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公開番号2024115002
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-26
出願番号2023020427
出願日2023-02-14
発明の名称塗布装置
出願人中外炉工業株式会社
代理人個人
主分類B05C 11/10 20060101AFI20240819BHJP(霧化または噴霧一般;液体または他の流動性材料の表面への適用一般)
要約【課題】 塗布用ノズル先端のスリット状吐出口から被塗布体の表面に塗液を吐出するの停止させた際に、被塗布体における塗工部分の終端部に、塗布不良が発生するのを簡単に防止する。
【解決手段】 塗布用ノズル10の塗液収容部12に収容された塗液Pをスリット状吐出口11から被塗布体1に吐出させると共に、塗布用ノズルと被塗布体とを相対的に移動させて被塗布体の表面に塗液を塗布するにあたり、スリット状吐出口から被塗布体の表面への塗液の吐出・停止を制御する制御装置30を設けると共に、スリット状吐出口よりも塗布方向下流側の位置に気体吹き付けノズル31を設け、制御装置により、スリット状吐出口から被塗布体の表面への塗液の吐出を停止させる動作に合わせて、気体吹き付けノズルにより塗液の終端部分に向けて気体を吹き付ける。
【選択図】 図3
特許請求の範囲【請求項1】
塗布用ノズルにおける塗液収容部内に収容させた塗液を塗布用ノズルの先端部におけるスリット状吐出口から被塗布体に吐出させると共に、前記の塗布用ノズルと被塗布体とを相対的に移動させて、被塗布体の表面に塗液を塗布する塗布装置において、前記のスリット状吐出口から被塗布体の表面への塗液の吐出・停止を制御する制御装置を設けると共に、前記の塗布用ノズルの先端部におけるスリット状吐出口よりも塗液の塗布方向下流側の位置に気体を吹き付ける気体吹き付けノズルを設け、少なくとも、前記の制御装置によりスリット状吐出口から被塗布体の表面への塗液の吐出を停止させる動作に合わせて、前記の気体吹き付けノズルにより、前記の被塗布体の表面に吐出された塗液の終端部分に向けて気体を吹き付けることを特徴とする塗布装置。
続きを表示(約 950 文字)【請求項2】
請求項1に記載の塗布装置において、帯状の被塗布体をバックロールの外周に沿って走行させると共に、前記の塗布用ノズルを、被塗布体を介してバックロールと対向する位置に設け、前記の塗布用ノズルから被塗布体の表面に塗液を塗布するにあたり、少なくとも、前記の制御装置によりスリット状吐出口から被塗布体の表面への塗液の吐出を停止させる動作に合わせて、前記の気体吹き付けノズルにより、前記の被塗布体の表面に吐出された塗液の終端部分に向けて気体を吹き付けることを特徴とする塗布装置。
【請求項3】
請求項2に記載の塗布装置において、帯状の被塗布体をバックロールの外周に沿って上方に向けて走行させると共に、前記の塗布用ノズルを、被塗布体を介してバックロールと対向する水平位置に設け、前記の塗布用ノズルから被塗布体の表面に塗液を塗布するにあたり、少なくとも、前記の制御装置によりスリット状吐出口から被塗布体の表面への塗液の吐出を停止させる動作に合わせて、前記の気体吹き付けノズルにより、前記の被塗布体の表面に吐出された塗液の終端部分に向けて気体を上方に吹き付けることを特徴とする塗布装置。
【請求項4】
請求項1に記載の塗布装置において、テーブルに載置された被塗布体の上方に塗布用ノズルを設け、塗布用ノズルにおける塗液収容部内に収容させた塗液を、塗布用ノズルの先端部におけるスリット状吐出口から被塗布体に吐出させると共に、前記の塗布用ノズルと被塗布体とを相対的に移動させて、被塗布体の表面に塗液を塗布するにあたり、少なくとも、前記の制御装置によりスリット状吐出口から被塗布体の表面への塗液の吐出を停止させる動作に合わせて、前記の気体吹き付けノズルにより、前記の被塗布体の表面に吐出された塗液の終端部分に向けて気体を吹き付けることを特徴とする塗布装置。
【請求項5】
請求項1に記載の塗布装置において、被塗布体の表面に先に塗液が塗布された塗工部分の終端部分の状態を観察装置により観察し、この結果を前記の制御装置に出力し、この制御装置により、前記の気体吹き付けノズルから塗液の終端部分に吹き付ける気体の吹き付け条件を調整することを特徴とする塗布装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、塗布用ノズルにおける塗液収容部内に収容させた塗液を、塗布用ノズルの先端部におけるスリット状吐出口から被塗布体に吐出させると共に、前記の塗布用ノズルと被塗布体とを相対的に移動させて、被塗布体の表面に塗液を塗布する塗布装置に関するものである。特に、前記のような塗布装置において、塗液収容部内における塗液を、スリット状吐出口から被塗布体の表面に間欠的に塗工させる場合等において、スリット状吐出口から被塗布体の表面への塗液の塗布を停止させる際に、スリット状吐出口から被塗布体の表面に供給される塗液の液切れをよくして、塗液を塗布させた被塗布体における塗工部分の終端部に、塗布不良が発生するのを簡単に防止できるようにした点に特徴を有するものである。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、被塗布体の表面に塗液を塗布するにあたっては、特許文献1に示されるように、スリット状吐出口を備えた塗布用ノズルを用い、塗布用ノズルにおける塗液収容部内に収容させた塗液を、塗布用ノズルの先端部におけるスリット状吐出口から被塗布体に吐出させると共に、前記の塗布用ノズルと被塗布体とを相対的に移動させて、被塗布体の表面に塗液を塗布するようにした塗布装置が使用されている。
【0003】
また、前記のような塗布装置として、特許文献2においては、帯状の被塗布体をバックロールの外周に沿って走行させると共に、前記の被塗布体を介してバックロールと対向する位置に塗布用ノズルを設け、この塗布用ノズルを待機位置から被塗布体に近付けた塗布位置に導いて、塗布用ノズルの先端部におけるスリット状吐出口から走行する被塗布体に塗液を吐出させて、被塗布体の表面に塗液を塗布させる一方、塗布停止時には、前記の塗布用ノズルを塗布位置から待機位置に導いて被塗布体の表面から離隔させると共に、塗布用ノズルよりも塗布方向上流側における上方の位置に気体吹き付けノズルを設け、塗布用ノズルを塗布位置と待機位置との間で移動している間に、前記の気体吹き付けノズルから気体を塗布用ノズルに吹き付けて、塗布用ノズルのスリット状吐出口に存在する塗液を、塗布用ノズルの下方に設けた液受けパンに回収させるようにしたものが示されている。
【0004】
また、前記のような塗布装置として、特許文献3、4においては、塗布用ノズルと被塗布体とを相対的に移動させながら、塗布用ノズルの先端部におけるスリット状吐出口から被塗布体に吐出させて被塗布体の表面に塗液を塗布するにあたり、スリット状吐出口から塗液を間欠的に吐出させて、被塗布体の表面に塗液を間欠的に塗工させるようにした間欠塗布装置が示されている。
【0005】
ここで、前記のような各塗布装置において、塗布用ノズルと被塗布体とを相対的に移動させながら、塗布用ノズルの先端部におけるスリット状吐出口から被塗布体に吐出させるのを停止させた場合、スリット状吐出口から被塗布体の表面に供給される塗液の液切れが悪く、スリット状吐出口と被塗布体の表面との間にある塗液が、相対的に移動する塗布用ノズルと被塗布体との間で引っ張られ、被塗布体における塗工部分の終端部において、被塗布体の表面に塗布される塗液の状態がばらつき、例えば、図1に示すように、被塗布体1に対する塗工部分の終端部分Peが塗布方向xと直交するスリット状吐出口の長手方向に直線状になるように、被塗布体1に対して塗液Pを塗布しようとした場合においても、実際には、塗布方向xと直交するスリット状吐出口の長手方向の中央部において、塗工部分の終端部分Peが塗布方向に突出するようにして、塗液Pが被塗布体1に塗布されるなどの問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2000-140738号公報
特開2002-301417号公報
特開2014-188449号公報
特開2019-130513号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、塗布用ノズルにおける塗液収容部内に収容させた塗液を塗布用ノズルの先端部におけるスリット状吐出口から被塗布体に吐出させると共に、前記の塗布用ノズルと被塗布体とを相対的に移動させて、被塗布体の表面に塗液を塗布させる塗布装置における前記のような問題を解決することを課題とするものである。
【0008】
すなわち、本発明においては、前記のような塗布装置において、塗液収容部内における塗液を、スリット状吐出口から被塗布体の表面に間欠的に塗工させる場合等において、スリット状吐出口から被塗布体の表面への塗液の塗布を停止させる際に、スリット状吐出口から被塗布体の表面に供給される塗液の液切れをよくして、塗液を塗布させた被塗布体における塗工部分の終端部に、塗布不良が発生するのを簡単に防止できるようにすることを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る塗布装置においては、前記のような課題を解決するため、塗布用ノズルにおける塗液収容部内に収容させた塗液を塗布用ノズルの先端部におけるスリット状吐出口から被塗布体に吐出させると共に、前記の塗布用ノズルと被塗布体とを相対的に移動させて、被塗布体の表面に塗液を塗布する塗布装置において、前記のスリット状吐出口から被塗布体の表面への塗液の吐出・停止を制御する制御装置を設けると共に、前記の塗布用ノズルの先端部におけるスリット状吐出口よりも塗液の塗布方向下流側の位置に気体を吹き付ける気体吹き付けノズルを設け、少なくとも、前記の制御装置によりスリット状吐出口から被塗布体の表面への塗液の吐出を停止させる動作に合わせて、前記の気体吹き付けノズルにより、前記の被塗布体の表面に吐出された塗液の終端部分に向けて気体を吹き付けるようにした。
【0010】
そして、本発明に係る塗布装置のように、制御装置によりスリット状吐出口から被塗布体の表面への塗液の吐出を停止させる動作に合わせて、気体吹き付けノズルにより、前記の被塗布体の表面に吐出された塗液の終端部分に向けて気体を吹き付けると、スリット状吐出口から被塗布体の表面に供給される塗液の液切れがよくなって、被塗布体の表面に塗布された塗液の終端が直線状に整うようになり、被塗布体における塗工部分の終端部に塗布不良が発生するのを簡単に防止することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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