TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2024122841
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-09
出願番号
2023141655
出願日
2023-08-31
発明の名称
吐出器
出願人
株式会社吉野工業所
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
B05B
11/10 20230101AFI20240902BHJP(霧化または噴霧一般;液体または他の流動性材料の表面への適用一般)
要約
【課題】トリガーレバーの1回の操作による吐出器の内容物の吐出量を増やすこと、途切れにくい吐出を可能にすること。
【解決手段】吐出器1は、ステム10に上下方向で異なる位置に取り付けられた第1ピストン40A及び第2ピストン40Bと、第1ピストン40Aを収容する第1シリンダ30Aと、第1シリンダ30Aより内径が小さく、第2ピストン40Bを収容する第2シリンダ30Bと、ステム10が下方に移動する際に、第1ピストン40Aより下方の空間と上方の空間との連通を許容し、かつ、ステム10が上方に移動する際に、第1ピストン40Aより下方の空間と上方の空間との連通を遮断する弁部80と、を備え、ステム10、第1ピストン40A、第2ピストン40B、第1シリンダ30A、及び第2シリンダ30Bは、上下方向に延びる容器軸Oに沿って形成されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
内容物が収容される容器本体の口部に、上方付勢状態で下方移動自在に配設されたステムと、
前記ステムの上端部に装着され、吐出孔が形成された吐出ヘッドと、
前記吐出ヘッドに連係するトリガーレバーと、
前記ステムに取り付けられた第1ピストンと、
前記ステムにおける、前記第1ピストンと上下方向で異なる位置に取り付けられた第2ピストンと、
前記第1ピストンを上下摺動自在に収容する第1シリンダと、
前記第1シリンダに連設され、かつ内部が前記第1シリンダの内部と上下に連通すると共に前記第1シリンダより内径が小さく、前記第2ピストンを上下摺動自在に収容する第2シリンダと、
前記ステムが下方に移動する際に、前記第1シリンダの内部における前記第1ピストンより下方の空間と上方の空間との連通を許容し、かつ、前記ステムが上方に移動する際に、前記第1シリンダの内部における前記第1ピストンより下方の空間と上方の空間との連通を遮断する弁部と、を備え、
前記ステム、前記第1ピストン、前記第2ピストン、前記第1シリンダ、及び前記第2シリンダは、上下方向に延びる容器軸に沿って形成されている、
吐出器。
続きを表示(約 670 文字)
【請求項2】
前記弁部は、前記第1ピストンの前記第1シリンダとの摺動部に設けられている、
請求項1に記載の吐出器。
【請求項3】
前記第1ピストンは、
前記ステムに取り付けられ、前記ステムから径方向外側に延在する基部と、
前記基部の外周縁に形成された前記摺動部と、を備え、
前記第1シリンダと前記第2シリンダとの間には、前記基部の上面に当接して前記第1ピストンの上方移動を規制する規制部が設けられている、
請求項2に記載の吐出器。
【請求項4】
前記第1シリンダ及び前記第2シリンダを含む総シリンダの内積変化量は、前記第2ピストンが下方移動する際と、前記第1ピストンが上方移動する際とで、同等である、
請求項1または2に記載の吐出器。
【請求項5】
前記吐出ヘッドには、蓄圧弁が設けられ、
前記蓄圧弁は、前記ステム内と前記吐出孔との連通を遮断するように前記吐出孔に向けて付勢されており、前記内容物の圧力によって付勢に抗して前記吐出孔と反対側に向けて移動することで、前記ステム内と前記吐出孔とを連通させる、
請求項1または2に記載の吐出器。
【請求項6】
前記第2シリンダには、外気を前記容器本体内に取り込む空気流路を形成する空気孔が形成され、
前記空気孔は、上昇端位置に位置する前記第2ピストンの、前記第2シリンダとの摺動部よりも下方に位置する、
請求項1または2に記載の吐出器。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、吐出器に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、下記特許文献1記載の吐出器が知られている。この吐出器は、上方付勢状態で下方移動自在に配設されたステムと、ステムの上端に装着され、内容物の吐出孔が形成された吐出ヘッドと、吐出ヘッドを押し下げるためのトリガーレバーと、ステムに連動する筒状のピストンと、ピストンが上下摺動自在に収容されたシリンダと、を備える。トリガーレバーを引くと、ステムと共にピストンが下方移動し、ピストンによって加圧されたシリンダ内の内容物が、ステム内を通して吐出孔から吐出される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-13824号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、従来の吐出器では、内容物を広範囲に吐出(塗布、付着)させることや、内容物の吐出時間を延ばすことについての要望がある。このため、トリガーレバーの1回の操作による内容物の吐出量を増やすこと、途切れにくい吐出を可能にすることが求められている。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、トリガーレバーの1回の操作による吐出器の内容物の吐出量を増やすこと、途切れにくい吐出を可能にすることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本発明に係る吐出器は、内容物が収容される容器本体の口部に、上方付勢状態で下方移動自在に配設されたステムと、前記ステムの上端部に装着され、吐出孔が形成された吐出ヘッドと、前記吐出ヘッドに連係するトリガーレバーと、前記ステムに取り付けられた第1ピストンと、前記ステムにおける、前記第1ピストンと上下方向で異なる位置に取り付けられた第2ピストンと、前記第1ピストンを上下摺動自在に収容する第1シリンダと、前記第1シリンダに連設され、かつ内部が前記第1シリンダの内部と上下に連通すると共に前記第1シリンダより内径が小さく、前記第2ピストンを上下摺動自在に収容する第2シリンダと、前記ステムが下方に移動する際に、前記第1シリンダの内部における前記第1ピストンより下方の空間と上方の空間との連通を許容し、かつ、前記ステムが上方に移動する際に、前記第1シリンダの内部における前記第1ピストンより下方の空間と上方の空間との連通を遮断する弁部と、を備え、前記ステム、前記第1ピストン、前記第2ピストン、前記第1シリンダ、及び前記第2シリンダは、上下方向に延びる容器軸に沿って形成されている。
【0007】
本発明に係る吐出器によれば、トリガーレバーが操作され、ステムが付勢に抗して下方移動すると、第2シリンダの内部に充填された内容物が、第2ピストンによって加圧され、ステムを通して吐出孔から外部に吐出される。このステムが下方移動する際に、弁部は、第1シリンダの内部における第1ピストンより下方の空間と上方の空間との連通を許容する。そうすると、第2シリンダの内部からは内容物が吐出されつつ、第2シリンダの内部に上下に連通する第1シリンダの内部には、第1ピストンより下方の空間から内容物が充填される。
トリガーレバーを離し、ステムが付勢によって上方移動すると、弁部は、第1シリンダの内部における第1ピストンより下方の空間と上方の空間との連通を遮断する。そうすると、第1シリンダの内部に充填された内容物が、ステムと共に上方移動する第1ピストンによって加圧される。ここで、第2シリンダの内部では、ステムと共に上方移動する第2ピストンによって容量が増加するものの、第2シリンダの内径は、第1シリンダの内径よりも小さいため、第2シリンダの容量の増加よりも、第1シリンダの容量の減少の方が大きくなる。その結果、第1シリンダの容量(内容積)と第2シリンダとの容量(内容積)の差で、内容物が吐出孔から吐出される。つまり、第1シリンダの内部及び第2シリンダの内部は、全体として加圧状態となる。そうすると、ステムに連係するトリガーレバーが元の位置に復帰するときにも、第2シリンダの内部の内容物が加圧され、ステムを通して吐出孔から内容物が外部に吐出される。
このように、本発明に係る吐出器によれば、トリガーレバーを操作するときに内容物を吐出するだけでなく、トリガーレバーが元の位置に復帰するときにも内容物を吐出することができる。このため、トリガーレバーの1回の操作による内容物の吐出量を増やすこと、途切れにくい吐出を可能にすることができる。
さらに、各部分(ステム、第1ピストン、第2ピストン、第1シリンダ、及び第2シリンダ)を上下方向に延びる容器軸に沿って形成することにより、吐出器の径方向の大きさを抑えることができる。また、上下に連通する第1シリンダ及び第2シリンダの内部に内容物を直接充填できるため、吐出器内のデッドスペースが少なく、吐出器内を内容物で充填させるプライミング回数を少なくすることができる。
【0008】
(2)前記弁部は、前記第1ピストンの前記第1シリンダとの摺動部に設けられていてもよい。
【0009】
この場合には、第1ピストンと弁部とを一体化でき、部品点数を減少させると共に吐出器の組立性を向上できる。
【0010】
(3)前記第1ピストンは、前記ステムに取り付けられ、前記ステムから径方向外側に延在する基部と、前記基部の外周縁に形成された前記摺動部と、を備え、前記第1シリンダと前記第2シリンダとの間には、前記基部の上面に当接して前記第1ピストンの上方移動を規制する規制部が設けられていてもよい。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
ベック株式会社
塗膜形成方法
2か月前
ベック株式会社
塗膜処理方法
24日前
ベック株式会社
塗膜剥離方法
2か月前
中国電力株式会社
塗装工具
25日前
ベック株式会社
装飾被膜の形成方法
2か月前
ベック株式会社
装飾被膜の形成方法
2か月前
中外炉工業株式会社
塗布装置
2か月前
KLASS株式会社
自動壁紙糊付機
1か月前
大日本塗料株式会社
複層塗膜の形成方法
20日前
株式会社丸一
エアゾール製品の噴口構造
24日前
東レエンジニアリング株式会社
塗布装置
24日前
トリニティ工業株式会社
塗装設備
17日前
東レエンジニアリング株式会社
塗布装置
24日前
中外炉工業株式会社
間欠塗布装置
1か月前
株式会社タイショウ
ペンホルダー
1か月前
理想科学工業株式会社
液体吐出装置
28日前
菊水化学工業株式会社
無機系塗料の塗装方法
1か月前
旭サナック株式会社
静電塗装ガン
1か月前
旭サナック株式会社
静電塗装ガン
1か月前
テクノ環境機器株式会社
冷却ミスト噴霧システム
1か月前
株式会社丸山製作所
取付構造
3か月前
ベステラ株式会社
PCB含有塗膜の無害化システム
10日前
東レエンジニアリング株式会社
塗布装置
25日前
株式会社リコー
液体吐出ヘッド、液体吐出装置
2か月前
大栄産業株式会社
抗菌除菌剤コーティング方法
2か月前
菊水化学工業株式会社
塗装用ローラーによる塗装方法
18日前
菊水化学工業株式会社
塗装用ローラーによる塗装方法
18日前
株式会社吉野工業所
吐出器
1か月前
株式会社SCREENホールディングス
塗工方法
1か月前
株式会社TMEIC
塗布治具
3か月前
株式会社リコー
洗浄装置および液体吐出システム
2か月前
株式会社吉野工業所
吐出容器
1か月前
三菱重工業株式会社
保護層形成装置
17日前
エステー株式会社
噴霧器
2か月前
株式会社リコー
塗装システムおよびヘッド洗浄方法
3か月前
セイコーエプソン株式会社
液体噴射装置
2か月前
続きを見る
他の特許を見る