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公開番号
2024093563
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-07-09
出願番号
2022210035
出願日
2022-12-27
発明の名称
噴霧ノズルユニット
出願人
ヤマホ工業株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
B05B
1/16 20060101AFI20240702BHJP(霧化または噴霧一般;液体または他の流動性材料の表面への適用一般)
要約
【課題】回転ヘッドを回転させて噴霧状態を切り替えるタイプの噴霧ノズルユニットにおいて、その回転ヘッドの製作を容易にするとともに、十分なシール性を確保できるようにする。
【解決手段】回転ヘッド3の径方向内側に配される内筒2の外周に、内筒2の流出孔2bの出口が形成された底面と、底面の周方向端から内筒2の外周面まで延びる周方向端壁2gとを有する凹部2dを設け、その凹部2dに、凹部2dの周方向端壁2gに沿う形状の周方向端部を有し、流出孔2bと回転ヘッド3の流入ポート3bを連通させるバルブ体8を嵌め込んで、そのバルブ体8で回転ヘッド3の内周面との間をシールするようにした。これにより、回転ヘッド3が従来の内周面加工を必要とせず容易に製作できるとともに、回転ヘッド3を回転させたときもバルブ体8が変形しにくく、高いシール性を安定して確保することができる。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
液体供給源に取り付けられ、液体供給源から供給される液体を通す液体導入路を有する取付部材と、前記取付部材に一端部を接続され、前記液体導入路に連続する液体通路を有する内筒と、前記内筒の他端側の径方向外側に配され、内筒に対して回転可能な状態で抜け止めされる筒状の回転ヘッドと、前記回転ヘッドの外周から突出するノズル取付口に取り付けられるノズルとを備え、
前記内筒は他端側の筒壁を径方向に貫通する流出孔を有し、前記回転ヘッドは内筒の流出孔と同じ軸方向位置の付近の内周面からノズル取付口の内側へ貫通する流入ポートを有し、前記回転ヘッドを回転させて回転ヘッドの流入ポートと前記内筒の流出孔の周方向位置関係を変更することにより、前記液体供給源から液体導入路を通って液体通路に流れ込んだ液体の噴出状態が切り替わるようになっている噴霧ノズルユニットにおいて、
前記内筒の外周に、前記流出孔の出口が形成された底面を有する凹部が設けられ、前記内筒の凹部に、前記回転ヘッドの内周面と摺接する外側面を有し、前記流出孔と連通して外側面に貫通するバルブ孔が形成されたバルブ体が嵌め込まれており、
前記内筒の凹部は前記底面の周方向端から内筒の外周面まで延びる周方向端壁を有し、前記バルブ体の周方向端部は、前記内筒の凹部の周方向端壁に沿う形状に形成されていることを特徴とする噴霧ノズルユニット。
続きを表示(約 380 文字)
【請求項2】
前記内筒の凹部の底面が内筒の中心軸周りの円弧面に形成され、前記バルブ体は、前記内筒の凹部の底面に沿う円弧面からなる内側面を有し、前記外側面が前記内側面と同心の円弧面に形成されており、
前記内筒の凹部の底面に、前記流出孔の出口を中心とする環状溝が設けられ、前記環状溝に前記バルブ体を前記回転ヘッドの内周面に向けて径方向に押圧する弾性部材が組み込まれていることを特徴とする請求項1に記載の噴霧ノズルユニット。
【請求項3】
前記内筒の凹部の周方向端壁は、前記内筒の径方向断面において、前記凹部の開口の周方向端から内筒の径方向に延びる仮想直線よりも周方向外側に延びる壁面と、前記凹部の底面の周方向端から内筒の径方向に延びる仮想直線よりも周方向外側に延びる壁面とを有していることを特徴とする請求項2に記載の噴霧ノズルユニット。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、薬液や水等の液体を散布するのに用いられる噴霧ノズルユニットに関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
薬液や水等の散布を行う液体散布装置には、液体供給源に取り付けられる噴霧ノズルユニットが複数のノズルを備え、液体を噴射するノズルを切り替えられるようになっているものがある。
【0003】
例えば、特許文献1に記載されている噴霧ノズルユニットは、液体供給源としての噴管に取り付けられ、噴管から供給される液体を通す液体導入路を有する取付部材と、取付部材に一端部を接続され、液体導入路に連続する液体通路を有する内筒と、内筒の他端側の径方向外側に配され、内筒に対して回転可能な状態で抜け止めされる筒状の回転ヘッドと、回転ヘッドの外周から突出する2つのノズル取付口にそれぞれ取り付けられるノズルとを備えている。その2つのノズルは噴霧パターンが互いに異なるものが用いられている。
【0004】
また、内筒は他端側の筒壁を径方向に貫通する1つの流出孔を有し、回転ヘッドは内筒の流出孔と同じ軸方向位置の付近の内周面から各ノズル取付口の内側へそれぞれ貫通する流入ポートを有している。したがって、回転ヘッドを回転させて回転ヘッドの流入ポートと内筒の流出孔の周方向位置関係を変更すると、液体供給源から液体導入路を通って液体通路に流れ込んだ液体を噴射するノズルを切り替えることができる。すなわち、回転ヘッドの2つの流入ポートの周方向位置を選択的に内筒の流出孔に合わせることにより、液体の噴出状態(噴霧状態)を切り替えられるようになっている。
【0005】
ところで、このように噴霧状態を切り替えられるようにした噴霧ノズルユニットでは、通常、回転ヘッドとして樹脂成型品が用いられており、その製作の際には成型後の内周面を真円とする加工が必須となっている。これは、成型したままの回転ヘッドでは、内周面が楕円等、多少なりとも真円から変形した形状となっており、内筒の外周面との間のシール性を確保できないからである。しかし、回転ヘッドの内周面を真円とする加工は、精度よく行うことが難しく、時間もかかるという問題があった。
【0006】
これに対し、特許文献2に記載されている噴霧ノズルユニットでは、内筒の外周に流出孔の出口が形成された底面を有する凹部を設け、その内筒の凹部に、回転ヘッドの内周面と摺接する外側面を有し、流出孔と連通して外側面に貫通するバルブ孔が形成されたバルブ体を嵌め込んで、回転ヘッドが周方向の所定位置あるときに回転ヘッドの流入ポートと内筒の流出孔とがバルブ体のバルブ孔を介して連通するようにしている。そして、そのバルブ体は、軟質の樹脂で形成されて、内筒との間に配されたOリングで回転ヘッドの内周面に押し付けられており、バルブ体と回転ヘッドとの間で確実なシール性が得られるとされている。したがって、この構成によれば、回転ヘッドの内周面に面倒な加工を行う必要がなく、回転ヘッドを容易に製作できると考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特許第6383392号公報
特許第4801636号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上記特許文献2の噴霧ノズルユニットでは、バルブ体が内筒の軸方向から見て(径方向断面において)弓形に形成されており、その両端に近づくほど肉厚が薄くなっているため、回転ヘッドを回転させることによりバルブ体に回転方向の摩擦力が作用したときに、バルブ体の回転方向前側の端部が内筒の底面に押し付けられて変形してしまい、十分なシール性が確保できなくなるおそれがある。
【0009】
そこで、本発明は、回転ヘッドを回転させて噴霧状態を切り替えるタイプの噴霧ノズルユニットにおいて、その回転ヘッドの製作を容易にするとともに、十分なシール性を確保できるようにすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の課題を解決するため、本発明は、液体供給源に取り付けられ、液体供給源から供給される液体を通す液体導入路を有する取付部材と、前記取付部材に一端部を接続され、前記液体導入路に連続する液体通路を有する内筒と、前記内筒の他端側の径方向外側に配され、内筒に対して回転可能な状態で抜け止めされる筒状の回転ヘッドと、前記回転ヘッドの外周から突出するノズル取付口に取り付けられるノズルとを備え、前記内筒は他端側の筒壁を径方向に貫通する流出孔を有し、前記回転ヘッドは内筒の流出孔と同じ軸方向位置の付近の内周面からノズル取付口の内側へ貫通する流入ポートを有し、前記回転ヘッドを回転させて回転ヘッドの流入ポートと前記内筒の流出孔の周方向位置関係を変更することにより、前記液体供給源から液体導入路を通って液体通路に流れ込んだ液体の噴出状態が切り替わるようになっている噴霧ノズルユニットにおいて、前記内筒の外周に、前記流出孔の出口が形成された底面を有する凹部が設けられ、前記内筒の凹部に、前記回転ヘッドの内周面と摺接する外側面を有し、前記流出孔と連通して外側面に貫通するバルブ孔が形成されたバルブ体が嵌め込まれており、前記内筒の凹部は前記底面の周方向端から内筒の外周面まで延びる周方向端壁を有し、前記バルブ体の周方向端部は、前記内筒の凹部の周方向端壁に沿う形状に形成されている構成(構成1)を採用した。
(【0011】以降は省略されています)
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