測定システムが開示されている。この映像伝送時間測定システムでは、撮像用ビデオカメラによって撮像地刻時タイマと点滅マーカとを一緒に撮像し、その撮像された映像を、映像投影装置によって投影表示する。さらに、投影表示された撮像地刻時タイマの映像と、受光センサからの出力に応じて刻時時刻の表示が固定された投影地刻時タイマとを同時に測定用カメラによって撮像し、撮像された映像から両刻時タイマの刻時時刻を読みとることにより映像伝送時間を決定する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2009-171334号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の構成において、例えば、撮像地と投影地との間における通信環境等により、順次撮影される映像が表示されるまでの遅延時間がばらつくことがある。例えば、投影地において、撮像地で撮影された映像を見ながら、車両、船舶、各種の装置等の操作を行う場合、投影地で表示される映像の遅延時間がばらつくと、操作者が違和感を憶えることがある。
【0006】
本開示は、上記課題を解決するためになされたものであって、映像の遅延のばらつきを抑えることができる映像表示システム、映像表示方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本開示に係る映像表示システムは、撮影場所に配置された送信ユニットと、前記撮影場所から離れた離間場所に設置された受信ユニットと、を備え、前記送信ユニットは、前記撮影場所で基準同期信号に基づいて、周期的にマーカ光を点滅させる点滅マーカと、前記撮影場所で、撮影対象、及び前記点滅マーカを含む映像を撮影する撮影装置と、前記撮影装置で撮影された映像のデータを、無線通信ネットワークを介して送信するデータ送信部と、を備え、前記受信ユニットは、前記映像のデータを、前記無線通信ネットワークを介して受信するデータ受信部と、前記データ受信部で受信した前記映像のデータを一時的に保管する映像データバッファ部と、受信した前記映像のデータに基づいた映像を表示する表示装置と、前記表示装置に表示された映像における、前記マーカ光の点滅を検知する点滅検知部と、前記離間場所で、前記基準同期信号に同期した受信側基準信号を発信する受信側基準信号発信部と、前記点滅検知部で検知された前記マーカ光の点滅状態を示す点滅信号と前記受信側基準信号とに基づいて、前記映像が、前記撮影装置で撮影されたときから、前記表示装置に表示されるまでの遅延時間を算出する遅延時間算出部と、前記遅延時間算出部で算出された遅延時間に基づいて、予め設定された設定遅延時間を取得する設定遅延時間取得部と、前記映像データバッファ部に保管された前記映像のデータを、前記設定遅延時間取得部で取得された前記設定遅延時間に基づいて遅延させて出力する映像データ出力部と、を備える。
【0008】
本開示に係る映像表示方法は、撮影場所で基準同期信号に基づいて、周期的にマーカ光を点滅させるステップと、前記撮影場所で、撮影対象、及び前記点滅マーカを含む映像を撮影するステップと、撮影された前記映像のデータを、無線通信ネットワークを介して送信するステップと、前記映像のデータを、前記無線通信ネットワークを介して受信するステップと、受信した前記映像のデータを一時的に保管するステップと、前記撮影場所から離間した離間場所で、受信した前記映像のデータに基づいた映像を表示するステップと、表示された前記映像における、前記マーカ光の点滅を検知するステップと、前記撮影場所から離間した離間場所で、前記基準同期信号に同期した受信側基準信号を発信するステップと、検知された前記マーカ光の点滅状態を示す点滅信号と前記受信側基準信号とに基づいて、前記映像が、前記撮影場所で撮影されたときから、前記離間場所で表示されるまでの遅延時間を算出するステップと、算出された前記遅延時間に基づいて、予め設定された設定遅延時間を取得するステップと、一時的に保管された前記映像のデータを、前記設定遅延時間に基づいて遅延させて出力するステップと、を含む。
【発明の効果】
【0009】
本開示の映像表示システム、映像表示方法によれば、映像の遅延のばらつきを抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本開示の実施形態に係る映像表示システムを備えた船舶の一部を示す図である。
上記映像表示システムの送信ユニットと受信ユニットの配置例を示す立断面図である。
上記映像表示システムの機能構成を示す図である。
上記映像表示システムにおける、設定遅延時間の一例を示す図である。
上記映像表示システムのマスターユニットの機能構成を示す図である。
本開示の実施形態に係る映像表示方法の手順を示すフローチャートである。
本開示の実施形態の第一変形例に係る映像表示システムにおける、設定遅延時間の一例を示す図である。
本開示の実施形態の第二変形例に係る映像表示システムにおける、設定遅延時間の一例を示す図である。
本開示の実施形態の第三変形例に係る映像表示システムにおける、設定遅延時間の一例を示す図である。
本開示の実施形態の第三変形例に係る映像表示システムにおいて、無線通信ネットワークを切り換える場合の、映像のフレームの表示の流れを示す図である。
本開示の実施形態の第三変形例に係る映像表示システムにおいて、無線通信ネットワークを切り換える場合の、映像のフレームの表示の他の流れを示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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