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公開番号2024116706
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-28
出願番号2023022475
出願日2023-02-16
発明の名称液体噴射装置
出願人セイコーエプソン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B05B 9/04 20060101AFI20240821BHJP(霧化または噴霧一般;液体または他の流動性材料の表面への適用一般)
要約【課題】液体の噴射動作及び吸入動作を細かく制御しつつ実行することを可能にする。
【解決手段】液体3を連続流3aで噴射するとともに連続流3aを液滴3b化させて液滴3b状で対象物Oに衝突させることが可能な噴射部5を備える液体噴射装置1であって、送液部100は液体貯留部10と変位部20と駆動部22とを有し、変位部20は液体貯留部10に対して第1圧力室11の容積が大きくするように変位した場合に液体貯留室15の容積が大きくなり、液体貯留部10に対して第2圧力室12の容積が大きくするように変位した場合に液体貯留室15の容積が小さくなるよう配置され、吸入動作時には第1圧力室11の容積を大きくするように変位部20を変位させ、噴射動作時には第2圧力室12の容積を大きくするように変位部20を変位させる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
液体を連続流で噴射するとともに前記連続流を液滴化させて液滴状で対象物に衝突させることが可能な噴射部と、送液部と、前記噴射部と前記送液部とを接続する液体流路と、制御部と、を備える液体噴射装置であって、
前記送液部は、
前記液体流路に接続されるとともに前記液体を貯留可能な液体貯留室を有する液体貯留部と、
前記液体貯留部を前記液体貯留室、第1圧力室及び第2圧力室に分割するとともに、前記液体貯留部に対して変位することで前記液体貯留室、前記第1圧力室及び前記第2圧力室の容積を変化させる変位部と、
前記液体貯留部に対して前記変位部を変位させる駆動部と、
を有し、
前記変位部は、前記液体貯留部に対して前記第1圧力室の容積が大きくするように変位した場合に前記液体貯留室の容積が大きくなり、前記液体貯留部に対して前記第2圧力室の容積が大きくするように変位した場合に前記液体貯留室の容積が小さくなるよう配置され、
前記制御部は、前記液体貯留室に前記液体が吸入される吸入動作時には前記駆動部を制御して前記第1圧力室の容積を大きくするように前記変位部を変位させ、前記噴射部から前記液体を噴射させる噴射動作時には前記駆動部を制御して前記第2圧力室の容積を大きくするように前記変位部を変位させることを特徴とする液体噴射装置。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
請求項1に記載の液体噴射装置において、
前記駆動部は、前記第1圧力室及び前記第2圧力室の少なくとも一方に流体を入出させることにより前記液体貯留部に対して前記変位部を変位させることを特徴とする液体噴射装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の液体噴射装置において、
前記駆動部は、前記第1圧力室及び前記第2圧力室の少なくとも一方に弾性体を有し、前記弾性体の弾性力により前記液体貯留部に対して前記変位部を変位させることを特徴とする液体噴射装置。
【請求項4】
請求項2に記載の液体噴射装置において、
前記送液部は、前記第1圧力室と前記第2圧力室とを繋ぐ流体流路を有し、
前記制御部は、前記噴射動作時に前記流体を前記第2圧力室に流入させ、前記吸入動作で使用する前記流体を前記第2圧力室から前記第1圧力室へ流入させることを特徴とする液体噴射装置。
【請求項5】
請求項4に記載の液体噴射装置において、
前記送液部は、前記流体流路の一部に前記流体を大気開放する大気開放流路を有することを特徴とする液体噴射装置。
【請求項6】
請求項4に記載の液体噴射装置において、
前記送液部は、前記流体流路と3カ所以上で接続し前記流体の流れる方向を第1方向から第2方向に変更可能な流れ方向変更部を有し、
前記制御部は、流れ方向変更部を制御して前記流体の流れる方向を前記第1方向と前記第2方向とで切り換えることを特徴とする液体噴射装置。
【請求項7】
請求項4に記載の液体噴射装置において、
前記送液部は、前記流体流路を流れる前記流体の圧力を規定するレギュレーターを有することを特徴とする液体噴射装置。
【請求項8】
請求項1または2に記載の液体噴射装置において、
前記液体流路は、前記液体貯留部に前記液体を流入させる流入流路と、前記液体貯留部から前記噴射部に前記液体を流出させる流出流路と、を有することを特徴とする液体噴射装置。
【請求項9】
請求項8に記載の液体噴射装置において、
前記液体流路は、逆止弁を有することを特徴とする液体噴射装置。
【請求項10】
請求項8に記載の液体噴射装置において、
前記送液部として、ともに前記液体貯留部及び前記変位部を有する第1送液ユニット及び第2送液ユニットを有し、
前記制御部は、前記噴射動作を継続して行う継続期間において、前記第1送液ユニットの前記噴射動作の終了前に前記第2送液ユニットの前記噴射動作を開始するとともに、前記第2送液ユニットの前記噴射動作の終了前に前記第1送液ユニットの前記噴射動作を開始することを特徴とする液体噴射装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、液体噴射装置に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、対象物に対して液体を噴射させる様々な液体噴射装置が使用されている。このような液体噴射装置のうち、噴射部と、送液部と、噴射部と送液部とを接続する液体流路と、を備える液体噴射装置がある。例えば、特許文献1には、噴射部としての噴射ノズルと、シリンダー及びピストンなどからなる送液部と、液体流路と、を備える液体噴射装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-161194号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1で開示される液体噴射装置は、送液部を構成するレギュレーターから送出されるガスをシリンダーのガス貯留部に流入させることにより、シリンダーに対してピストンをガス圧で加圧して押し込むことで吐出動作を実行する構成である。特許文献1で開示される液体噴射装置のような、噴射部と送液部と液体流路とを備える従来の液体噴射装置においては、1つのシリンダーに対してピストンを動かすための圧力付与部が1つしか設けられていないため、液体の噴射動作及び吸入動作を細かく制御しつつ実行することが困難であった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するための本発明の液体噴射装置は、液体を連続流で噴射するとともに前記連続流を液滴化させて液滴状で対象物に衝突させることが可能な噴射部と、送液部と、前記噴射部と前記送液部とを接続する液体流路と、制御部と、を備える液体噴射装置であって、前記送液部は、前記液体流路に接続されるとともに前記液体を貯留可能な液体貯留室を有する液体貯留部と、前記液体貯留部を前記液体貯留室、第1圧力室及び第2圧力室に分割するとともに、前記液体貯留部に対して変位することで前記液体貯留室、前記第1圧力室及び前記第2圧力室の容積を変化させる変位部と、前記液体貯留部に対して前記変位部を変位させる駆動部と、を有し、前記変位部は、前記液体貯留部に対して前記第1圧力室の容積が大きくするように変位した場合に前記液体貯留室の容積が大きくなり、前記液体貯留部に対して前記第2圧力室の容積が大きくするように変位した場合に前記液体貯留室の容積が小さくなるよう配置され、前記制御部は、前記液体貯留室に前記液体が吸入される吸入動作時には前記駆動部を制御して前記第1圧力室の容積を大きくするように前記変位部を変位させ、前記噴射部から前記液体を噴射させる噴射動作時には前記駆動部を制御して前記第2圧力室の容積を大きくするように前記変位部を変位させることを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0006】
本発明の実施例1の液体噴射装置を表す概略図。
本発明の実施例2の液体噴射装置を表す概略図。
本発明の実施例3の液体噴射装置を表す概略図。
本発明の実施例4の液体噴射装置を表す概略図。
本発明の実施例5の液体噴射装置を表す概略図。
【発明を実施するための形態】
【0007】
最初に、本発明について概略的に説明する。
上記課題を解決するための本発明の第1の態様の液体噴射装置は、液体を連続流で噴射するとともに前記連続流を液滴化させて液滴状で対象物に衝突させることが可能な噴射部と、送液部と、前記噴射部と前記送液部とを接続する液体流路と、制御部と、を備える液体噴射装置であって、前記送液部は、前記液体流路に接続されるとともに前記液体を貯留可能な液体貯留室を有する液体貯留部と、前記液体貯留部を前記液体貯留室、第1圧力室及び第2圧力室に分割するとともに、前記液体貯留部に対して変位することで前記液体貯留室、前記第1圧力室及び前記第2圧力室の容積を変化させる変位部と、前記液体貯留部に対して前記変位部を変位させる駆動部と、を有し、前記変位部は、前記液体貯留部に対して前記第1圧力室の容積が大きくするように変位した場合に前記液体貯留室の容積が大きくなり、前記液体貯留部に対して前記第2圧力室の容積が大きくするように変位した場合に前記液体貯留室の容積が小さくなるよう配置され、前記制御部は、前記液体貯留室に前記液体が吸入される吸入動作時には前記駆動部を制御して前記第1圧力室の容積を大きくするように前記変位部を変位させ、前記噴射部から前記液体を噴射させる噴射動作時には前記駆動部を制御して前記第2圧力室の容積を大きくするように前記変位部を変位させることを特徴とする。
【0008】
本態様によれば、送液部は液体貯留部と、液体貯留部を液体貯留室と第1圧力室と第2圧力室に分割するとともに液体貯留部に対して変位することで液体貯留室と第1圧力室と第2圧力室の容積を変化させる変位部と、を有している。すなわち、1つの液体貯留部に対して変位部を動かすための圧力付与部が第1圧力室及び第2圧力室と複数設けられている。このため、制御部は液体の噴射動作及び吸入動作を細かく制御しつつ実行することができる。
【0009】
本発明の第2の態様の液体噴射装置は、前記第1の態様に従属する態様であって、前記駆動部は、前記第1圧力室及び前記第2圧力室の少なくとも一方に流体を入出させることにより前記液体貯留部に対して前記変位部を変位させることを特徴とする。
【0010】
本態様によれば、駆動部は、第1圧力室及び第2圧力室の少なくとも一方に流体を入出させることにより液体貯留部に対して変位部を変位させる。このような構成とすることで、変位部を高精度で変位させることができ、制御部は液体の噴射動作及び吸入動作を特に細かく制御しつつ実行することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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