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公開番号2024147904
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-17
出願番号2023060639
出願日2023-04-04
発明の名称塗装用ローラーによる塗装方法
出願人菊水化学工業株式会社
代理人
主分類B05D 1/28 20060101AFI20241009BHJP(霧化または噴霧一般;液体または他の流動性材料の表面への適用一般)
要約【課題】塗装用ローラーの特徴を生かした塗料により、きれいな塗装壁面を得ることができる塗装用ローラーによる塗装方法を提供する。
【解決手段】塗料のTi値が2~10の範囲で、塗料固形分が10.0~80.0重量%の範囲である塗料を被塗布物に塗装用ローラーを用いて塗装する場合において、前記塗装用ローラーの塗装部がタテ糸とヨコ糸を直角に交差させた裏地に、糸状のパイルを織り込んだもので作られ、その塗装用ローラーの塗料含み量が0.5~3.0g/cm3の塗装用ローラーであり、その毛丈が5~32mmの範囲の塗装用ローラーを用いて塗装を行うことにより、塗装用ローラーの特徴を生かし、その仕上げられた塗膜も壁面などの表面形状に合ったきれいな塗装壁面を得ることができる。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
塗料のTi値が2~10の範囲で、塗料固形分が10.0~80.0重量%の範囲である塗料を被塗布物に塗装用ローラーを用いて塗装する場合において、
前記塗装用ローラーの塗装部がタテ糸とヨコ糸を直角に交差させた裏地に、糸状のパイルを織り込んだもので作られ、
その塗装用ローラーの塗料含み量が0.5~3.0g/cm

の塗装用ローラーであり、
その毛丈が5~32mmの範囲の塗装用ローラーを用いて塗装を行う塗装用ローラーによる塗装方法。
続きを表示(約 200 文字)【請求項2】
前記塗料の比重が0.8~2.5の範囲で、その塗料中に含まれる充填材類の含有量が10.0~70.0重量%の範囲で、その粒子径が1.0~800.0μmの範囲である請求項1に記載の塗装用ローラーによる塗装方法。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の塗装用ローラーによる塗装方法であって、その塗装により形成された塗膜が30~1000μmの範囲である塗装用ローラーによる塗装方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、建築構造物などの壁面等に塗料や塗材などの塗料組成物による塗装方法であって、その中でも塗装用ローラーによる塗装方法に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
建築構造物などの壁面に塗装する場合には、主にスプレーガンを用いたスプレー塗装が行われていることが多く、それにより塗装することで、壁面などの表面形状に合ったきれいな塗装壁面を得ることができている。例えば平滑面に対しては、均一な厚みの平坦な塗膜を形成することができる。
このスプレー塗装は、塗料を空気圧で飛ばしながら塗装することで、その塗装作業の速さや仕上がりが良好なものであるが、塗料の飛散が多いため、飛散塗料による作業環境や近隣環境に影響を及ぼすことがある。
【0003】
また、塗料の無駄になることが多い場合がある。更に、塗装作業の技量によりその仕上がりに違いがある場合もある。
そこで、近年では、スプレー塗装に代わり、塗装用ローラーによる塗装が増えている。これにより、塗装作業の際の塗料飛散がかなり少なくなり、塗料の無駄が大幅に減少している。しかし、その仕上がりは、スプレー塗装に比べ劣ることがある。
【0004】
この塗装用ローラーは、塗料の塗布量や形成された塗膜の仕上がりなどにより使い分けられることもあり、その種類も数多く存在している。
このようなことから、特許文献1の特開2019-135282号公報に記載されているような、水性塗料組成物が提案されている。
【0005】
この先行文献1には、(a)合成樹脂エマルション、(b)平均粒子径が0.3~3mmの雲母、及び(c)平均粒子径が0.1~0.5mmである炭酸カルシウムを含み、(a)成分中の固形分100質量部に対し、(b)成分の含有量が3~30質量部であり、(c)成分の含有量が20~100質量部であり、B形粘度計で回転数20rpm、塗料温度25℃の条件下で測定した粘度が1,000~100,000mPa・sであり、Ti値(塗料温度25℃で回転数2rpmにおける粘度/塗料温度25℃で回転数20rpmにおける粘度)が2~8の水性塗料組成物である。
【0006】
これにより合成樹脂エマルションと、所定の平均粒子径を有する雲母及び炭酸カルシウムとを所定の濃度で含むことで、中毛ローラー等を用いたローラー塗布時の施工性に優れ、均一な塗膜を形成することができるものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2019-135282号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1にある水性塗料組成物では、所定の平均粒子径を有する雲母及び炭酸カルシウムを所定の濃度で含むことで仕上がりの意匠的な制限を受けることになる。
これは、水性塗料組成物に雲母が入ることで、塗膜が部分的に光るものとなり、炭酸カルシウムの含有量により塗膜の艶に影響を与えるものとなる。
【0009】
本開示は、塗装用ローラーの特徴を生かした塗料であり、その仕上げられた塗膜も任意で選択することができ、平滑面に対しては、均一な厚みの平坦な塗膜を形成することができ、壁面などの表面形状に合ったきれいな塗装壁面を得ることができる良好なものとなり、塗装用ローラーによる容易な塗装方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
塗料のTi値が2~10の範囲で、塗料固形分が10.0~80.0重量%の範囲である塗料を被塗布物に塗装用ローラーを用いて塗装する場合において、前記塗装用ローラーの塗装部がタテ糸とヨコ糸を直角に交差させた裏地に、糸状のパイルを織り込んだもので作られ、その塗装用ローラーの塗料含み量が0.5~3.0g/cm

の塗装用ローラーであり、その毛丈が5~32mmの範囲の塗装用ローラーを用いて塗装を行うことである。
(【0011】以降は省略されています)

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