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公開番号2024129517
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-27
出願番号2023038769
出願日2023-03-13
発明の名称間欠塗布装置
出願人中外炉工業株式会社
代理人個人
主分類B05C 5/02 20060101AFI20240919BHJP(霧化または噴霧一般;液体または他の流動性材料の表面への適用一般)
要約【課題】 塗布用ノズルのスリット状吐出口を被塗布体に近づけて、被塗布体に塗液を塗布する動作と、前記のスリット状吐出口を被塗布体から離して、被塗布体への塗布を停止させる動作との切り換えが簡単に行えるようにする。
【解決手段】 塗布用ノズル10先端部のスリット状吐出口11から塗液収容部12内の塗液Pを、被塗布体1の表面に間欠的に塗布するにあたり、塗布用ノズルを被塗布体に対してスライド可能に設けると共に、塗布用ノズルに回転カム部材45を設け、回転カム部材を回転させて、塗布用ノズルを被塗布体に近接させた塗布位置と、塗布位置から離間させた離間位置に移動させ、塗布位置において、塗布用ノズルにより被塗布体に塗液を塗布させる一方、離間位置において、塗布用ノズルによる被塗布体への塗液の塗布を停止させる。
【選択図】 図5
特許請求の範囲【請求項1】
塗布用ノズルと被塗布体とを相対的に移動させて、塗布用ノズルの塗液収容部内における塗液を、塗布用ノズルの先端部におけるスリット状吐出口から被塗布体に間欠的に吐出させて、被塗布体の表面に塗液を間欠的に塗布する間欠塗布装置において、前記の塗布用ノズルを被塗布体に対して近接・離間させる方向にスライド可能に設け、前記の塗布用ノズルを被塗布体から離間させる方向に付勢する付勢手段と、前記の塗布用ノズルを被塗布体に近接・離間させる方向に移動させる移動手段として、前記の塗布用ノズルに回転カム部材を設け、前記の回転カム部材を回転させて、前記の塗布用ノズルを、前記の付勢手段に抗して被塗布体に近接させた塗布位置と、塗布位置から離間させた離間位置との間で移動させ、塗布用ノズルを前記の塗布位置に移動させた状態で、塗布用ノズルにより被塗布体に塗液を塗布させる一方、前記の塗布用ノズルを前記の離間位置に移動させた状態で、塗布用ノズルによる被塗布体への塗液の塗布を停止させることを特徴とする間欠塗布装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
請求項1に記載の間欠塗布装置において、前記の回転カムを回転させて、前記の塗布用ノズルを、前記の付勢手段に抗して被塗布体に近接させた前記の塗布位置と、塗布位置から離間させた前記の離間位置との間で移動させるにあたり、回転する回転カム部材の外周面が当接される当止め部材を被塗布体から離れた反対側の位置に設け、前記の回転カム部材の径が小さくなった小径部が前記の当止め部材に当接された状態では、前記の塗布用ノズルが付勢手段によって付勢されて前記の離間位置で維持される一方、前記の回転カム部材の径が大きくなった大径部が前記の当止め部材に当接された状態では、前記の回転カム部材の回転軸が前記の当止め部材から離れるように押されて、前記の塗布用ノズルが前記の付勢手段に抗して被塗布体に近接した塗布位置に移動されるようにしたことを特徴とする間欠塗布装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の間欠塗布装置において、塗布用ノズルを前記の塗布位置に移動させた状態で、塗布用ノズルにより被塗布体に塗液を塗布させる一方、前記の塗布用ノズルを前記の離間位置に移動させた状態で、塗布用ノズルによる被塗布体への塗液の塗布を停止させるにあたり、前記の塗液収容部内において前記の回転カム部材と一緒に回転して前記のスリット状吐出口の開閉を行なう回転シャッター部材を設け、前記の回転カム部材を回転させて塗布用ノズルを前記の離間位置に移動させた状態では、前記の回転シャッター部材によって前記のスリット状吐出口を閉塞させて、被塗布体への塗液の塗布を停止させる一方、前記の回転カム部材を回転させて塗布用ノズルを前記の塗布位置に移動させた状態では、前記の回転シャッター部材によって前記のスリット状吐出口を閉じないようにして、塗液収容部内における塗液をスリット状吐出口から被塗布体に塗布させることを特徴とする間欠塗布装置。
【請求項4】
請求項3に記載の間欠塗布装置において、前記の回転シャッター部材の外周部に、前記の塗液収容部内における塗液を前記のスリット状吐出口に導く案内用凹部を設け、前記の回転シャッター部材における案内用凹部以外の部分により前記のスリット状吐出口を閉塞させて、被塗布体への塗液の塗布を停止させる一方、前記の案内用凹部を前記のスリット状吐出口の位置に導いて、塗液収容部内における塗液を前記の案内用凹部を通してスリット状吐出口に導き、塗液収容部内における塗液をスリット状吐出口から被塗布体に塗布させることを特徴とする間欠塗布装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、塗布用ノズルと被塗布体とを相対的に移動させて、塗布用ノズルの塗液収容部内における塗液を、塗布用ノズルの先端部におけるスリット状吐出口から被塗布体に間欠的に吐出させて、被塗布体の表面に塗液を間欠的に塗布する間欠塗布装置に関するものである。特に、前記のような間欠塗布装置において、塗布用ノズルの先端部におけるスリット状吐出口から被塗布体に間欠的に吐出させるにあたり、塗布用ノズルのスリット状吐出口を被塗布体に近づけて、被塗布体に塗液を吐出させる動作と、塗布用ノズルのスリット状吐出口を被塗布体から離して、被塗布体への塗液の吐出を停止させる動作との切り換えが簡単に行え、被塗布体の表面への塗液の塗布を停止させる際に、スリット状吐出口から被塗布体の表面に供給される塗液の液切れをよくして、良好な間欠塗布が簡単に行えるようにした点に特徴を有するものである。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、塗布用ノズルと被塗布体とを相対的に移動させて、塗布用ノズルの塗液収容部内における塗液を、塗布用ノズルの先端部におけるスリット状吐出口から被塗布体に間欠的に吐出させて、被塗布体の表面に塗液を間欠的に塗布するようにした間欠塗布装置が知られている。
【0003】
そして、このような間欠塗布装置としては、例えば、特許文献1、2に示されるように、塗布用ノズルと被塗布体とを相対的に移動させながら、塗布用ノズルから被塗布体に塗液を吐出させる動作と、被塗布体への塗液の吐出を停止させる動作とを切り換えるにあたり、塗布用ノズルの塗液収容部内に塗液を供給する塗液供給管に弁部材を設け、この弁部材を開けて、塗液収容部内に塗液を供給し、塗布用ノズルの先端部におけるスリット状吐出口から被塗布体に塗液を吐出させる一方、前記の弁部材を閉じて、塗液収容部内への塗液の供給を停止させて、塗布用ノズルの先端部におけるスリット状吐出口から被塗布体に塗液を吐出させないようにしている。
【0004】
しかし、前記のような間欠塗布装置において、前記のように塗布用ノズルと被塗布体とを相対的に移動させながら、塗布用ノズルの先端部におけるスリット状吐出口から被塗布体に吐出させるのを停止させた場合、スリット状吐出口から被塗布体の表面に供給される塗液の液切れが悪く、スリット状吐出口と被塗布体の表面との間にある塗液が、相対的に移動する塗布用ノズルと被塗布体との間で引っ張られ、被塗布体の表面に塗布される塗液の状態にばらつきが生じるという問題があった。
【0005】
また、従来においては、特許文献3に示されるように、塗布用ノズルの先端部におけるスリット状吐出口から走行する被塗布体の表面に塗液を吐出させて、被塗布体の表面に塗液を塗布させる塗布装置において、被塗布体の表面に塗液を供給するのを停止させるにあたり、塗布用ノズルを塗布位置から離間位置に導いて被塗布体の表面から離間させると共に、塗布用ノズルよりも塗布方向上流側における上方の位置に空気吹き付けノズルを設け、塗布用ノズルを塗布位置と離間位置との間で移動している間に、前記の空気吹き付けノズルから空気を塗布用ノズルに吹き付けて、塗布用ノズルのスリット状吐出口に存在する塗液を、塗布用ノズルの下方に設けた液受けパンに回収させるようにしたものが示されている。
【0006】
しかし、特許文献3に示されるものにおいては、被塗布体の表面への塗液の供給を停止させるのに多くの動作が必要になり、このような動作を行うための設備に多くのコストがかかると共に、塗布用ノズルのスリット状吐出口を被塗布体に近づけて、被塗布体に塗液を吐出させる動作と、塗布用ノズルのスリット状吐出口を被塗布体から離して、被塗布体への塗液の吐出を停止させる動作とを簡単に切り換えることが困難で、被塗布体に塗液を吐出させる動作と、被塗布体への塗液の吐出を停止させる動作とを短時間で切り換えて、被塗布体の表面に塗液を短い間隔で間欠塗布することができないという問題もあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2019-130513号公報
特開2021-104479号公報
特開2002-301417号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、塗布用ノズルと被塗布体とを相対的に移動させて、塗布用ノズルの塗液収容部内における塗液を、塗布用ノズルの先端部におけるスリット状吐出口から被塗布体に間欠的に吐出させて、被塗布体の表面に塗液を間欠的に塗布する間欠塗布装置において、特に、塗布用ノズルの先端部におけるスリット状吐出口から塗液を被塗布体に間欠的に吐出させるあたり、塗布用ノズルのスリット状吐出口を被塗布体に近づけて、被塗布体に塗液を吐出させる動作と、塗布用ノズルのスリット状吐出口を被塗布体から離して、被塗布体への塗液の吐出を停止させる動作とを切り換えるようにした間欠塗布装置における前記のような問題を解決することを課題とするものである。
【0009】
すなわち、本発明においては、前記のような間欠塗布装置において、塗布用ノズルのスリット状吐出口を被塗布体に近づけて、被塗布体に塗液を吐出させる動作と、塗布用ノズルのスリット状吐出口を被塗布体から離して、被塗布体への塗液の吐出を停止させる動作との切り換えが簡単に行え、被塗布体の表面への塗液の塗布を停止させる際に、スリット状吐出口から被塗布体の表面に供給される塗液の液切れをよくして、良好な間欠塗布が簡単に行えるようにすることを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係る間欠塗布装置においては、前記のような課題を解決するため、塗布用ノズルと被塗布体とを相対的に移動させて、塗布用ノズルの塗液収容部内における塗液を、塗布用ノズルの先端部におけるスリット状吐出口から被塗布体に間欠的に吐出させて、被塗布体の表面に塗液を間欠的に塗布する間欠塗布装置において、前記の塗布用ノズルを被塗布体に対して近接・離間させる方向にスライド可能に設け、前記の塗布用ノズルを被塗布体から離間させる方向に付勢する付勢手段と、前記の塗布用ノズルを被塗布体に近接・離間させる方向に移動させる移動手段として、前記の塗布用ノズルに回転カム部材を設け、前記の回転カム部材を回転させて、前記の塗布用ノズルを、前記の付勢手段に抗して被塗布体に近接させた塗布位置と、塗布位置から離間させた離間位置との間で移動させ、塗布用ノズルを前記の塗布位置に移動させた状態で、塗布用ノズルにより被塗布体に塗液を塗布させる一方、前記の塗布用ノズルを前記の離間位置に移動させた状態で、塗布用ノズルによる被塗布体への塗液の塗布を停止させるようにした。
(【0011】以降は省略されています)

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