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公開番号2024121921
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-09
出願番号2023029161
出願日2023-02-28
発明の名称吐出容器
出願人株式会社吉野工業所
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B05B 11/10 20230101AFI20240902BHJP(霧化または噴霧一般;液体または他の流動性材料の表面への適用一般)
要約【課題】径方向に大型化することを抑制できる構造を有する吐出容器を提供する。
【解決手段】吐出容器(1)は、加圧室(131)が形成され、容器本体(10)に対して容器軸方向の一方側に配置された加圧部(130)と、加圧室内から容器本体内に向かう空気の流れを許容する空気弁(73)と、容器本体内に繋がる第1流路部(150)と、吐出孔(126)に繋がる第2流路部(160)と、第1流路部内を閉塞する第1吐出弁(70)と、第2流路部内を閉塞する第2吐出弁(110)と、容器軸方向に移動可能な操作部(140)と、を備え、加圧部には、外気導入部(96)が形成され、加圧室は、操作部の移動に伴って内部の容積が変化するように形成され、第1流路部と第2流路部とが互いに繋がった状態においてヘッド部(120)が操作されることで、容器本体の内部と吐出孔とが第1流路部および第2流路部を介して連通する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
内容物が内部に収容される容器本体と、
前記内容物が吐出される吐出孔が形成されたヘッド部と、
連通孔を介して前記容器本体の内部と連通可能な加圧室が形成され、前記容器本体に対して容器軸方向の一方側に配置された加圧部と、
前記連通孔を開放可能に閉塞し、前記加圧室内から前記連通孔を介して前記容器本体内に向かう空気の流れを許容し、かつ、前記容器本体内から前記連通孔を介して前記加圧室内に向かう空気の流れを遮断する空気弁と、
前記容器本体の内部に繋がる第1流路部と、
前記吐出孔に繋がる第2流路部と、
前記第1流路部に配置され、前記第1流路部内の一部を開放可能に閉塞する第1吐出弁と、
前記第2流路部に配置され、前記第2流路部内の一部を開放可能に閉塞する第2吐出弁と、
前記加圧部に形成され、前記容器軸方向に移動可能な操作部と、
を備え、
前記加圧部には、前記加圧室内に外気を導入可能な外気導入部が形成され、
前記加圧室は、前記操作部の前記容器軸方向の移動に伴って内部の容積が変化するように形成され、
前記第1流路部と前記第2流路部とは、少なくとも前記操作部が最も前記容器軸方向の他方側に位置する状態において互いに繋がり、
前記第1流路部と前記第2流路部とが互いに繋がった状態において前記ヘッド部が操作されることで、前記第1吐出弁が前記第1流路部内を開放し、かつ、前記第2吐出弁が前記第2流路部内を開放した状態となり、前記容器本体の内部と前記吐出孔とが前記第1流路部および前記第2流路部を介して連通する、吐出容器。
続きを表示(約 410 文字)【請求項2】
前記ヘッド部は、前記操作部に繋がり、前記操作部と共に前記容器軸方向に移動可能である、請求項1に記載の吐出容器。
【請求項3】
前記第1流路部と前記第2流路部とは、前記容器軸方向に離間可能に互いに連結される連結部をそれぞれ有し、
前記第2流路部は、少なくとも前記操作部が最も前記一方側に位置する状態において前記第1流路部の前記一方側に離間して配置される、請求項2に記載の吐出容器。
【請求項4】
前記外気導入部は、前記操作部に形成されたスリットであり、容器軸線回りの周方向に延びている、請求項1から3のいずれか一項に記載の吐出容器。
【請求項5】
前記第1流路部と前記第2流路部との少なくとも一方には、前記容器本体内の前記内容物と前記容器本体内の空気とを混合可能な混合室が形成されている、請求項1から3のいずれか一項に記載の吐出容器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、吐出容器に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
操作ピストンを進退移動させる操作をすることにより吐出容器の内部の圧力を高めて、当該圧力を利用して容器本体内の内容物を吐出させる構造を有する吐出器が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-123931号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のような吐出容器においては、操作ピストンなどの吐出容器の内部を加圧する構造を設けるために、吐出容器全体が径方向に大型化しやすい問題があった。
【0005】
本発明の一つの態様は、上記事情に鑑みて、径方向に大型化することを抑制できる構造を有する吐出容器を提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の吐出容器の一つの態様は、内容物が内部に収容される容器本体と、前記内容物が吐出される吐出孔が形成されたヘッド部と、連通孔を介して前記容器本体の内部と連通可能な加圧室が形成され、前記容器本体に対して容器軸方向の一方側に配置された加圧部と、前記連通孔を開放可能に閉塞し、前記加圧室内から前記連通孔を介して前記容器本体内に向かう空気の流れを許容し、かつ、前記容器本体内から前記連通孔を介して前記加圧室内に向かう空気の流れを遮断する空気弁と、前記容器本体の内部に繋がる第1流路部と、前記吐出孔に繋がる第2流路部と、前記第1流路部に配置され、前記第1流路部内の一部を開放可能に閉塞する第1吐出弁と、前記第2流路部に配置され、前記第2流路部内の一部を開放可能に閉塞する第2吐出弁と、前記加圧部に形成され、前記容器軸方向に移動可能な操作部と、を備え、前記加圧部には、前記加圧室内に外気を導入可能な外気導入部が形成され、前記加圧室は、前記操作部の前記容器軸方向の移動に伴って内部の容積が変化するように形成され、前記第1流路部と前記第2流路部とは、少なくとも前記操作部が最も前記容器軸方向の他方側に位置する状態において互いに繋がり、前記第1流路部と前記第2流路部とが互いに繋がった状態において前記ヘッド部が操作されることで、前記第1吐出弁が前記第1流路部内を開放し、かつ、前記第2吐出弁が前記第2流路部内を開放した状態となり、前記容器本体の内部と前記吐出孔とが前記第1流路部および前記第2流路部を介して連通する。
【0007】
本発明の吐出容器の一つの態様によれば、操作部を容器軸方向に移動させる操作を行うことで、加圧室内の容積を変化させることができ、外気導入部から加圧室内に導入された外部の空気を容器本体内に送って容器本体内を加圧することができる。また、容器本体内を加圧した後に第1流路部と第2流路部とが互いに繋がった状態においてヘッド部を操作することで、第1吐出弁および第2吐出弁を開放状態にして第1流路部および第2流路部を開放し、容器本体内と吐出孔とを繋げることができる。これにより、加圧された容器本体内の圧力を利用して、容器本体から第1流路部および第2流路部を介して吐出孔へと内容物を送ることができる。これにより、好適に内容物を外部に連続して吐出させることができる。また、加圧部が容器本体に対して容器軸方向の一方側に配置されているため、加圧部を設けても吐出容器が径方向に大型化することを抑制できる。また、ヘッド部などと同様にして、加圧部を容器本体に対して容器軸方向から組み付けることができるため、吐出容器1を組み立てる作業が複雑化することを抑制できる。
【0008】
前記ヘッド部は、前記操作部に繋がり、前記操作部と共に前記容器軸方向に移動可能である構成としてもよい。
この構成によれば、ヘッド部が操作部の操作によらず容器軸方向に移動しない場合に比べて、容器本体の容器軸方向の一方側に加圧部を設けやすく、吐出容器の構造が複雑化しにくい。また、ヘッド部と容器本体との容器軸方向の間に加圧室を設けることができ、ヘッド部が操作部と共に容器軸方向に移動することで、加圧室内の容積を大きく変化させやすくできる。これにより、操作部を容器軸方向に操作した際に容器本体内に送れる空気の量を大きくしやすい。また、ヘッド部と加圧部とを一体的に設けることができるため、ヘッド部と加圧部とを別々に容器本体に組み付ける場合よりも、ヘッド部および加圧部の容器本体に対する組み付けを容易にしやすい。また、このように容器本体に対して複数の部品を別々に組み付ける必要がないため、容器本体の形状が特殊な形状となることを抑制しやすく、一般的な形状の容器を容器本体として用いることが可能になるなど、容器本体の形状として採用できる形状の自由度を向上させることができる。
【0009】
前記第1流路部と前記第2流路部とは、前記容器軸方向に離間可能に互いに連結される連結部をそれぞれ有し、前記第2流路部は、少なくとも前記操作部が最も前記一方側に位置する状態において前記第1流路部の前記一方側に離間して配置される構成としてもよい。
この構成によれば、容器本体内を加圧する操作を行う際、操作部およびヘッド部を容器軸方向の一方側に移動させた状態においては、第1流路部と第2流路部とが互いに繋がっていない状態となる。これにより、操作部およびヘッド部が容器軸方向の一方側に位置する状態においてヘッド部を誤って操作しても、第1吐出弁が第1流路部内を開放してしまうことを抑制できる。したがって、容器本体内を加圧している途中に容器本体内の圧力が開放されてしまうことを抑制できる。
【0010】
前記外気導入部は、前記操作部に形成されたスリットであり、容器軸線回りの周方向に延びている構成としてもよい。
この構成によれば、操作部を容器軸方向の一方側に引っ張って加圧室内の容積を大きくする際には、周方向に延びるスリットである外気導入部の容器軸方向の一方側の縁が引っ張られて外気導入部が開き、加圧室内に外気を好適に導入できる。一方、操作部を容器軸方向の他方側に押して加圧室内の空気を容器本体内に送る際には、周方向に延びるスリットである外気導入部の容器軸方向の他方側の縁部が押されて外気導入部が閉じ、加圧室内の空気が外気導入部から吐出容器の外部に漏れることを抑制できる。したがって、外気導入部に対して空気の逆流を抑制する逆止弁などの部品を別途設ける必要がなく、外気導入部を簡易な構成とすることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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