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公開番号
2024067162
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-05-17
出願番号
2022177011
出願日
2022-11-04
発明の名称
赤外線撮影装置
出願人
日本精機株式会社
代理人
主分類
H04N
23/55 20230101AFI20240510BHJP(電気通信技術)
要約
【課題】
撮像画像の画質の低下を抑制する。
【解決手段】
撮像素子220は、照射された赤外線の戻り光である撮像光L30によって被投影面2上に投影された被写体の画像を撮像し、反射機能層300は、被投影面2の内部に設けられ、赤外線を反射する波長選択性を有し、撮像光L30を第2の撮像光L32として反射し、偏光素子230は、反射機能層300によって反射された第2の撮像光L32の光路上に配置され、被投影面2における撮像光L30の入射面に対するS偏光を吸収又は反射することで撮像素子220に向かわせないようにする。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
照射された赤外線の戻り光である撮像光(L30)によって被投影面(2)上に投影された被写体の画像を撮像する撮像素子(220)と、
前記被投影面(2)の内部に設けられ、赤外線を反射する波長選択性を有し、前記撮像光(L30)を第2の撮像光(L32)として反射する反射機能層(300)と、
前記反射機能層(300)によって反射された前記第2の撮像光(L32)の光路上に配置され、前記被投影面(2)における前記撮像光(L30)の入射面に対するS偏光を吸収又は反射することで前記撮像素子(220)に向かわせないようにする偏光素子(230)と、を備える、
車両における赤外線撮影装置(200)。
続きを表示(約 530 文字)
【請求項2】
前記被投影面(2)における前記撮像光(L30)の入射面に対するS偏光を多く含む部分偏光又は直線偏光の赤外線を前記被写体に照射する発光素子(210)をさらに備える、
請求項1に記載の車両における赤外線撮影装置(200)。
【請求項3】
赤外線を前記被写体に照射する発光素子(210)をさらに備え、
前記偏光素子(230)は、第1の面(241)と前記第1の面(241)と反対の第2の面(242)とを有する第2の偏光素子(240)であり、
前記第1の面(241)側に配置され、前記第1の面(241)に向けて赤外線を照射する発光素子(210)をさらに備え、
前記撮像素子(220)は、前記第2の面(242)側に配置され、
前記第2の偏光素子(240)は、
第1の面(241)で前記発光素子(210)からの前記照明光(L20)を受光し、前記被投影面(2)に向け、
前記被投影面(2)における前記撮像光(L30)の入射面に対するS偏光を透過又は反射することで前記撮像素子(220)に向かわせないようにする、
請求項1に記載の車両における赤外線撮影装置(200)。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば自動車等の車両に搭載される赤外線撮影装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、車両のフロントウィンドシールドに映る乗員の画像を、赤外線カメラで撮像する赤外線撮影装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-56771号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明者は、フロントウィンドシールド内に赤外線を反射する反射機能層を設けることを検討した。この構成によれば、被写体(例えば、車両の乗員)を撮影した赤外線(撮像光)における、フロントウィンドシールドで反射してカメラに向かう光の量を増加させることができ、鮮明な画像を取得することができる。
【0005】
但し、本発明者の検討によって、以下の新規な課題が明らかとされた。
乗員で反射された赤外線(撮像光)は、反射機能層を覆うフロントウィンドシールドの表面のガラスでも反射する。すなわち、反射機能層によってカメラに向けて反射される撮像光と、表面ガラスによってカメラに向けて反射される撮像光と、がカメラに入射してしまうため、二重像として撮像され、撮像画像の画質が低下する。
【0006】
本開示の概要は、撮像画像の画質の低下を抑制することに関する。より具体的には、二重像を抑制する、ことにも関する。
【0007】
本明細書に開示される特定の実施形態の要約を以下に示す。これらの態様が、これらの特定の実施形態の概要を読者に提供するためだけに提示され、この開示の範囲を限定するものではないことを理解されたい。実際に、本開示は、以下に記載された実施態様と、以下に記載されない種々の態様との組み合わせを包含し得る。
【0008】
したがって、本明細書に記載される赤外線撮影装置等は、前記課題を解決するため、以下の手段を採用した。本実施形態では、反射機能層は、被投影面の内部に設けられ、赤外線を反射する波長選択性を有し、撮像光を第2の撮像光として反射し、偏光素子は、反射機能層によって反射された第2の撮像光の光路上に配置され、被投影面における撮像光の入射面に対するS偏光を吸収又は反射することで撮像素子に向かわせないようにする、ことをその要旨とする。
【0009】
本明細書に記載される第1実施態様における赤外線撮影装置は、照射された赤外線の戻り光である撮像光によって被投影面上に投影された被写体の画像を撮像する撮像素子と、
被投影面の内部に設けられ、赤外線を反射する波長選択性を有し、撮像光を第2の撮像光として反射する反射機能層と、
反射機能層によって反射された第2の撮像光の光路上に配置され、被投影面における撮像光の入射面に対するS偏光を吸収又は反射することで撮像素子に向かわせないようにする偏光素子と、を備えるものである。本実施形態によれば、被投影面の表面で反射されたS偏向を多く含む部分偏光(又は直線偏光)である撮像光は、偏光素子によって撮像素子に向かわせないようにすることができる。一方、反射機能層で反射された非偏光である撮像光は、撮像素子に向かうため、二重像を低減するという利点が想定される。
【0010】
第1実施態様に従属し得る第2実施態様における赤外線撮影装置において、被投影面における撮像光の入射面に対するS偏光を多く含む部分偏光又は直線偏光の赤外線を被写体に照射する発光素子をさらに備えるものである。本実施形態によれば、主たる被写体が例えば乗員の顔である場合、照明光が直線偏光であっても、皮膚等で拡散反射した撮像光は非偏光の状態となる。一方、眼鏡のフレームやレンズで鏡面反射や表面反射した撮像光は、照明光の偏光状態が保たれる(S偏光の照明光によってS偏光の撮像項となる)。したがって、眼鏡のフレームやレンズでの表面反射光は除去され、乗員の人体のみを撮像することが可能となる。
(【0011】以降は省略されています)
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