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公開番号2024172540
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-12
出願番号2023090323
出願日2023-05-31
発明の名称液体噴出器
出願人株式会社吉野工業所
代理人個人,個人,個人
主分類B05B 11/00 20230101AFI20241205BHJP(霧化または噴霧一般;液体または他の流動性材料の表面への適用一般)
要約【課題】シリンダ内への内容物の逆流を抑制しつつ、組立性を高めた液体噴出器を提供する。
【解決手段】本開示に係る液体噴出器100は、容器本体Cに装着する装着部材3と、装着部材3より下方に垂下するシリンダ1と、シリンダ1内で上下動可能に設けられたプランジャ体11と、プランジャ体11の上方に向けて立設され上下動可能に設けられるステム6dと、ステム6dの上部に押下可能に取り付けられ、内容物を吐出するノズルを有するヘッド部30とを備え、シリンダ1には、容器本体C内の負圧により上端開口から取り入れた外気を容器本体C内に供給する外気導入孔1dが設けられており、外気導入孔1dは外気導入弁5により開閉可能であり、外気導入弁5におけるシリンダ1との当接部5cが径方向外側に変位することで開放され、当接部5cよりも上方において、シリンダ1の外面における他の部位よりも粗面化された粗面化領域1rが設けられることを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
容器本体の口部に装着する装着部材と、
前記装着部材より下方に垂下する有底筒状のシリンダと、
前記シリンダに対して上方付勢されるとともに前記シリンダ内で上下動可能に設けられたプランジャ体と、
前記プランジャ体の上方に向けて立設されるとともに上下動可能に設けられるステムと、
前記ステムの上部に押下可能に取り付けられ、内容物を吐出するノズルを有するヘッド部と
を備え、
前記シリンダには、前記容器本体内の負圧により上端開口から取り入れた外気を前記容器本体内に供給する外気導入孔が設けられており、前記外気導入孔は外気導入弁により開閉可能であり、
前記外気導入弁は前記シリンダを径方向外側から囲む筒状部材であり、前記外気導入弁における前記シリンダとの当接部が径方向外側に変位することで開放され、
前記シリンダの外面における前記当接部よりも上方において、前記シリンダの外面における他の部位よりも粗面化された粗面化領域が設けられている、液体噴出器。
続きを表示(約 550 文字)【請求項2】
前記外気導入弁は、前記シリンダとの間に隙間を設けて前記シリンダの中心軸線方向に延びる筒状の弁体と、前記弁体の下端部に前記弁体と一体に設けられた前記当接部とを有する、請求項1に記載の液体噴出器。
【請求項3】
前記粗面化領域は、前記外気導入孔の上方において前記シリンダの外面に形成された上方に向かって径方向外側に傾斜する傾斜部の下端部から上方に設けられている、請求項1又は2に記載の液体噴出器。
【請求項4】
前記外気導入弁は、前記シリンダの上端部から径方向外側に延びるフランジと前記容器本体の前記口部との間で挟持され前記弁体とは別部材であるパッキンを更に備え、前記弁体の上部が前記パッキンの内縁部に嵌合している、請求項2に記載の液体噴出器。
【請求項5】
前記シリンダにおける前記外気導入弁と対向する部位には、周方向の2箇所において径方向外側に突出する突部が設けられており、2箇所の前記突部は、平断面視で直線又は径方向外側に凸の曲線となる面で連結されており、
前記直線又は前記径方向外側に凸の曲線は、2箇所の前記突部のうち前記シリンダの中心軸線から遠い突部よりも径方向内側に配置されている、請求項1又は2に記載の液体噴出器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、容器本体の口部に装着され、容器本体内の内容物を外界に噴出させるための液体噴出器に関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来の液体噴出器としては、例えば、特許文献1に示すように、容器体の口部へ装着する装着筒部と、この装着筒部より下方へ垂下されたシリンダを含み、このシリンダに装着された2方向流路アダプタの上部に逆流防止弁付きの通気孔を設け、容器本体内の負圧により2方向流路アダプタの上端開口から取り入れた外気を上記通気孔を通じて容器本体内に供給することが可能な液体噴出器が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017- 47354号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1の液体噴出器では、逆流防止弁として機能する筒状の弁部材の材質は、内容物に触れたことによる膨潤の度合いなど内容物との相性によって選定される。ここで、例えばポリプロピレン(PP)製のシリンダに対して弁部材の材質として滑り性が悪いものが選定されると、組み立ての際に筒状の弁部材をシリンダの上方まで滑らせて装着することができない。この場合、例えばシリンダ内の内圧を開放するための圧力開放孔が弁部材により隠れてしまう等の不具合が発生する可能性があったため、この点において改善の余地があった。
【0005】
本開示の目的は、シリンダ内への内容物の逆流を抑制しつつ、組立性を高めた液体噴出器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述の課題を解決するために、本開示の液体噴出器は、
[1]
容器本体の口部に装着する装着部材と、
前記装着部材より下方に垂下する有底筒状のシリンダと、
前記シリンダに対して上方付勢されるとともに前記シリンダ内で上下動可能に設けられたプランジャ体と、
前記プランジャ体の上方に向けて立設されるとともに上下動可能に設けられるステムと、
前記ステムの上部に押下可能に取り付けられ、内容物を吐出するノズルを有するヘッド部と
を備え、
前記シリンダには、前記容器本体内の負圧により上端開口から取り入れた外気を前記容器本体内に供給する外気導入孔が設けられており、前記外気導入孔は外気導入弁により開閉可能であり、
前記外気導入弁は前記シリンダを径方向外側から囲む筒状部材であり、前記外気導入弁における前記シリンダとの当接部が径方向外側に変位することで開放され、
前記シリンダの外面における前記当接部よりも上方において、前記シリンダの外面における他の部位よりも粗面化された粗面化領域が設けられていることを特徴とする。
【0007】
また、本発明の液体噴出器は、
[2]
上記[1]に記載の構成において、前記外気導入弁は、前記シリンダとの間に隙間を設けて前記シリンダの中心軸線方向に延びる筒状の弁体と、前記弁体の下端部に前記弁体と一体に設けられた前記当接部とを有することが好ましい。
【0008】
また、本発明の液体噴出器は、
[3]
上記[1]又は[2]に記載の構成において、前記粗面化領域は、前記外気導入孔の上方において前記シリンダの外面に形成された上方に向かって径方向外側に傾斜する傾斜部の下端部から上方に設けられていることが好ましい。
【0009】
また、本発明の液体噴出器は、
[4]
上記[2]に記載の構成において、前記外気導入弁は、前記シリンダの上端部から径方向外側に延びるフランジと前記容器本体の前記口部との間で挟持され前記弁体とは別部材であるパッキンを更に備え、前記弁体の上部が前記パッキンの内縁部に嵌合していることが好ましい。
【0010】
また、本発明の液体噴出器は、
[5]
上記[1]から[4]のいずれかに記載の構成において、前記シリンダにおける前記外気導入弁と対向する部位には、周方向の2箇所において径方向外側に突出する突部が設けられており、2箇所の前記突部は、平断面視で直線又は径方向外側に凸の曲線となる面で連結されており、前記直線又は前記径方向外側に凸の曲線は、2箇所の前記突部のうち前記シリンダの中心軸線から遠い突部よりも径方向内側に配置されていることが好ましい。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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