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公開番号
2024140947
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-10
出願番号
2023052333
出願日
2023-03-28
発明の名称
塗装工具
出願人
中国電力株式会社
代理人
個人
主分類
B05C
1/08 20060101AFI20241003BHJP(霧化または噴霧一般;液体または他の流動性材料の表面への適用一般)
要約
【課題】専用の足場を用いずに、送電鉄塔などの大型支持物に設けられた踊場の裏面の塗装を短時間で効率良く行うことができる塗装工具を提供する。
【解決手段】塗装工具1は、複数の円柱体又は円筒体が連結されて1本の棒状をなす接続部材2と、円柱体又は円筒体からなり、小径部の両側に大径部がそれぞれ設けられて段付き構造をなす把持部3と、環状をなし、接続部材2の基端2aの近くに取り付けられた補助ベルト4と、接続部材2の先端2bに保持部材8を用いて取り付けられた塗料容器5及び塗装ローラ6と、塗料容器5に設置されたウエイト7と、接続部材2に第1の取付具11及び一対の第2の取付具12、12を用いてそれぞれ取り付けられた支持部材9及び引張コイルバネ10と、第3の取付具15及び第4の取付具16を用いて接続部材2にそれぞれ取り付けられる塗料供給タンク13及びホース14と、一対のホースバンド47、47を備えている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
円柱体又は円筒体からなる接続部材と、
円柱状をなし、前記接続部材の先端に円柱軸を中心として回転可能に設置された塗装ローラと、
前記接続部材の基端に設けられた把持部と、を備え、
前記接続部材は、
前記把持部が設置された第1の接続部と、
この第1の接続部に対して垂直に連結された第2の接続部と、
この第2の接続部に対して垂直に、かつ、前記第1の接続部と反対側へ曲折された状態となるように連結された第3の接続部と、
この第3の接続部に対して前記第2の接続部と同じ側へ鋭角をなして曲折された状態となるように連結された第4の接続部と、を有し、
前記塗装ローラの前記円柱軸は、前記第1の接続部及び前記第2の接続部が配置される平面に対して直交していることを特徴とする塗装工具。
続きを表示(約 950 文字)
【請求項2】
前記接続部材に設置される支持部材を備え、
この支持部材は、
前記第1の接続部と反対側へ先端が突出するように前記第2の接続部に設置される支柱と、
この支柱の前記先端に取り付けられた軸体によって回転可能に保持される車輪と、を有し、
前記軸体は、前記支柱に対して垂直に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の塗装工具。
【請求項3】
両端が前記第3の接続部と前記第4の接続部にそれぞれ固定された引張バネを備え、
前記第3の接続部及び前記第4の接続部は互いに揺動可能に連結されていることを特徴とする請求項2に記載の塗装工具。
【請求項4】
前記塗装ローラの一部が内部に配置されるとともに、前記接続部材の前記先端に設置された保持部材によって、開口した上面を上に向けた状態で保持された塗料容器を備え、
前記塗装ローラは、両端にそれぞれ設けられた円柱状の突起が前記塗料容器の内部に設置された一対の軸保持具によって回転可能に保持されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の塗装工具。
【請求項5】
前記塗料容器は、前記保持部材によって前記塗装ローラの前記円柱軸と平行な中心軸を中心として揺動可能に、かつ、重心が前記中心軸よりも下方に位置するような状態で保持されていることを特徴とする請求項4に記載の塗装工具。
【請求項6】
前記接続部材に設置された塗料供給タンクと、
この塗料供給タンクに設けられた塗料排出口に一端が接続されるとともに、前記塗料容器に設けられた貫通孔に他端が接続されたホースと、を備えていることを特徴とする請求項4に記載の塗装工具。
【請求項7】
自在継手を介して前記接続部材の前記先端に対して着脱可能に取り付けられる鏡を備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の塗装工具。
【請求項8】
開口した上面を上に向けた状態で前記接続部材の前記先端に対して着脱可能に取り付けられる塗料受け部材を備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の塗装工具。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、送電鉄塔などの大型支持物に設けられた踊場を塗装するための塗装工具に係り、特に、踊場の裏面についても専用の足場を用いることなく、容易に塗装することが可能な塗装工具に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)
【背景技術】
【0002】
図11(a)は送電鉄塔43などの大型支持物の上部構造を示した模式図であり、図11(b)は図11(a)において破線で囲まれた部分の平面図であり、図11(c)は図11(b)において破線で囲まれた部分の拡大図である。なお、図11(b)に示した2つの踊場44a、44bの構造は同一であるため、図11(c)では一方の踊場44aのみを示し、他方の踊場44bの図示を省略している。また、図が煩雑になるのを避けるため、図11(c)では一部のボルトのみに符号を付している。
図11(a)乃至図11(c)に示すように、送電鉄塔43などの大型支持物には、作業員の通路や休憩場所、あるいは工具類の置き場として利用できるように各種の踊場44a、44bが設置されている。踊場44a、44bは、主柱材43aに対して水平方向へ張り出すように設置された2本の腕金主材43b、43bにボルト45を用いて固定される金属板46によって形成される。なお、金属板46はエクスバンドメタルと呼ばれ、菱形や亀甲形の網目を有している。
送電鉄塔43の踊場44a、44bの塗装は、従来、作業員が刷毛や塗装用のローラを用いて行っていたが、足場の確保が容易でなく、特に、踊場44a、44bの裏面を塗装する場合には、専用の足場が必要であり、その足場の設置や撤去に時間を要していた。そのため、踊場44a、44bの塗装作業を短期間で効率良く行うことは困難であった。
【0003】
送電鉄塔の塗装作業に用いる工具としては、例えば、特許文献1に「鉄塔塗装工具」という名称で、活線時でも送電鉄塔を安全に塗装することができる工具に関する発明が開示されている。
特許文献1に開示された発明は、絶縁操作棒の先端に固定されるブラシと、このブラシに塗料を供給するチューブと塗料タンクを備えた構造となっている。
特許文献1に開示された発明では、ブラシから離れた場所から絶縁操作棒を介してブラシを移動させて対象物の塗装を行うことができるため、活線時でも安全に塗装作業を行うことが可能である。
【0004】
また、特許文献2には「塗装用ローラー」という名称で、塗装に用いられるローラーとハンドルの位置関係を変えることができる塗装用具に関する考案が開示されている。
特許文献2に開示された考案は、曲折したシャフトの先端にローラーが取り付けられており、シャフトがハンドルに接続された部分を回転させることによって、ローラーとハンドルのなす角度を変更できる構造となっている。
特許文献2に開示された考案によれば、ローラーとハンドルの位置関係を自在に変更できるため、通常のローラーでは塗装が難しいような場所に対してもローラーを接触させて、その部分の塗装を行うことが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2002-192057号公報
実開平2-70773号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に開示された発明は、絶縁操作棒が曲折された構造でないため、踊場の上側に居る作業者が絶縁操作棒を踊場の下側に差し込んだとしても、ブラシを踊場の裏面に接触させることは困難である。したがって、特許文献1に開示された発明では、踊場の裏面を塗装する際に専用の足場を設けなければならず、その場所の塗装作業を短時間で効率良く行うことができないという課題があった。
また、特許文献2に開示された考案は、ローラーとハンドルのなす角度を変更できるものの、作業者が踊場の上側に居る状態でローラーの回転軸を水平に保ちつつ、踊場の裏面にローラーの表面を接触させることは困難であるため、踊場の裏面を塗装する際には専用の足場が必要となる。したがって、特許文献2に開示された考案にも踊場の裏面を短時間で効率良く塗装することができないという課題があった。
【0007】
本発明は、このような従来の事情に対処してなされたものであり、専用の足場を用いずに、送電鉄塔などの大型支持物に設けられた踊場の裏面の塗装を短時間で効率良く行うことができる塗装工具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、第1の発明は、円柱体又は円筒体からなる接続部材と、円柱状をなし、接続部材の先端に円柱軸を中心として回転可能に設置された塗装ローラと、接続部材の基端に設けられた把持部と、を備え、接続部材は、把持部が設置された第1の接続部と、この第1の接続部に対して垂直に連結された第2の接続部と、この第2の接続部に対して垂直に、かつ、第1の接続部と反対側へ曲折された状態となるように連結された第3の接続部と、この第3の接続部に対して第2の接続部と同じ側へ鋭角をなして曲折された状態となるように連結された第4の接続部と、を有し、塗装ローラの円柱軸は、第1の接続部及び第2の接続部が配置される平面に対して直交していることを特徴とする。
【0009】
なお、第1の発明において、「第1の接続部に対して垂直に連結された第2の接続部」には、「第1の接続部に対して略垂直に連結された第2の接続部」も含まれるとともに、「第2の接続部に対して垂直に連結された第3の接続部」には、「第2の接続部に対して略垂直に連結された第3の接続部」も含まれるものとし、さらに「第1の接続部及び第2の接続部が配置される平面に対して塗装ローラの円柱軸が直交している」場合には、「第1の接続部及び第2の接続部が配置される平面に対して塗装ローラの円柱軸が略直交している」も含まれるものとする。
第1の発明においては、第1の接続部が鉛直方向と平行をなし、第3の接続部が踊場の外側に配置されるとともに、第4の接続部が踊場の裏面側に配置されるように、踊場の上面側に居る作業者が把持部を掴むなどして接続部材を保持すると、塗装ローラの円柱軸が水平に保たれるという作用を有する。
【0010】
第2の発明は、第1の発明において、接続部材に設置される支持部材を備え、この支持部材は、第1の接続部と反対側へ先端が突出するように第2の接続部に設置される支柱と、この支柱の先端に取り付けられた軸体によって回転可能に保持される車輪と、を有し、軸体は、支柱に対して垂直に取り付けられていることを特徴とする。
なお、第2の発明において、「支柱に対して垂直に取り付けられている軸体」には、「支柱に対して略垂直に取り付けられている軸体」も含まれるものとする。
第2の発明においては、第1の発明の作用に加え、把持部を持った作業者が車輪を踊場の上面に接触させると、塗装工具の重量が支持部材に加わる結果、作業者が負担する重量が軽減されるという作用を有する。また、このとき、踊場の上面に沿って車輪を転がすようにすると、塗装工具全体が水平方向へ移動するという作用を有する。
(【0011】以降は省略されています)
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