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公開番号2024145320
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-15
出願番号2023057612
出願日2023-03-31
発明の名称トリガー式液体噴出器
出願人株式会社吉野工業所
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B05B 11/00 20230101AFI20241004BHJP(霧化または噴霧一般;液体または他の流動性材料の表面への適用一般)
要約【課題】貯留プランジャおよび貯留シリンダを有するトリガー式液体噴出器に、例えば落下時等に、破損や分解が生ずるのを抑制する。
【解決手段】噴出器本体2と、ノズル部材3と、カバー5と、を備え、噴出器本体は、貯留シリンダ40と、貯留シリンダ内に貯留シリンダの中心軸線O2に沿う軸方向に移動可能に配設され、貯留シリンダ内への液体の供給に伴って、軸方向のうちの一方側に向けて移動するとともに、軸方向のうちの他方側に向けて付勢される貯留プランジャ50と、貯留プランジャを前記他方側に向けて付勢するプランジャ付勢部材60と、を備え、プランジャ付勢部材の前記一方側の端部63は、貯留シリンダに対して前記他方側に弾性変位可能に設けられ、カバーは、プランジャ付勢部材をプランジャ付勢部材の前記一方側から覆い、かつ前記他方側に変位、若しくは変形したときにプランジャ付勢部材の前記一方側の端部に当接する端壁部13を備えている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
液体が収容された容器体に装着される噴出器本体と、
前記噴出器本体に装着されるとともに、液体を噴出する噴出孔が形成されたノズル部材と、
前記噴出孔を露呈させた状態で前記噴出器本体を覆うカバーと、を備え、
前記噴出器本体は、
前記容器体内の液体を吸い上げる縦供給筒部と、
前方付勢状態で後方に移動可能に配設されたトリガー部を有し、前記トリガー部の後方への移動によって、液体を前記縦供給筒部内から前記噴出孔側に向けて流通させるトリガー機構と、
前記トリガー部の後方への移動によって、前記縦供給筒部内を通過した液体が内部に供給される貯留シリンダと、
前記貯留シリンダ内に前記貯留シリンダの中心軸線に沿う軸方向に移動可能に配設され、前記貯留シリンダ内への液体の供給に伴って、前記軸方向のうちの一方側に向けて移動するとともに、前記軸方向のうちの他方側に向けて付勢される貯留プランジャと、
前記貯留プランジャを前記他方側に向けて付勢するプランジャ付勢部材と、を備え、
前記プランジャ付勢部材の前記一方側の端部は、前記貯留シリンダに対して前記他方側に弾性変位可能に設けられ、
前記カバーは、前記プランジャ付勢部材を前記プランジャ付勢部材の前記一方側から覆い、かつ前記他方側に変位、若しくは変形したときに前記プランジャ付勢部材の前記一方側の端部に当接する端壁部を備えている、トリガー式液体噴出器。
続きを表示(約 850 文字)【請求項2】
前記プランジャ付勢部材には、前記一方側に向けて開口した一端開口部が形成され、
前記端壁部には、前記他方側に向けて突出し、前記プランジャ付勢部材の一端開口部内に挿入された突出部が形成され、
前記突出部には、前記一方側から前記他方側に向かうに従い、前記軸方向から見て前記中心軸線に交差する径方向の内側に向けて延び、かつ前記プランジャ付勢部材の一端開口部に当接する傾斜部が形成されている、請求項1に記載のトリガー式液体噴出器。
【請求項3】
前記突出部は、前記軸方向から見て、径方向に延びて放射状を呈する複数の板体により構成され、
複数の板体のうちの1つは、前記軸方向から見て上下方向に延びている、請求項2に記載のトリガー式液体噴出器。
【請求項4】
前記プランジャ付勢部材は、
前記軸方向に延びるコイルばねと、
前記他方側が開口し、かつ前記一方側の開口を閉塞する底壁を有する横向きの有底筒状に形成されたばね受けと、を備え、
前記ばね受け内に、前記コイルばねの前記一方側の端部が挿入され、
前記ばね受けの底壁に、前記コイルばねの前記一方側の端部が支持されるとともに、前記一方側に向けて開口した一端開口部が形成され、
前記ばね受けは、前記貯留シリンダに前記軸方向に弾性変位可能に嵌合されている、請求項1から3のいずれか1項に記載のトリガー式液体噴出器。
【請求項5】
前記カバーには、前記噴出器本体に設けられた被係止部に対して、前記一方側から前記他方側に向けて摺動して乗越えることで係止される係止部が設けられ、
前記カバーにおいて、前記端壁部と前記係止部との間に位置する部分には、弾性変形可能な変形部が形成され、
前記変形部の変形に伴い、前記端壁部および前記係止部が相対的に前記軸方向に弾性変位する、請求項1から3のいずれか1項に記載のトリガー式液体噴出器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、トリガー式液体噴出器に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、例えば下記特許文献1に示されるような、噴出器本体と、噴出孔が形成されたノズル部材と、噴出孔を露呈させた状態で噴出器本体を覆うカバーと、を備え、噴出器本体が、容器体内の液体を吸い上げる縦供給筒部と、トリガー部の移動に伴って前後に移動するピストンと、ピストンの移動に伴って内部が加圧および減圧し、かつ内部が縦供給筒部内に連通するシリンダと、トリガー部の後方への移動によって、縦供給筒部内を通過した液体が内部に供給される貯留シリンダと、貯留シリンダ内に配設され、貯留シリンダ内への液体の供給に伴って軸方向のうちの一方側に向けて移動すると共に、他方側に向けて付勢される貯留プランジャと、貯留プランジャを前記他方側に向けて付勢するプランジャ付勢部材と、を備え、噴出孔を通じて液体の連続噴出が可能とされたトリガー式液体噴出器が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-159841号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のトリガー式液体噴出器では、ピストンおよびシリンダだけでなく、液体の連続噴出を可能にする貯留プランジャおよび貯留シリンダも備えられているので、重量のバランス上、例えば落下時等に上下反転しやすく、カバーのうち、プランジャ付勢部材をプランジャ付勢部材の前記一方側から覆う端壁部付近が、地面等の被衝突体に衝突しやすい。この場合、例えば縦供給筒部の下端部付近が、破損したり、分解したりするおそれが考えられる。このような破損や分解が生じやすい箇所に、補強リブを設けることが考えられるが、この場合、補強リブが設けられていない箇所に、新たに応力が集中して破損しやすくなったり、補強リブを設けたことでトリガー式液体噴出器が大型になるおそれがある。
【0005】
本発明は、例えば落下時等に破損や分解が生ずるのを抑制することができる、液体の連続噴出が可能なトリガー式液体噴出器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係るトリガー式液体噴出器は、液体が収容された容器体に装着される噴出器本体と、前記噴出器本体に装着されるとともに、液体を噴出する噴出孔が形成されたノズル部材と、前記噴出孔を露呈させた状態で前記噴出器本体を覆うカバーと、を備え、前記噴出器本体は、前記容器体内の液体を吸い上げる縦供給筒部と、前方付勢状態で後方に移動可能に配設されたトリガー部を有し、前記トリガー部の後方への移動によって、液体を前記縦供給筒部内から前記噴出孔側に向けて流通させるトリガー機構と、前記トリガー部の後方への移動によって、前記縦供給筒部内を通過した液体が内部に供給される貯留シリンダと、前記貯留シリンダ内に前記貯留シリンダの中心軸線に沿う軸方向に移動可能に配設され、前記貯留シリンダ内への液体の供給に伴って、前記軸方向のうちの一方側に向けて移動するとともに、前記軸方向のうちの他方側に向けて付勢される貯留プランジャと、前記貯留プランジャを前記他方側に向けて付勢するプランジャ付勢部材と、を備え、前記プランジャ付勢部材の前記一方側の端部は、前記貯留シリンダに対して前記他方側に弾性変位可能に設けられ、前記カバーは、前記プランジャ付勢部材を前記プランジャ付勢部材の前記一方側から覆い、かつ前記他方側に変位、若しくは変形したときに前記プランジャ付勢部材の前記一方側の端部に当接する端壁部を備えている。
【0007】
プランジャ付勢部材の前記一方側の端部が、貯留シリンダに対して前記他方側に弾性変位可能に設けられ、カバーの端壁部が、プランジャ付勢部材をプランジャ付勢部材の前記一方側から覆い、かつ前記他方側に変位したときにプランジャ付勢部材の前記一方側の端部に当接する。したがって、例えば、トリガー式液体噴出器が上下反転した状態で落下等し、カバーの端壁部が、地面等の被衝突体に衝突して前記他方側に変位、若しくは変形したときに、端壁部が、プランジャ付勢部材の前記一方側の端部に当接する。この際、プランジャ付勢部材の前記一方側の端部が、前記他方側に弾性変位することで、衝撃力が吸収される。これにより、貯留プランジャおよび貯留シリンダを有するトリガー式液体噴出器であっても、例えば落下時等に破損や分解が生ずるのを抑制することができる。
【0008】
前記プランジャ付勢部材には、前記一方側に向けて開口した一端開口部が形成され、前記端壁部には、前記他方側に向けて突出し、前記プランジャ付勢部材の一端開口部内に挿入された突出部が形成され、前記突出部には、前記一方側から前記他方側に向かうに従い、前記軸方向から見て前記中心軸線に交差する径方向の内側に向けて延び、かつ前記プランジャ付勢部材の一端開口部に当接する傾斜部が形成されてもよい。
【0009】
カバーの端壁部に突出部が形成され、突出部にプランジャ付勢部材の一端開口部に当接する傾斜部が形成されているので、例えば、カバーの端壁部に対して被衝突体から前記一方側の斜め上方等から衝撃力が加えられても、傾斜部を、プランジャ付勢部材の一端開口部内を摺動させることで、端壁部を前記軸方向に沿って変位、若しくは変形させることが可能になり、この衝撃力をプランジャ付勢部材に前記軸方向に伝達させやすくすることができる。
【0010】
前記突出部は、前記軸方向から見て、径方向に延びて放射状を呈する複数の板体により構成され、複数の板体のうちの1つは、前記軸方向から見て上下方向に延びてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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