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公開番号2024114186
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-23
出願番号2023019776
出願日2023-02-13
発明の名称塗膜剥離方法
出願人ベック株式会社
代理人
主分類B05D 1/36 20060101AFI20240816BHJP(霧化または噴霧一般;液体または他の流動性材料の表面への適用一般)
要約【課題】
旧塗膜に、特定の塗料を塗付、乾燥させて塗膜を形成した後、当該塗膜を剥離剤によって剥離する塗膜剥離方法を提供する。
【解決手段】
本発明は、基材上の旧塗膜を剥離する塗膜剥離方法であって、
上記旧塗膜の表面に、塗料(I)を塗付、乾燥させて塗膜(I)を形成する工程と、
上記塗膜(I)の表面に剥離剤を塗付し、該塗膜(I)を軟化させた後、塗膜(I)及び旧塗膜を剥離する工程と、を含み、上記塗料(I)は、樹脂成分及び粉体成分を含むことを特徴とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
基材上の旧塗膜を剥離する塗膜剥離方法であって、
上記旧塗膜の表面に、塗料(I)を塗付、乾燥させて塗膜(I)を形成する工程と、
上記塗膜(I)の表面に剥離剤を塗付し、該塗膜(I)を軟化させた後、塗膜(I)及び旧塗膜を剥離する工程と、
を含み、
上記塗料(I)は、樹脂成分及び粉体成分を含むことを特徴とする塗膜剥離方法。
続きを表示(約 76 文字)【請求項2】
上記塗料(I)の樹脂成分は、ガラス転移温度が20℃以下である合成樹脂を含むことを特徴とする請求項1に記載の塗膜剥離方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、新規な塗膜剥離方法に関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
建築物、土木構造物等の表面に形成された塗膜(旧塗膜)を塗り替える方法として、旧塗膜の上に新しい塗料を塗装する方法、または、旧塗膜を一旦剥離し新しい塗料を塗装する方法等が挙げられる。
旧塗膜を剥離する方法としては、サンダー処理、ブラスト処理、高圧水噴射、タガネハツリ等の物理的手法、薬剤、溶剤を利用した化学的手法等が挙げられる。最近では、下地損傷、粉塵飛散等の問題、環境配慮等の観点から、剥離剤を利用した化学的手法が用いられている。(例えば、特許文献1~2等)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-131651号公報
特開2018-70725号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
剥離剤を利用した塗膜剥離方法は、剥離剤によって旧塗膜を軟化させた後、スクレイパー等により旧塗膜を剥離するものである。
しかし、旧塗膜には種々の塗料が採用されており、塗料の種類によっては剥離剤に溶解してしまい、剥離作業が困難となる場合がある。
【0005】
本発明は、このような点に鑑みなされたものであり、旧塗膜の種類に関わらず、作業性に優れ、高い剥離性能を有する塗膜剥離方法を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
このような課題を解決するために本発明者らは、鋭意検討の結果、旧塗膜に、特定の塗料を塗付、乾燥させて塗膜を形成した後、剥離剤によって、旧塗膜を当該塗膜とともに剥離する塗膜剥離方法に想到し、本発明を完成するに到った。
【0007】
すなわち、本発明は以下の特徴を有するものである。
1.基材上の旧塗膜を剥離する塗膜剥離方法であって、
上記旧塗膜の表面に、塗料(I)を塗付、乾燥させて塗膜(I)を形成する工程と、
上記塗膜(I)の表面に剥離剤を塗付し、該塗膜(I)を軟化させた後、塗膜(I)及び旧塗膜を剥離する工程と、
を含み、
上記塗料(I)は、樹脂成分及び粉体成分を含むことを特徴とする塗膜剥離方法。
2.上記塗料(I)の樹脂成分は、ガラス転移温度が20℃以下である合成樹脂を含むことを特徴とする1.に記載の塗膜剥離方法。
【発明の効果】
【0008】
本発明の塗膜剥離方法によれば、旧塗膜の種類に関わらず、作業性に優れ、高い剥離性能を得ることができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を実施するための形態について説明する。
【0010】
本発明は、基材上の旧塗膜を剥離する塗膜剥離方法に関するものであり、建築物、土木構造物等の基材表面に形成された塗膜(旧塗膜)を剥離するものである。
基材としては、例えば、コンクリート、モルタル、スレート板、珪酸カルシウム板、ALC板、押出成型板、スレート瓦、セメント瓦、新生瓦、磁器タイル、サイディングボード、金属、ガラス、木材、合板等が挙げられる。
旧塗膜としては、上記基材の上に塗装されている塗膜であり、例えば、JIS K5621「一般用さび止めペイント」、JIS K5651「アミノアルキド樹脂塗料」、JIS K5658「建築用耐候性上塗り塗料」、JIS K5659「鋼構造物用耐候性塗料」、JIS K5660「つや有合成樹脂エマルションペイント」、JIS K5661「建築用防火塗料」、JIS K5663「合成樹脂エマルションペイント」、JIS K5668「合成樹脂エマルション模様塗料」、JIS K5665「路面標示用塗料」、JIS K5667「多彩模様塗料」、JIS K5670「アクリル樹脂系非水分散形塗料」、JIS K5674「鉛・クロムフリーさび止めペイント」、JIS K5675「屋根用高日射反射率塗料」、JIS A6909「建築用仕上塗材」等により形成された塗膜が挙げられる。また、旧塗膜は、単層塗膜であっても複層塗膜であってもよい。さらに、本発明は、剥離剤によって溶解しやすく剥離が困難な旧塗膜や、強度不足、密着不良、膨れ等の欠損部を生じた旧塗膜の剥離に好適である。
(【0011】以降は省略されています)

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