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公開番号
2024095017
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-07-10
出願番号
2022211992
出願日
2022-12-28
発明の名称
液体噴出器
出願人
株式会社吉野工業所
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
B05B
11/10 20230101AFI20240703BHJP(霧化または噴霧一般;液体または他の流動性材料の表面への適用一般)
要約
【課題】容器本体内の内容液が外部に漏出することを抑制することができる液体噴出器を提供する。
【解決手段】本開示に係る液体噴出器100は、容器本体Cの口部C2に装着する装着部材3と、上部シリンダ1hと下部シリンダ1gとを有し外気導入孔1dが設けられているシリンダ1と、シリンダ1の内部から起立するプランジャ体11と、シリンダ1に対して上下動可能に設けられる筒状のステム9と、ステム9の下部に設けられたサブシリンダ7と、シリンダ1とステム9との隙間をシールする弁部材13と、ステム9の上部に押下可能に取り付けられたヘッド部30とを備え、プランジャ体11には、下部シリンダ1gの内面を摺動可能な第1ピストン11d及びサブシリンダ7の内面を摺動可能な第2ピストン11gが形成されており、サブシリンダ7は下部シリンダ1gよりも大きな内径を有することを特徴とする。
【選択図】図1A
特許請求の範囲
【請求項1】
容器本体の口部に装着する装着部材と、
前記装着部材から下方に垂下するシリンダであって、上部シリンダと、前記上部シリンダの下端部に連なり前記上部シリンダよりも小さな内径を有する下部シリンダとを有し、前記上部シリンダには、前記容器本体内に外気を導入する外気導入孔が設けられている、該シリンダと、
前記シリンダに対して上方付勢されるとともに上下動可能に設けられ、前記シリンダの内部から起立するプランジャ体と、
前記シリンダに対して上下動可能に設けられる筒状のステムと、
前記ステムの下部に設けられ、前記上部シリンダ内を上下方向に移動可能なサブシリンダと、
前記シリンダと前記ステムとの隙間をシールする弁部材であって、前記弁部材は、前記外気導入孔を通じた前記容器本体内への外気の導入を許容すると共に前記容器本体内から前記外気導入孔を通じた内容液の漏出を抑制する逆止弁である、該弁部材と、
前記ステムの上部に押下可能に取り付けられ、内容液を吐出するノズルを有するヘッド部と
を備え、
前記プランジャ体の下部には、前記下部シリンダの内面を摺動可能な第1ピストンが形成されると共に、前記第1ピストンの上方には、前記サブシリンダの内面を摺動可能な第2ピストンが形成されており、
前記サブシリンダは、前記下部シリンダよりも大きな内径を有する、液体噴出器。
続きを表示(約 140 文字)
【請求項2】
前記上部シリンダの内面と、前記サブシリンダの外面との間には、空隙が形成されている、請求項1に記載の液体噴出器。
【請求項3】
前記弁部材は、前記シリンダに嵌合するモジュール部材によって固定されている、請求項1又は2に記載の液体噴出器。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、容器本体の口部に装着され、容器本体内の内容液を外界に噴出させるための液体噴出器に関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
従来の液体噴出器としては、例えば、特許文献1に示すように、容器体の口部へ装着する装着筒部と、この装着筒部より下方へ垂下された主シリンダを含み、この主シリンダの下部内に第1弁体を形成したスプレー本体と、前記スプレー本体に対して上下動可能に設けられ、前記主シリンダの内部から起立するプランジャ体の上部に昇降可能に押下げヘッドを取り付けた作動部材と、を具備し、前記押下げヘッドの下側に前記主シリンダより大内径の副シリンダを設けるとともに、前記プランジャ体の下部に、前記主シリンダ内を摺動可能な下方ピストンを、プランジャ体の上部に、前記副シリンダ内を摺動可能な上方ピストンをそれぞれ形成し、前記主シリンダの下部内に第1弁体を、前記プランジャ体の上端と前記押下げヘッドとの間に第2弁体をそれぞれ設けたものが知られている。そして、前記主シリンダの側面に、容器体内に負圧が発生したときに外気を導入するための外気導入孔が設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平10-211453号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の液体噴出器では、例えば、容器体を倒立姿勢とした状態で内容液を吐出させようとした場合などに、上述の外気導入孔を通じて容器本体内の内容液が外部に逆流するおそれがあったため、この点において改善の余地があった。
【0005】
本開示の目的は、容器本体内の内容液が外部に漏出することを抑制することができる液体噴出器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述の課題を解決するために、本開示の液体噴出器は、
[1]
容器本体の口部に装着する装着部材と、
前記装着部材から下方に垂下するシリンダであって、上部シリンダと、前記上部シリンダの下端部に連なり前記上部シリンダよりも小さな内径を有する下部シリンダとを有し、前記上部シリンダには、前記容器本体内に外気を導入する外気導入孔が設けられている、該シリンダと、
前記シリンダに対して上方付勢されるとともに上下動可能に設けられ、前記シリンダの内部から起立するプランジャ体と、
前記シリンダに対して上下動可能に設けられる筒状のステムと、
前記ステムの下部に設けられ、前記上部シリンダ内を上下方向に移動可能なサブシリンダと、
前記シリンダと前記ステムとの隙間をシールする弁部材であって、前記弁部材は、前記外気導入孔を通じた前記容器本体内への外気の導入を許容すると共に前記容器本体内から前記外気導入孔を通じた内容液の漏出を抑制する逆止弁である、該弁部材と、
前記ステムの上部に押下可能に取り付けられ、内容液を吐出するノズルを有するヘッド部と
を備え、
前記プランジャ体の下部には、前記下部シリンダの内面を摺動可能な第1ピストンが形成されると共に、前記第1ピストンの上方には、前記サブシリンダの内面を摺動可能な第2ピストンが形成されており、
前記サブシリンダは、前記下部シリンダよりも大きな内径を有することを特徴とする。
【0007】
また、本開示の液体噴出器は、
[2]
上記[1]に記載の構成において、前記上部シリンダの内面と、前記サブシリンダの外面との間には、空隙が形成されていることが好ましい。
【0008】
また、本開示の液体噴出器は、
[3]
上記[1]又は[2]に記載の構成において、前記弁部材は、前記シリンダに嵌合するモジュール部材によって固定されていることが好ましい。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、容器本体内の内容液が外部に漏出することを抑制することができる液体噴出器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本開示の一実施形態である液体噴出器の正面半面図である。
図1Aにおける弁部材の領域を拡大した正面拡大断面図である。
図1Aにおけるサブシリンダの領域を拡大した正面拡大断面図である。
図1Aの状態からカバー部材を取り外して内容液を噴出可能とした状態を示す正面断面図である。
図2の状態から押圧部材を押圧した状態を示す正面断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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