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公開番号2024092082
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-08
出願番号2022207758
出願日2022-12-26
発明の名称車両の状態判定方法及び車両の状態判定装置
出願人日産自動車株式会社
代理人個人,個人
主分類H04L 43/0811 20220101AFI20240701BHJP(電気通信技術)
要約【課題】車載のネットワーク内のハーネスとコネクタの接続状態を判定する。
【解決手段】半嵌合検出判定部32は、イグニッション信号がオフであった時間が予め設定された所定時間未満の場合にコネクタ14との接続が安定していないハーネス15があると判定する。ハーネス特定部33は、イグニッション信号とは異なる信号、すなわちイグニッションスイッチ16とは異なる車両搭載部品に関する複数の車両信号を比較信号として検出する。ハーネス特定部33は、イグニッション信号がオフであることを検出した際に変化が検出された上記比較信号から信号に変化が生じた車両搭載部品を特定し、特定した車両搭載部品に予め関連付けられたハーネス15をコネクタ14との接続が安定していないハーネス15と特定する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
イグニッション信号がオフであることを検出し、
上記イグニッション信号がオフであった時間が予め設定された所定時間未満の場合にコネクタとの接続が安定していないハーネスがあると判定し、
コネクタとの接続が安定していないハーネスがあると判定された際に上記イグニッション信号とは異なる信号に変化が検出されると、変化した信号に基づいてコネクタとの接続が安定していないハーネスを特定することを特徴とする車両の状態判定方法。
続きを表示（約 1,300 文字）【請求項２】
イグニッション信号がオフであることを検出し、
上記イグニッション信号がオフであったときにイグニッションスイッチが押下されていないと判定された場合にコネクタとの接続が安定していないハーネスがあると判定し、
上記イグニッションスイッチが押下されていないと判定された際に上記イグニッション信号とは異なる信号に変化が検出されると、変化した信号に基づいてコネクタとの接続が安定していないハーネスを特定することを特徴とする車両の状態判定方法。
【請求項３】
上記イグニッション信号と異なる信号とは、車両搭載部品に関する信号であり、上記イグニッション信号がオフであることを検出した際に、信号に変化が生じた車両搭載部品を特定し、特定した車両搭載部品に予め関連付けられたハーネスをコネクタとの接続が安定していないハーネスと特定することを特徴とする請求項１または２に記載の車両の状態判定方法。
【請求項４】
コネクタとの接続が安定していないと特定されたハーネスを車載のメモリに保存することを特徴とする請求項３に記載の車両の状態判定方法。
削除。
【請求項５】
コネクタとの接続が安定していないと特定されたハーネスに対して故障コードを付与することを特徴とする請求項４に記載の車両の状態判定方法。
【請求項６】
上記故障コードは、付与されたハーネスが特定できるように付与することを特徴とする請求項５に記載の車両の状態判定方法。
【請求項７】
コネクタとの接続が安定していないと特定されたハーネスを用い、車両に搭載された複数のコントロールユニットの中から接続が安定していないＥＣＵを特定することを特徴とする請求項６に記載の車両の状態判定方法。
【請求項８】
上記イグニッション信号が入力される車載の第１コントロールユニットと、当該第１コントロールユニットとハーネス及びコネクタを介して接続され、上記イグニッション信号が上記第１コントロールユニットを介して入力される車載の第２コントロールユニットと、ハーネス及びコネクタを介して上記第２コントロールユニットに接続された車載のアクチュエータと、ハーネス及びコネクタを介して上記第２コントロールユニットに接続された車載のセンサと、を有し、
上記第１コントロールユニットと上記第２コントロールユニットとの間を流れる信号と、上記第２コントロールユニットと上記アクチュエータとの間を流れる信号もしくは上記第２コントロールユニットと上記センサとの間を流れる信号と、の相関を診断して、接続が安定していないＥＣＵを特定することを特徴とする請求項６に記載の車両の状態判定方法。
【請求項９】
コネクタとハーネスとの接続が安定していないと判定された前後における上記イグニッション信号とは異なる信号の時系列データを所定のメモリに保存することを特徴とする請求項１または２に記載の車両の状態判定方法。
【請求項１０】
接続が安定していない状態とは、上記コネクタと上記ハーネスとが嵌合していない半嵌合状態を含むことを特徴とする請求項１または２に記載の車両の状態判定方法。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、車両の状態判定方法及び車両の状態判定装置に関する。
続きを表示（約 1,500 文字）【背景技術】
【０００２】
例えば、特許文献１には、通信ラインを介して接続されたＥＣＵ（Electric Control Unit）の間で相互にデータの送受信が可能な車両内ネットワークシステムにおいて、データ断続の発生を検出して車両内ネットワークシステム内のコネクタが半嵌合状態になっていると判定するコネクタ状態検出技術が開示されている。
【０００３】
特許文献１は、ＥＣＵ間でデータを所定時間間隔毎に互いに送受信するものであり、データの受信間隔が通常の受信時間間隔（上記所定時間間隔）よりも大きくなるとデータの断続状態が発生していると判定するとともに、このデータの断続状態が所定回数以上となったら車両内ネットワークシステム内のコネクタが半嵌合状態になっていると判定している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２００２－３１４５５５号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかしながら、特許文献１においては、ＥＣＵに電力が供給されない接続不良が生じたとき、データ断続の発生が記録されず、コネクタの半嵌合状態を精度よく判定できない虞がある。つまり、車載のネットワーク内におけるハーネスとコネクタの接続状態を判定するにあたっては、更なる改善の余地がある。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明の車両の状態判定は、イグニッション信号がオフであることを検出し、上記イグニッション信号がオフであった時間が予め設定された所定時間未満の場合にコネクタとの接続が安定していないハーネスがあると判定し、コネクタとの接続が安定していないハーネスがあると判定された際に上記イグニッション信号とは異なる信号に変化が検出されると、変化した信号に基づいてコネクタとの接続が安定していないハーネスを特定する。
【発明の効果】
【０００７】
本発明の車両の状態判定は、コントロールユニットに電力が供給されない状況であっても、イグニッション信号、及びイグニッション信号がオフであると判定された際に変化が検出されるイグニッション信号とは異なる信号を用いてコネクタとの接続が安定していないハーネスを特定することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
本発明の第１実施例に係る車両の状態判定装置を模式的に示したシステム図。
本発明の第１実施例に係る車両の状態判定の制御の流れ示すフローチャート。
本発明の第２実施例に係る車両の状態判定装置を模式的に示したシステム図。
本発明の第２実施例に係る車両の状態判定の制御の流れ示すフローチャート。
本発明の第３実施例に係る車両の状態判定装置を模式的に示したシステム図。
本発明の第３実施例に係る車両の状態判定の制御の流れ示すフローチャート。
本発明の第４実施例に係る車両の状態判定装置を模式的に示したシステム図。
本発明の第４実施例に係る車両の状態判定の制御の流れ示すフローチャート。
本発明の第５実施例に係る車両の状態判定装置を模式的に示したシステム図。
本発明の第５実施例に係る車両の状態判定の制御の流れ示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【００１０】
図１は、第１実施例に係る車両の状態判定装置１ａ（１）の概略を模式的に示したシステム図である。
（【００１１】以降は省略されています）

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