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公開番号2024117552
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-29
出願番号2023023697
出願日2023-02-17
発明の名称液体噴射装置
出願人セイコーエプソン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B05B 1/14 20060101AFI20240822BHJP(霧化または噴霧一般;液体または他の流動性材料の表面への適用一般)
要約【課題】液体の噴射範囲を広くしつつ対象物に着弾した液体が溜まって液膜が形成されることで液滴の衝突力が低下することを抑制する。
【解決手段】液体3を噴射する噴射部2を備え、液体3を噴射部2の噴射面26から連続流3aで噴射するとともに連続流3aを液滴3b化させて液滴3b状で対象物Oに衝突させることが可能な液体噴射装置1であって、噴射面26には、液体3を噴射する複数の第1ノズル孔21が第1間隔L1を空けて並べられた第1ノズル列22が、第1ノズル列22において第1ノズル孔21の並べられるノズル孔並び方向D1と交差するノズル列並び方向D2に第2間隔L2を空けて複数並べられ、第2間隔L2は、第1間隔L1の2倍以上である。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
液体を噴射する噴射部を備え、前記液体を前記噴射部の噴射面から連続流で噴射するとともに前記連続流を液滴化させて液滴状で対象物に衝突させることが可能な液体噴射装置であって、
前記噴射面には、前記液体を噴射する複数の第1ノズル孔が第1間隔を空けて並べられた第1ノズル列が、前記第1ノズル列において前記第1ノズル孔の並べられるノズル孔並び方向と交差するノズル列並び方向に第2間隔を空けて複数並べられ、
前記第2間隔は、前記第1間隔の2倍以上であることを特徴とする液体噴射装置。
続きを表示(約 670 文字)【請求項2】
請求項1に記載の液体噴射装置において、
前記第1間隔は、前記第1ノズル孔の孔径の10倍以上であることを特徴とする液体噴射装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の液体噴射装置において、
前記噴射面は、前記ノズル列並び方向において前記第1ノズル孔の設けられる長さと、前記ノズル列並び方向と直交する方向における前記第1ノズル孔の設けられる長さと、の長い方と短い方との比が、1.5以上であることを特徴とする液体噴射装置。
【請求項4】
請求項1または2に記載の液体噴射装置において、
前記噴射部は、前記噴射面の面積に対して前記第1ノズル孔の形成面積が占める割合が1%以下であることを特徴とする液体噴射装置。
【請求項5】
請求項1または2に記載の液体噴射装置において、
前記第1ノズル孔の孔径は、150μm以下であることを特徴とする液体噴射装置。
【請求項6】
請求項1または2に記載の液体噴射装置において、
前記噴射面は、前記液体の噴射方向から見て前記第1ノズル孔の形成領域の外側に、前記第1ノズル孔とは孔径の異なる第2ノズル孔が配置されることを特徴とする液体噴射装置。
【請求項7】
請求項6に記載の液体噴射装置において、
前記第2ノズル孔から噴射される単位時間当たりの前記液体の流量は、前記第1ノズル孔から噴射される単位時間当たりの前記液体の流量よりも大きいことを特徴とする液体噴射装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、液体噴射装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、対象物に対して液体を噴射させる様々な液体噴射装置が使用されている。このような液体噴射装置のうち、例えば、特許文献1に開示される皮膚洗浄用液体噴射装置のように、液体を連続流で噴射するとともに連続流を液滴化させて液滴状で対象物に衝突させる液体噴射装置がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-128872号公報
特開2016-104930号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
対象物に対して液体を噴射させる際の噴射範囲を広くするための方法として、液体を噴射するノズル孔を増やすことが考えられる。例えば、特許文献2のシャワーヘッドのように、複数のノズル孔を円形状に配置することが考えられる。しかしながら、液体を連続流で噴射するとともに連続流を液滴化させて液滴状で対象物に衝突させる液体噴射装置においては、対象物に着弾した液体が狭い範囲に溜まって液膜が形成されると、液膜に液滴が衝突し、所望の衝突力で液体を対象物に衝突させることができない場合がある。液体を噴射するノズル孔を増やす場合、その構成によっては、対象物に着弾した液体が溜まって液膜が形成されやすくなる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するための本発明の液体噴射装置は、液体を噴射する噴射部を備え、前記液体を前記噴射部の噴射面から連続流で噴射するとともに前記連続流を液滴化させて液滴状で対象物に衝突させることが可能な液体噴射装置であって、前記噴射面には、前記液体を噴射する複数の第1ノズル孔が第1間隔を空けて並べられた第1ノズル列が、前記第1ノズル列において前記第1ノズル孔の並べられるノズル孔並び方向と交差するノズル列並び方向に第2間隔を空けて複数並べられ、前記第2間隔は、前記第1間隔の2倍以上であることを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0006】
本発明の実施例1の液体噴射装置を表す概略図。
図1の液体噴射装置の噴射部の噴射面を表す概略図。
図2の噴射面の拡大図。
図1の液体噴射装置を用いて対象物に液体を噴射させている状態を表す概略図であって、対象物を平面視した状態を表す図。
図1の液体噴射装置を用いて対象物に液体を噴射させている状態を表す概略図であって、対象物を側面視した状態を表す図。
本発明の実施例2の液体噴射装置の噴射部の噴射面を表す概略図。
本発明の実施例3の液体噴射装置の噴射部の噴射面を表す概略図。
参考例の液体噴射装置を用いて液体を衝突させた際に液体の着弾領域に液膜が発生した状態を表す概略図であって、対象物を側面視した状態を表す図。
【発明を実施するための形態】
【0007】
最初に、本発明について概略的に説明する。
上記課題を解決するための本発明の第1の態様の液体噴射装置は、液体を噴射する噴射部を備え、前記液体を前記噴射部の噴射面から連続流で噴射するとともに前記連続流を液滴化させて液滴状で対象物に衝突させることが可能な液体噴射装置であって、前記噴射面には、前記液体を噴射する複数の第1ノズル孔が第1間隔を空けて並べられた第1ノズル列が、前記第1ノズル列において前記第1ノズル孔の並べられるノズル孔並び方向と交差するノズル列並び方向に第2間隔を空けて複数並べられ、前記第2間隔は、前記第1間隔の2倍以上であることを特徴とする。
【0008】
本態様によれば、液体を噴射する複数の第1ノズル孔で構成される第1ノズル列を複数有することで液体の噴射範囲を広くすることができる。また、第1ノズル列同士の間隔である第2間隔が第1ノズル孔同士の間隔である第1間隔の2倍以上であることで、対象物に着弾した液体を、第1ノズル列同士の間の領域に対応する対象物における液体の着弾領域とは異なる領域に逃がすことができる。すなわち、対象物に着弾した液体が溜まって液膜が形成されることで液滴の衝突力が低下することを抑制することができる。
【0009】
本発明の第2の態様の液体噴射装置は、前記第1の態様に従属する態様であって、前記第1間隔は、前記第1ノズル孔の孔径の10倍以上であることを特徴とする。
【0010】
本態様によれば、第1間隔は第1ノズル孔の孔径の10倍以上である。このような構成とすることで、対象物に着弾した液体が溜まって液膜が形成されることを特に効果的に抑制でき、液滴の衝突力が低下することを特に効果的に抑制することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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