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公開番号2024159619
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-08
出願番号2024069506
出願日2024-04-23
発明の名称積層剥離容器
出願人株式会社吉野工業所
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B65D 1/02 20060101AFI20241031BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】内容物の減少に伴う内容器の減容変形をいびつになりにくくする。
【解決手段】収容される内容物の減少に伴い減容変形する内容器12、および内容器が積層状態で内装された外容器11を備え、胴部16のうち、少なくともボトル軸O方向の中央部を含む部分は、ボトル軸方向から見た平面視において、ボトル軸上で互いに交差する長軸L1と短軸L2とを有する扁平形状を呈し、胴部のうち、短軸に沿う短軸方向で互いに対向する一対の正面壁部27において、この胴部におけるボトル軸方向の中央部を含む位置にスクイズ領域22が設けられ、外容器のうち、少なくともスクイズ領域に位置する部分は弾性変形可能に形成され、胴部において、長軸に沿う長軸方向で互いに対向する一対の側壁部23には、スクイズ領域と比べて内容器を外容器の内面から剥離しにくくする剥離規制部が設けられている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
収容される内容物の減少に伴い減容変形する内容器、および前記内容器が積層状態で内装された外容器を備え、筒状の口部、筒状の肩部、筒状の胴部、およびカップ状の底部が、ボトル軸方向に沿って上方から下方に向けてこの順に配設され、
前記胴部のうち、少なくともボトル軸方向の中央部を含む部分は、ボトル軸方向から見た平面視において、ボトル軸上で互いに交差する長軸と短軸とを有する扁平形状を呈し、
前記胴部のうち、前記短軸に沿う短軸方向で互いに対向する一対の正面壁部において、この胴部におけるボトル軸方向の中央部を含む位置にスクイズ領域が設けられ、
前記外容器のうち、少なくとも前記スクイズ領域に位置する部分は弾性変形可能に形成され、
前記胴部において、前記長軸に沿う長軸方向で互いに対向する一対の側壁部には、前記スクイズ領域と比べて前記内容器を前記外容器の内面から剥離しにくくする剥離規制部が設けられている、積層剥離容器。
続きを表示(約 460 文字)【請求項2】
前記スクイズ領域には、ボトル軸方向に延びる複数の縦溝が長軸方向に沿って設けられている、請求項1に記載の積層剥離容器。
【請求項3】
複数の前記縦溝の各下端縁は、短軸方向から見て下方に向けて突の円弧上に位置している、請求項2に記載の積層剥離容器。
【請求項4】
前記胴部において、前記スクイズ領域と前記側壁部との境界部分には、ボトル軸方向に延びる区画溝が形成されている、請求項1から3のいずれか1項に記載の積層剥離容器。
【請求項5】
前記区画溝は、ボトル軸方向に沿って両側から互いに近付くに従い、前記スクイズ領域の周方向の大きさを広げ、かつ前記側壁部の周方向の大きさを狭めるように延び、長軸方向から見て突の円弧状を呈する、請求項4に記載の積層剥離容器。
【請求項6】
前記スクイズ領域には、ボトル軸方向に沿って両側から互いに近付くに従い径方向の内側に向けて延びるくびれ部が形成されている、請求項1から3のいずれか1項に記載の積層剥離容器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、積層剥離容器に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、例えば下記特許文献1に示されるような、収容される内容物の減少に伴い減容変形する内容器、および内容器が積層状態で内装された外容器を備え、筒状の口部、筒状の肩部、筒状の胴部、およびカップ状の底部が、ボトル軸方向に沿って上方から下方に向けてこの順に配設された積層剥離容器が知られている。
この積層剥離容器では、口部を下方に向けた状態で、外容器の胴部をスクイズ変形して内容物を注出し、内容物の減少に伴い内容器が減容変形する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第7039306号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の積層剥離容器では、内容器がいびつに減容変形することに起因して、内容物の注出に際し、内容器の内部空間に、口部に向かう内容物の流路と、底部に向かう空気の流路と、を確保することができないおそれがある。
この場合、下方に向けた口部に内容物が到達するまでの時間が長くなることから、内容物が口部に到達する前に、使用者が外容器の胴部をスクイズ変形することで、内容器内の空気のみ、または空気および内容物の混合物が注出されるおそれがある。なお、胴部の外周面にラベルが設けられた場合には、内容物が口部に到達したかどうかを認識することが一層困難になる。
内容器内の空気のみが注出された場合、残り少なくなった内容物を、外容器の胴部のスクイズ変形時に、内容器の内部の空気で押出すことが困難になり、内容物の残量が多くなるおそれがあり、空気および内容物の混合物が注出された場合、内容物が飛散するおそれが考えられる。
このような問題を解決するために、例えば、内容器の肉厚分布、および成形条件等を調整することが考えられるが、適用サイズ等が限定されやすくなると考えられる。
【0005】
本発明は、内容物の減少に伴う内容器の減容変形がいびつになりにくい積層剥離容器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る積層剥離容器は、収容される内容物の減少に伴い減容変形する内容器、および前記内容器が積層状態で内装された外容器を備え、筒状の口部、筒状の肩部、筒状の胴部、およびカップ状の底部が、ボトル軸方向に沿って上方から下方に向けてこの順に配設され、前記胴部のうち、少なくともボトル軸方向の中央部を含む部分は、ボトル軸方向から見た平面視において、ボトル軸上で互いに交差する長軸と短軸とを有する扁平形状を呈し、前記胴部のうち、前記短軸に沿う短軸方向で互いに対向する一対の正面壁部において、この胴部におけるボトル軸方向の中央部を含む位置にスクイズ領域が設けられ、前記外容器のうち、少なくとも前記スクイズ領域に位置する部分は弾性変形可能に形成され、前記胴部において、前記長軸に沿う長軸方向で互いに対向する一対の側壁部には、前記スクイズ領域と比べて前記内容器を前記外容器の内面から剥離しにくくする剥離規制部が設けられている。
【0007】
胴部のうち、少なくともボトル軸方向の中央部を含む部分が、前記平面視で扁平形状を呈し、かつ胴部において、長軸方向で互いに対向する側壁部に、短軸方向で互いに対向するスクイズ領域と比べて内容器を外容器の内面から剥離しにくくする剥離規制部が設けられているので、使用者が、内容物の注出に際し、スクイズ変形する部位として、胴部のうちのスクイズ領域を容易に特定することができる。
したがって、内容物の減少に伴い、内容器のうち、長軸方向の両端部が、外容器の内面に固定された状態で、短軸方向の両端部における長軸方向の中間部が、短軸方向に互いに接近するように、内容器を安定して減容変形させることが可能になり、内容器の減容変形がいびつになるのを抑制することができる。
なお、胴部の側壁部において、内容器が外容器の内面から剥離してもよい。この場合であっても、内容器のうちの側壁部に位置する部分が短軸方向に圧潰変形することが、剥離規制部によって規制されることとなり、内容器の減容変形がいびつになるのを抑制することができる。
短軸方向で互いに対向するスクイズ領域を把持すると、長軸が上下方向を向くように、口部を下方に向けやすくなり、この姿勢で内容器が前述のように減容変形すると、内容器の内部空間のうち、長軸方向の一方側である下側が、口部に向かう内容物の流路となり、かつ長軸方向の他方側である上側が、底部に向かう空気の流路となる。これにより、内容物および空気それぞれの流路を確保しやすくなることから、下方に向けた口部に内容物が到達するまでの時間が短く抑えられ、スクイズ領域のスクイズ変形時に、内容器内の空気のみ、または空気および内容物の混合物が注出されるのを抑制することが可能になり、内容物の残量が多くなったり、内容物が飛散したりするのを抑えることができる。
【0008】
前記スクイズ領域には、ボトル軸方向に延びる複数の縦溝が長軸方向に沿って設けられてもよい。
【0009】
スクイズ領域に、ボトル軸方向に延びる複数の縦溝が、長軸方向に沿って設けられているので、スクイズ変形したスクイズ領域が復元変形したときに、スクイズ領域における外容器の内面と内容器との間に、ボトル軸方向に延びる隙間を生じさせやすくすることが可能になり、スクイズ領域の復元変形時に、外気をスクイズ領域における外容器の内面と内容器との間に導入しやすくなり、内容器を確実に前述のように安定して減容変形させることができる。
【0010】
複数の前記縦溝は、前記スクイズ領域の全域にわたって設けられ、複数の前記縦溝の各下端縁は、短軸方向から見て下方に向けて突の円弧上に位置してもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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