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公開番号2025084338
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-03
出願番号2023198173
出願日2023-11-22
発明の名称粒子回収設備
出願人三菱重工業株式会社
代理人SSIP弁理士法人
主分類B01D 50/00 20220101AFI20250527BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】ガスに含まれる粒子を捕捉するためのフィルタの寿命を延ばした粒子回収設備を提供する。
【解決手段】粒子回収設備は、粒子を含むガスを旋回させることでガスから粒子を分離するように構成されたサイクロンと、サイクロンを収容するサイクロン収容室を含む圧力容器と、サイクロンから上方に排出されたガス中に残存する粒子を、捕捉するように構成されたフィルタと、サイクロンから下方に排出される粒子を回収するための回収室に向けて、フィルタにより捕捉された粒子を導くための送出ラインと、回収室とサイクロン収容室とを連通させる第1連通管とを備える。
【選択図】図2


特許請求の範囲【請求項1】
粒子を含むガスを旋回させることで前記ガスから前記粒子を分離するように構成されたサイクロンと、
前記サイクロンを収容するサイクロン収容室を含む圧力容器と、
前記サイクロンから上方に排出された前記ガス中に残存する前記粒子を、捕捉するように構成されたフィルタと、
前記サイクロンから下方に排出される前記粒子を回収するための回収室に向けて、前記フィルタにより捕捉された前記粒子を導くための送出ラインと、
前記回収室と前記サイクロン収容室とを連通させる第1連通管と、
を備える粒子回収設備。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記送出ライン上に配置されるホッパであって、前記フィルタによって捕捉された前記粒子を一時的に貯留するためのホッパ貯留室を含むホッパと、
前記回収室と前記ホッパ貯留室を連通させる第2連通管と
をさらに備え、
前記第1連通管は、前記回収室に接続される第1接続口を含み、
前記第2連通管は、前記回収室に接続される第2接続口を含み、
前記第1接続口は前記第2接続口よりも上側にある
請求項1に記載の粒子回収設備。
【請求項3】
前記サイクロンは、
上下方向に延在する胴体部であって、前記ガスを旋回させるための胴体部と、
前記胴体部の下端部に接続すると共に、下方に向かうに従い内径が小さくなるように形成されるテーパ部と、
を含み、
前記第1連通管は、前記サイクロン収容室に接続される第3接続口を含み、
前記第3接続口は、前記テーパ部の下端部よりも上側にある
請求項1または2に記載の粒子回収設備。
【請求項4】
前記圧力容器は、前記サイクロン収容室と前記回収室とを含む一体型容器である
請求項1または2に記載の粒子回収設備。
【請求項5】
前記サイクロンよりも下側において、前記圧力容器の内周面から、前記圧力容器の中心側に向かって延在する旋回防止部をさらに備える
請求項4に記載の粒子回収設備。
【請求項6】
前記第1連通管は、前記サイクロン収容室に接続される第3接続口を含み、
前記旋回防止部は、前記圧力容器の前記内周面と接続する旋回基端部を含み、
前記第3接続口の位置は、前記旋回基端部よりも上側にある
請求項5に記載の粒子回収設備。
【請求項7】
前記第1連通管は、前記回収室に接続される第1接続口を含み、
前記旋回防止部は、前記圧力容器の前記内周面と接続する旋回基端部を含み、
前記第1接続口は、前記旋回基端部よりも下側にある
請求項5に記載の粒子回収設備。
【請求項8】
前記サイクロンは、
上下方向に延在する胴体部であって、前記ガスを旋回させるための胴体部と、
前記胴体部の下端部に接続すると共に、下方に向かうに従い内径が小さくなるように形成されるテーパ部と、
前記テーパ部の下端部から下方に延在する円筒延在部であって、前記粒子を前記回収室に向けて下方に放出するための円筒延在部と、
を備える請求項4に記載の粒子回収設備。
【請求項9】
前記送出ライン上に配置されるホッパであって、前記フィルタによって捕捉された前記粒子を一時的に貯留するためのホッパ貯留室を含むホッパと、
前記ホッパ貯留室と前記回収室との間において前記送出ライン上に配置される送出開閉弁と、
前記ホッパ貯留室における前記粒子の貯留量が閾値を超えた場合、前記送出開閉弁が閉状態から開状態に切り替わるための指令を前記送出開閉弁に送るように構成されたコントローラと、
をさらに備える
請求項1または2に記載の粒子回収設備。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、ガスから粒子を回収する粒子回収設備に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、粒子を含むガスから粒子を回収する粒子回収設備が知られている。例えば特許文献1は、サイクロンと当該サイクロンの下方に位置する粒子貯留室とが一体的に構成されたサイクロン一体型貯留装置を開示する。サイクロンには、粒子を含むガスが導入される。ガスがサイクロン内で旋回する過程で、粒子(例えば粗大粒子)がガスから分離し、粒子貯留室に落下する。サイクロンから上方に排出されるガスは、排気管を経由して、フィルタに送られる。フィルタは、ガスに残存する粒子(例えば微細粒子)を捕捉する。捕捉された粒子は、送給配管を経由して粒子貯留室に送られる。さらに、特許文献1が開示する粒子貯留設備では、サイクロンを収容する圧力容器と排気管とを連通させる連通管が配置される。連通管は、粒子貯留室と排気管内の流路との間の差圧を低減させる均圧化を通じて、粒子貯留室内の圧力上昇を抑制する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-114469号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
フィルタによって捕捉された粒子が送給配管を経由して粒子貯留室に流入する際、貯留室内で浮遊していた粒子が上記の連通管を経由して排出管に流入する虞がある。従って、フィルタによる粒子の捕捉量が増大し、フィルタの寿命が短くなる虞がある。
【0005】
本開示の目的は、ガスに含まれる粒子を捕捉するためのフィルタの寿命を延ばした粒子回収設備を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の少なくとも一実施形態に係る粒子回収設備は、
粒子を含むガスを旋回させることで前記ガスから前記粒子を分離するように構成されたサイクロンと、
前記サイクロンを収容するサイクロン収容室を含む圧力容器と、
前記サイクロンから上方に排出された前記ガス中に残存する前記粒子を、捕捉するように構成されたフィルタと、
前記サイクロンから下方に排出される前記粒子を回収するための回収室に向けて、前記フィルタにより捕捉された前記粒子を導くための送出ラインと、
前記回収室と前記サイクロン収容室とを連通させる第1連通管と、
を備える。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、ガスに含まれる粒子を捕捉するためのフィルタの寿命を延ばした粒子回収設備を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本開示の一実施形態に係る石炭ガス化複合発電設備の概略図である。
第1実施形態に係るチャー回収設備の概略図である。
第2実施形態に係るチャー回収設備の概略図である。
第3実施形態に係るチャー回収設備の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して本開示の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本開示の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
なお、同様の構成については同じ符号を付し説明を省略することがある。
【0010】
また、以降の説明では、上方とは鉛直上側の方向を、上部や上面などの“上”とは鉛直上側の部分を示している。また同様に“下”とは鉛直下側の部分を示すものであり、鉛直方向は厳密ではなく誤差を含むものである。
(【0011】以降は省略されています)

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