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公開番号
2024148604
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-18
出願番号
2023061878
出願日
2023-04-06
発明の名称
塗装設備
出願人
トリニティ工業株式会社
代理人
個人
主分類
B05B
14/43 20180101AFI20241010BHJP(霧化または噴霧一般;液体または他の流動性材料の表面への適用一般)
要約
【課題】塗装ブース全体の高さを削減することができ、かつフィルタの交換が容易な塗装設備を提供すること。
【解決手段】本発明の塗装設備10は、塗装ブース11と塗料ミスト除去装置30とを備える。塗装ブース11は、被塗物W1を塗装ライン14の長手方向に沿って搬送しながら塗装する。塗料ミスト除去装置30は、一次フィルタ40及び二次フィルタ60を収容可能なフィルタ収容体31を有する。また、塗料ミスト除去装置30は、フィルタ収容体31内に収容された一次フィルタ40及び二次フィルタ60に、ブース空間S1から排出されるブースエアA2を流すことにより、ブースエアA2中の塗料ミストを除去する。なお、塗料ミスト除去装置30は、ブース床下空間S2を避けて塗装ライン14の幅方向にオフセットした位置に設置されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
一対の側壁及び床部を有し、前記床部上方に塗装ラインが収容されるブース空間が区画され、前記床部下方にブース床下空間が区画され、被塗物を前記塗装ラインの長手方向に沿って搬送しながら塗装する塗装ブースと、
一次フィルタ及び二次フィルタを収容可能なフィルタ収容体を有し、前記フィルタ収容体内に収容された前記一次フィルタ及び前記二次フィルタに、前記ブース空間から排出されるブースエアを流すことにより、前記ブースエア中の塗料ミストを除去する塗料ミスト除去装置と
を備える塗装設備であって、
前記塗料ミスト除去装置は、前記ブース床下空間を避けて前記塗装ラインの幅方向にオフセットした位置に設置されている
ことを特徴とする塗装設備。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記塗料ミスト除去装置は、前記側壁から離間した位置に設置されていることを特徴とする請求項1に記載の塗装設備。
【請求項3】
前記フィルタ収容体の流出口に排気ダクトが接続され、
前記排気ダクトは、前記ブース床下空間を避けて前記塗装ラインの幅方向にオフセットした位置に設置されている
ことを特徴とする請求項2に記載の塗装設備。
【請求項4】
前記一次フィルタ及び前記二次フィルタは、前記フィルタ収容体内において上下に隣接して配置されていることを特徴とする請求項1に記載の塗装設備。
【請求項5】
前記フィルタ収容体は、下側収容部及び上側収容部を有するとともに、
前記下側収容部には、前記一次フィルタが出入自在に収容可能であり、
前記上側収容部には、前記二次フィルタが出入自在に収容可能である
ことを特徴とする請求項4に記載の塗装設備。
【請求項6】
前記フィルタ収容体は、前記下側収容部内の前記一次フィルタに前記ブースエアを取り込むための流入口と、前記上側収容部内の前記二次フィルタから前記ブースエアを排出するための流出口とを有することを特徴とする請求項5に記載の塗装設備。
【請求項7】
前記ブース床下空間には、前記ブース空間と前記塗料ミスト除去装置とを繋ぐエア移送流路が形成され、前記エア移送流路の途上には、前記ブースエア中に含まれる塗料ミストを除去する集塵部が設置されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の塗装設備。
【請求項8】
前記エア移送流路は、
前記床部中央から下方に延びる下行ダクトと、前記下行ダクトの終端に接続され、前記ブースエアの進行方向を変更する進行方向変更部と、前記進行方向変更部に接続され、前記塗料ミスト除去装置に向かって横方向に延びる横行ダクトと
を含んで構成され、
前記進行方向変更部には前記集塵部が設けられ、
前記横行ダクトには、前記進行方向変更部に向かうに従って低くなる下り勾配の底面を有する整流部が形成されている
ことを特徴とする請求項7に記載の塗装設備。
【請求項9】
前記集塵部の下部に溜桝が設けられていることを特徴とする請求項8に記載の塗装設備。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、被塗物を塗装する塗装ブースと、ブースエア中の塗料ミストを除去する塗料ミスト除去装置とを備える塗装設備に関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、車体等の被塗物に対して塗装を行う塗装設備が知られている。例えば図15に示されるように、塗装設備101では、塗装ブース102のブース床下空間103に塗料ミスト除去装置104を設置することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。塗料ミスト除去装置104は、一次フィルタ105及び二次フィルタ106を収容可能なフィルタ収容体107を有し、塗装ブース102のブース空間108から排出されたブースエアA1中の塗料ミストを除去するようになっている。なお、一次フィルタ105は、上方(ブース空間108側)から取り込んだブースエアA1を側方(図15では右方)から排出する。そして、一次フィルタ105の側方には、二次フィルタ106が隣接して配置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-133269号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、塗料ミスト除去装置104をブース床下空間103に設置すると、作業者は、ブース床下空間103内に進入して、塗料ミスト除去装置104のメンテナンス(フィルタ交換等)を行わなければならない。この場合、作業者の進入を容易にするためにブース床下空間103を高くする必要があるため、塗装ブース102全体が高くなり、設置場所に制約が生じるという問題がある。
【0005】
また、図15においては、二次フィルタ106の側方(図15では右方)に、ブースエアA1を塗装設備101外に排出するための排気ダクト109が設けられている。この場合、作業者は、排気ダクト109のない反対側(図15では左側)からしか塗料ミスト除去装置104にアクセスすることができない。よって、二次フィルタ106の交換時には、二次フィルタ106を塗料ミスト除去装置104から取り出す前に、一次フィルタ105を塗料ミスト除去装置104から取り出しておく必要があるため、フィルタの交換作業に手間がかかるという問題がある。
【0006】
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、塗装ブース全体の高さを削減することができ、かつフィルタの交換が容易な塗装設備を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、一対の側壁及び床部を有し、前記床部上方に塗装ラインが収容されるブース空間が区画され、前記床部下方にブース床下空間が区画され、被塗物を前記塗装ラインの長手方向に沿って搬送しながら塗装する塗装ブースと、一次フィルタ及び二次フィルタを収容可能なフィルタ収容体を有し、前記フィルタ収容体内に収容された前記一次フィルタ及び前記二次フィルタに、前記ブース空間から排出されるブースエアを流すことにより、前記ブースエア中の塗料ミストを除去する塗料ミスト除去装置とを備える塗装設備であって、前記塗料ミスト除去装置は、前記ブース床下空間を避けて前記塗装ラインの幅方向にオフセットした位置に設置されていることを特徴とする塗装設備をその要旨する。
【0008】
請求項1に記載の発明によると、塗料ミスト除去装置が、塗装ブースのブース床下空間を避けて塗装ラインの幅方向にオフセットした位置に設置される。これにより、ブース床下空間の高さを塗料ミスト除去装置の高さ分だけ低くすることができ、ひいては、塗装ブース全体の高さを削減することができる。ゆえに、塗装ブースの設置の自由度が大きくなる。また、作業者は、塗料ミスト除去装置のフィルタ収容体に収容された一次フィルタ及び二次フィルタを交換する際に、ブース床下空間に進入しなくても済む。このため、一次フィルタ及び二次フィルタの交換を容易に行うことができる。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記塗料ミスト除去装置は、前記側壁から離間した位置に設置されていることをその要旨とする。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項2において、前記フィルタ収容体の流出口に排気ダクトが接続され、前記排気ダクトは、前記ブース床下空間を避けて前記塗装ラインの幅方向にオフセットした位置に設置されていることをその要旨とする。
(【0011】以降は省略されています)
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