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公開番号
2024065450
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-05-15
出願番号
2022174312
出願日
2022-10-31
発明の名称
画像読取装置
出願人
キヤノン電子株式会社
代理人
主分類
H04N
1/047 20060101AFI20240508BHJP(電気通信技術)
要約
【課題】搬送速度が低速になっても、画像が明るくなりすぎることを防止でき、搬送速度の変動にラインイメージセンサの読み取り動作が追従して副走査方向に同期の取れた画像を取得する。
【解決手段】画像読取装置は、原稿を搬送する搬送部、搬送部を駆動する駆動手段、駆動手段の回転駆動を制御する駆動制御手段80、搬送部又は駆動手段の回転を検出し、回転に応じてパルス信号を出力する回転検出手段83、84、搬送された原稿に光を照射する光源88及び光源の点灯制御を行う光源制御手段87、搬送された原稿をライン状に撮像し読み取る読取手段86及び回転検出手段ら出力されたパルス信号をカウントし、一定のパルス数毎に、読取手段の1ラインの撮像開始タイミング信号を生成する撮像開始タイミング生成手段85を有する。撮像開始タイミング生成手段は、パルス信号の周期が長くなり一定時間を超えた場合に、ダミーの撮像開始タイミング信号を出力する。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
原稿を搬送する搬送部と、
前記搬送部を駆動する駆動手段と、
前記駆動手段の回転駆動を制御する駆動制御手段と、
前記搬送部または駆動手段の回転を検出し、回転に応じてパルス信号を出力する回転検出手段と、
搬送された原稿に光を照射する光源、及び前記光源の点灯制御を行う光源制御手段と、
搬送された原稿を搬送方向と直交するライン状に撮像し読み取る読取手段と、
前記回転検出手段から出力されたパルス信号をカウントし、一定のパルス数毎に、前記読取手段の1ラインの撮像開始タイミング信号を生成する撮像開始タイミング生成手段と
を有し、
前記撮像開始タイミング生成手段は、前記回転検出手段から出力されるパルス信号の周期が長くなり一定時間を超えた場合に、ダミーの撮像開始タイミング信号を出力することを特徴とする画像読取装置。
続きを表示(約 810 文字)
【請求項2】
前記ダミーの撮像開始タイミング信号を出力した際には、ダミーの撮像開始タイミング信号で撮像された前記読取手段の信号を取り込まないことを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
【請求項3】
外部から供給される電力を一時的に蓄電するための蓄電素子と、
前記蓄電素子に蓄電されている蓄電量を検出する蓄電量検出手段を有し、
前記駆動制御手段は、前記蓄電量検出手段で検出された蓄電量に応じて、前記駆動手段の回転速度を制御することを特徴とする請求項1または2に記載の画像読取装置。
【請求項4】
前記制御手段は、前記蓄電量検出手段で検出された前記蓄電素子の蓄電量が基準値以下になった場合に、駆動手段の駆動を停止し、前記蓄電素子が蓄電されるまで待つことを特徴とする請求項3に記載の画像読取装置。
【請求項5】
前記撮像開始タイミング生成手段は、
前記蓄電量検出手段で検出された前記蓄電素子の蓄電量が基準値以上ある場合に、
前記パルス信号の周期が前記一定時間を超えた場合でも、ダミーの撮像開始タイミング信号を出力せず、
前記蓄電量検出手段で検出された前記蓄電素子の蓄電量が基準値以下になった場合に、
前記パルス信号の周期が前記一定時間を超えた場合に、ダミーの撮像開始タイミング信号を出力することを特徴とする請求項4に記載の画像読取装置。
【請求項6】
前記撮像開始タイミング信号をトリガーに、クロックをカウントして第2の撮像開始タイミング信号を発生する第2撮像開始タイミング生成手段を有し、
前記光源は複数色の光源からなり、
前記撮像開始タイミング信号および前記第2の撮像開始タイミング信号に合わせて、前記複数色の光源を切り替えて点灯することを特徴とする請求項1から5に記載の画像読取装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、イメージスキャナ、ファクシミリ装置などにおいて原稿画像を読み取る画像読取装置に関し、特に駆動手段としてDCモータを用い、読取手段としてLEDを用いた線状光源で原稿を照射し、その線状イメージをCIS(Contact Image Sensor)ラインセンサで撮像する構成の画像読取装置に用いて好適なものである。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
従来の画像読取装置では、原稿を搬送するためのモータとしてDCモータが利用される場合がある。DCモータは低コストであり、容易に駆動することができるが、搬送の負荷の変化などによって速度が変動しやすいといった欠点がある。特許文献1には、この速度変動を検出し1次元イメージセンサにより1ラインずつ順次読み取りを行い記憶する画像読取装置が開示されている。この画像読取装置は、DCモータの回転軸に一体回転可能に取り付けられた円板の一部に対向配置されたフォトインタラプタが、円板に設けられた透孔を検出して検出信号を出力するエンコーダを設け、エンコーダから検出信号が出力されるごとに、イメージセンサにより読取動作を行わせる。
【0003】
また、特許文献2には、DCモータの速度が変動した際に、エンコーダの検出信号と、ラインセンサの読み取り周期を比較し、差分があった場合に不要な画像データを破棄する画像読取装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平6-54132号公報
特開2021-97389号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら上記従来技術では、搬送速度が変動し低速になった場合、特に搬送を一時的に停止させる直前などの低速時に、ラインセンサの撮像時間が長期化し、ラインセンサの暗電流の影響により電荷が蓄積され、明るい画像が出力されてしまうことがある。また、特許文献2のような制御を行った場合には、搬送速度を検出するためのエンコーダと同期してラインセンサが読み取りを行えないため、搬送方向に同期の取れていない画像が出力されてしまう可能性がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を鑑み、本発明に係る画像読取装置は、
原稿を搬送する搬送部と、
前記搬送部を駆動する駆動手段と、
前記駆動手段の回転駆動を制御する駆動制御手段と、
前記搬送部または駆動手段の回転を検出し、回転に応じてパルス信号を出力する回転検出手段と、
搬送された原稿に光を照射する光源、及び前記光源の点灯制御を行う光源制御手段と、
搬送された原稿を搬送方向と直交するライン状に撮像し読み取る読取手段と、
前記回転検出手段から出力されたパルス信号をカウントし、一定のパルス数毎に、前記読取手段の1ラインの撮像開始タイミング信号を生成する撮像開始タイミング生成手段と
を有し、
前記撮像開始タイミング生成手段は、前記回転検出手段から出力されるパルス信号の周期が長くなり一定時間を超えた場合に、ダミーの撮像開始タイミング信号を出力することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、搬送速度が低速になった場合にも、ラインセンサに暗電流の電荷が過剰に蓄積されることなく、画像が明るくなりすぎることを防止できる。また、搬送速度の変動にラインイメージセンサの読み取り動作が追従し、副走査方向に同期の取れた画像を取得することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
第1の実施形態に係るシート給送装置の一例としての画像読取装置10の概略図
第1の実施形態に係る画像読取装置10の電気構成を示すブロック図
第1の実施形態に係るエンコーダ部84の模式図
第1の実施形態に係る蓄電素子89に関する電流の流れを示す模式図
第1の実施形態に係る本画像読取装置10の動作の例を示すフローチャート
第1の実施形態に係る本画像読取装置10のスタートパルス発生処理を示すフローチャート
第1の実施形態に係る本画像読取装置10のラインセンサ撮像処理を示すフローチャート
第1の実施形態に係る本画像読取装置10の画像取得処理を示すフローチャート
第1の実施形態に係る本画像読取装置10動作を示すタイミングチャート
第2の実施形態に係る本画像読取装置10のスタートパルス発生処理を示すフローチャート
第2の実施形態に係る本画像読取装置10動作を示すタイミングチャート
第3の実施形態に係る本画像読取装置10のスタートパルス発生処理を示すフローチャート
第1の実施形態に係る本画像読取装置10のダミーパルス発生処理を示すフローチャート
第3の実施形態に係る本画像読取装置10のダミーパルス発生処理を示すフローチャート
第1の実施形態に係るCMOSイメージセンサの構成を示す模式図
【発明を実施するための形態】
【0009】
(第1の実施形態)
以下に、添付図面を参照して本発明を実施するための形態について詳細に説明する。以下の実施の形態は、本発明を実現するための一例であり、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではない。本実施形態の構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置等は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において本発明が適用される装置の構成や各種条件によって適宜修正又は変更されるべきものである。
【0010】
図1は本実施形態に係る画像読取装置10の概略図である。
(【0011】以降は省略されています)
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