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公開番号2024142478
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-11
出願番号2023054628
出願日2023-03-30
発明の名称エアゾール製品の噴口構造
出願人株式会社丸一
代理人
主分類B05B 9/04 20060101AFI20241003BHJP(霧化または噴霧一般;液体または他の流動性材料の表面への適用一般)
要約【課題】ワイド噴射に適さないエアゾール内容物であってもワイド噴射を実現する。
【解決手段】エアゾール製品の内容物を噴射する噴口構造であって、噴口15に向かう長手方向に延長する柱状のセンターポスト16とこのセンターポスト16と嵌合する嵌合穴26hを有する筒体形状の噴口嵌合体26とから成る。センターポスト16にはその先端面の中心部を通る方向に、その先端から後方に向かい所定長さのスリット16sを設け、このスリット16sが内容物の流通路を成す。噴口嵌合体26の嵌合穴26hはその先端側の横断面形状をその後端側の横断面形状よりも小さく形成する。この噴口嵌合体26を前記センターポスト16に嵌合させ、前記センターポスト16の先端部を前記噴口嵌合体26の嵌合穴26hから先端方向に露出させて、前記スリット16sの先端部の間隔を狭く制限することにより内容物は当該スリット16sの横方向からも噴射され、その噴射パターンがワイド噴射となる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
エアゾール製品の内容物を噴射するための噴射機構であって、噴射部と作動部とから成り、前記噴射部はその下端にエアゾール容器上部のバルブステムと接続するステム接続部を有し、このステム接続部から噴射部の噴口へと連続する流通路が設けられ、前記作動部を作動させることにより噴射部が下方に押下されると共に、前記バルブステムも下方に押下され、エアゾール容器内の内容物が前記噴射部の噴口から外界に噴射される噴口構造において、
当該噴口構造が噴口に向かう長手方向に延長する柱状のセンターポストとこのセンターポストと嵌合する嵌合穴を有する筒体形状の噴口嵌合体とから成り、
前記センターポストにはその先端面の中心部を通る方向に、その先端から後方に向かい所定長さのスリットを設け、このスリットが内容物の流通路を成し、
前記噴口嵌合体の嵌合穴はその先端側の横断面形状をその後端側の横断面形状よりも小さく形成し、
この噴口嵌合体の嵌合穴を前記センターポストに嵌合させ、前記センターポストの先端部を前記噴口嵌合体の嵌合穴から先端方向に露出させることにより前記スリットの先端部の間隔が狭く制限され、内容物は当該スリットの横方向からも噴射されることにより噴射パターンがワイド噴射となることを特徴とするエアゾール製品の噴口構造。
続きを表示(約 350 文字)【請求項2】
前記スリットを前記センターポストに2本、直交する方向に設けたことを特徴とする請求項1に記載のエアゾール製品の噴口構造。
【請求項3】
前記スリットを前記センターポストに3本以上、周方向に同一間隔に設けたことを特徴とする請求項1に記載のエアゾール製品の噴口構造。
【請求項4】
前記センターポストの横断面形状を円形、楕円形又は四辺形としたことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のエアゾール製品の噴口構造。
【請求項5】
前記センターポストの横断面形状を円形又は楕円形とし、その上下又は左右の直径長さが短くなるように面取りした断面形状としたことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のエアゾール製品の噴口構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、エアゾール製品の上端部分に設けられる噴射機構又は噴霧機構における噴口構造の改良に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
まず、本発明に係る噴口構造が設けられる噴射機構としては、押しボタン式の噴射機構、トリガー式の噴射機構、容器の横方向から押圧するタイプのもの等々、各種の噴射機構又は噴霧機構の噴口構造として利用することができる。
即ち、エアゾール製品の容器の上端部分にその噴霧機構が設けられ、当該噴霧機構の噴射部を下方に押下することにより容器上部に設けられているバルブステムを押下できる構造のものであれば当該噴霧機構の噴口構造として利用することができるものである。
【0003】
従来この種のエアゾール製品の噴口構造としては、本願出願人が提案した下記特許文献に記載のものを挙げることができる。
【0004】
下記特許文献1に記載の「噴霧機構の噴口部構造」では、噴霧パターンの形状をより正確に略円錐形状とし、噴霧粒子を細かくソフトな噴霧を実現することを課題としたものである。
【0005】
その構成は、噴霧容器に接続する噴霧機構であって、その噴口部に略有底筒体形状の噴口チップを嵌合する。この噴口チップは、その底面部である前方端面の略中央部に噴口が穿設され、その噴口の後方側の開口部を前記噴霧機構の噴口部に向って嵌合する。この噴口チップの前方端面の内壁に、又は、この噴口チップの前方端面の内壁に対向する噴霧機構の噴口部の前端面に、放射状又は螺旋状の溝を複数設け、当該複数の溝の中心部側には前記複数の溝が集中する凹所を形成し、この凹所の略中心に前記噴口チップの噴口が位置する。前記溝の中心部側端部は、前記凹所の中心に向かわずに周方向にずれており、これらの溝を8本形成したものである。
【0006】
下記特許文献2に記載のものにあっては、十字形状に均一拡散する噴霧パターンを得ることができるエアゾールボタンおよびエアゾールキャップを提供することを課題とする。
【0007】
そのエアゾールボタンの構成は、噴口チップの内部に第2流出路と連通するチップ流出路と、このチップ流出路と連通して横方向に傾斜角を有する第3流出路とを有するものである。また、噴口チップは、チップ流出路の先端面で開口して主噴射する第1噴口と、第1噴口の両側部に一対形成され、第3流出路の先端面で開口する第2噴口とを有している。第1噴口によって縦方向に拡散し、横方向にも所定量の縦拡散角を有する主噴射が形成されるとともに、左右一対の第2噴口によって横拡散角を有し、縦方向に一定の厚みを有する拡散噴射が形成される。
【0008】
下記特許文献3に記載のものにあっては、十字形状に均一拡散する噴霧パターンを得ることができるエアゾールボタンおよびエアゾールキャップを提供するものである。
【0009】
そのエアゾールボタンの構成では、ノズル体が第2流出路の先端面で開口して主噴射する第1噴口と、該第1噴口の両側に一対形成され、第2流出路に対して横方向に傾斜角を有する第3流出路の先端面で開口する第2噴口とを有している。第1噴口によって縦方向のみに拡散し、横方向に一定の厚みを有する主噴射が形成されるとともに、左右一対の第2噴口によって横方向のみに拡散角を有し、縦方向に一定の厚みを有する拡散噴射が形成される。この主噴射と拡散噴射が同時に噴射されることにより全体的に十字形状の噴霧パターンが形成されるのである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
特開2018-58063号公報
特開2011-177677号公報
特開2011-139994号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)

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