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公開番号
2025083773
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-02
出願番号
2023197354
出願日
2023-11-21
発明の名称
パスボックス、及び細胞培養システム
出願人
三菱重工業株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C12M
1/00 20060101AFI20250526BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】扉の開閉のスピードが向上し、かつコンタミネーションをより確実に回避することが可能なパスボックス、及び細胞培養システムを提供する。
【解決手段】パスボックスは、第一の環境を有する第一の室と、第一の環境とは異なる第二の環境を有する第二の室と、第一の室、及び第二の室にそれぞれ連通するとともに、第一の室、及び第二の室の間に設けられたボックス本体と、ボックス本体と第一の室との間に形成された開口部、及びボックス本体と第二の室との間に形成された開口部の少なくとも一方に開閉可能に設けられた扉部と、扉部を閉止方向に押圧する弾性部材と、開口部の端縁に設けられたシール部材と、を備える。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
第一の環境を有する第一の室と、
前記第一の環境とは異なる第二の環境を有する第二の室と、
前記第一の室、及び前記第二の室にそれぞれ連通するとともに、前記第一の室、及び前記第二の室の間に設けられたボックス本体と、
該ボックス本体と前記第一の室との間に形成された開口部、及び前記ボックス本体と前記第二の室との間に形成された開口部の少なくとも一方に開閉可能に設けられた扉部と、
該扉部を閉止方向に押圧する弾性部材と、
前記開口部の端縁に設けられたシール部材と、
を備えるパスボックス。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
前記扉部は、
前記開口部を覆うとともに、回動軸回りに回動可能な扉本体と、
該扉本体を前記回動軸回りに駆動するアクチュエータと、
該アクチュエータの駆動力を前記扉本体が前記開口部を閉止する方向のみに伝達する伝達規制部と、
を有する請求項1に記載のパスボックス。
【請求項3】
前記伝達規制部は、前記アクチュエータの出力軸と同軸に設けられたツーウェイクラッチ機構である請求項2に記載のパスボックス。
【請求項4】
前記伝達規制部は、前記アクチュエータの出力軸に設けられたウォームギア、及び前記扉本体と一体となって前記回動軸回りに回転可能なウォームホイールを有する請求項2又は3に記載のパスボックス。
【請求項5】
前記扉部は、
前記開口部を覆うとともに、該開口部に沿う方向にスライド可能な扉本体と、
前記開口部の端縁に設けられて、前記扉本体を第一方向に案内する案内部材と、
前記扉本体を前記案内部材に沿ってスライドさせる駆動部と、
を有し、
前記案内部材は、
前記第一方向の一方側から他方側に向かうに従って前記開口部に近接する方向に延びるカム溝と、
前記扉本体に設けられて、前記カム溝に係合するカムフォロワーと、
を有する請求項1に記載のパスボックス。
【請求項6】
前記駆動部は、
軸線回りに回転可能な出力軸を有するアクチュエータと、
前記出力軸に設けられた主動プーリーと、
該主動プーリーと間隔をあけて配置された従動プーリーと、
前記主動プーリー、及び前記従動プーリーとの間にかけ渡されたベルトと、
該ベルトと前記扉本体を接続する接続部と、
前記アクチュエータの駆動力を前記扉本体が前記開口部を閉止する方向のみに伝達する伝達規制部と、
を有する請求項5に記載のパスボックス。
【請求項7】
前記伝達規制部は、前記アクチュエータの出力軸と同軸に設けられたツーウェイクラッチ機構である請求項6に記載のパスボックス。
【請求項8】
前記伝達規制部は、前記アクチュエータの出力軸に設けられたウォームギア、及び前記扉本体と一体となって前記軸線回りに回転可能なウォームホイールを有する請求項6に記載のパスボックス。
【請求項9】
前記扉部は、前記第一の室側、及び前記第二の室側にそれぞれ設けられており、
前記第一の室、及び前記第二の室の内圧は、前記ボックス本体の内圧よりも高く設定されている請求項1から3のいずれか一項に記載のパスボックス。
【請求項10】
容器が収容される培養エリアを形成するインキュベータと、
前記容器に対して分注操作を行う液操作エリアを形成するクリーンベンチと、
前記培養エリア及び前記液操作エリアのぞれぞれで前記容器を搬送可能な搬送装置と、
前記第一の室としてのインキュベータと前記第二の室としてのクリーンベンチとの間で前記容器を受け渡し可能な請求項1に記載のパスボックスと、
を備える細胞培養システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、パスボックス、及び細胞培養システムに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、培養容器を2つの地点間で搬送するための搬送機構が開示されている。従来は、このような搬送機構を用いて、細胞を培養するための第一の室(インキュベータ)と、細胞に各種の処理を加えるための第二の室(クリーンベンチ)との間で培養容器を順次移動させる技術が提唱されていた。
【0003】
ここで、培養容器を移動させるに当たっては、第一の室(インキュベータ)と第二の室(クリーンベンチ)との間で、雰囲気や各種の環境条件が入り混じってしまう事態(コンタミネーション)を極力回避する必要がある。そこで、特許文献2に係る装置では、第一の室と第二の室との間に開閉可能な扉を設けることで、これら室の間を隔離できるように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第4778984号
特許第6684431号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、上記のコンタミネーションを回避するためには、扉を可能な限り迅速に開閉することが求められる。しかしながら、過度に速く扉を開閉すると、開閉時の衝撃によって扉が跳ね返って室の間の気密が有効に維持できなくなる虞がある。このため、扉の開閉のスピードを向上させつつ、コンタミネーションをより確実に回避することが可能な技術に対する要請が高まっていた。
【0006】
本開示は上記課題を解決するためになされたものであって、扉の開閉のスピードが向上し、かつコンタミネーションをより確実に回避することが可能パスボックス、及び細胞培養システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本開示に係るパスボックスは、第一の環境を有する第一の室と、前記第一の環境とは異なる第二の環境を有する第二の室と、前記第一の室、及び前記第二の室にそれぞれ連通するとともに、前記第一の室、及び前記第二の室の間に設けられたボックス本体と、該ボックス本体と前記第一の室との間に形成された開口部、及び前記ボックス本体と前記第二の室との間に形成された開口部の少なくとも一方に開閉可能に設けられた扉部と、該扉部を閉止方向に押圧する弾性部材と、前記開口部の端縁に設けられたシール部材と、を備える。
【0008】
本開示に係る細胞培養システムは、容器が収容される培養エリアを形成するインキュベータと、前記容器に対して分注操作を行う液操作エリアを形成するクリーンベンチと、前記培養エリア及び前記液操作エリアのぞれぞれで前記容器を搬送可能な搬送装置と、前記第一の室としてのインキュベータと前記第二の室としてのクリーンベンチとの間で前記容器を受け渡し可能な上記のパスボックスと、を備える。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、扉の開閉のスピードが向上し、かつコンタミネーションをより確実に回避することが可能なパスボックス、及び細胞培養システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本開示の実施形態に係る細胞培養システムの構成を示す模式図である。
本開示の実施形態に係るパスボックスの構成を示す平面図である。
本開示の第一実施形態に係るパスボックスの要部拡大断面図である。
本開示の第一実施形態に係る扉部の構成を示す正面図である。
本開示の第一実施形態に係る扉部の変形例を示す正面図である。
本開示の第二実施形態に係る扉部の構成を示す断面図である。
本開示の第二実施形態に係る扉部の構成を示す正面図である。
本開示の第二実施形態に係る扉部の変形例を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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