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公開番号2024076396
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-06
出願番号2022187853
出願日2022-11-25
発明の名称画像読取装置
出願人キヤノン電子株式会社
代理人
主分類H04N 1/04 20060101AFI20240530BHJP(電気通信技術)
要約【課題】原稿台のプラテンガラス上に原稿を積載して原稿を読み取る画像読取装置では、ブック原稿の画像を読み取る際に、ブック原稿から手が離れてしまい、ブック原稿がピンボケしたり、暗く写ってしまうことがあった。
【解決手段】原稿Dを載置するための透光性の原稿台11と、原稿Dに対して第一方向に移動することで原稿Dを読み取る読取手段3と、読取手段3を第一方向または第一方向と反対の第二方向へ移動させる移動手段4と、原稿台11にかかる圧力を検知する圧力検知手段と12、を備え、圧力検知手段12が、予め定められた第一時間以上に亘って、予め定められた第一圧力以上の圧力を検知した場合に、原稿の画像を読み取る制御を開始することを特徴とする。
【選択図】図5

特許請求の範囲【請求項1】
原稿を載置するための透光性の原稿台と、
原稿に対して第一方向に移動することで原稿を読み取る読取手段と、
前記読取手段を前記第一方向または前記第一方向と反対の第二方向へ移動させる移動手段と、
前記原稿台にかかる圧力を検知する圧力検知手段と
を備え、
前記圧力検知手段が、予め定められた第一時間以上に亘って、予め定められた第一圧力以上の圧力を検知した場合に、原稿の画像を読み取る制御を開始することを特徴とする画像読取装置。
続きを表示(約 550 文字)【請求項2】
前記読取手段を前記第一方向に移動しているときに原稿の画像を読み取り、
前記読取手段を前記第二方向に移動しているときに外光の画像を読み取り、
原稿の画像から外光の画像を消去する外光消去機能を有しており、
外光消去機能を有効にした状態において、
前記圧力検知手段が、前記第一時間以上に亘って、前記第一圧力以上の圧力を検知した場合に、前記読取手段を前記第一方向に移動させて原稿の画像を読み取る制御を開始し、
前記読取手段を前記第二方向に移動させて外光の画像を読み取っている間に、前記圧力検知手段の検知する圧力が予め定められた第二圧力以下になった場合に、
読取画像に対する外光消去機能を無効にすることを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
【請求項3】
前記読取手段を前記第一方向に移動しているときに原稿の画像を読み取り、
前記圧力検知手段が予め定められた第三圧力以上の圧力を検知している間は原稿の画像の読取を継続し、
前記圧力検知手段が前記第三圧力以上の圧力を検知しなくなった場合に画像の読み取り制御を停止し、前記読取手段を前記第二方向へ移動することを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、原稿台上に原稿を積載して画像を読み取る画像読取装置に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来の画像読取装置は、原稿台のプラテンガラス上に原稿を積載して原稿を読み取る単体の装置や、複写機の一部として組み込まれて原稿を読み取る装置として、知られている。
【0003】
原稿読取装置で使用されるイメージセンサとしては、密着型イメージセンサ(Contact Image Sensor。以下、CISと略す場合がある。)やCCDイメージセンサが知られている。CISはCCDイメージセンサに比べて、装置の小型化が可能であり、駆動系の簡略化も可能である。また、CISは読取画像に関しては、縮小光学系による歪みが発生しないといった利点もある。その一方、CISは焦点深度が浅く、CISを支持する構成に精度が出ていないとピンボケを生じる場合がある。
【0004】
原稿台のプラテンガラス上に原稿を載置して原稿を読み取るタイプの原稿読取装置では、ブック原稿を読み取る際に、原稿台カバーが原稿に対して不均等になりやすく、原稿台カバーにて原稿が確実に押さえつけられていないと、読み取った画像において原稿の浮いている部分でピンボケしたり、暗く写ってしまうという不都合がある。
【0005】
原稿を原稿台カバーの圧板で押圧する力が強すぎると、原稿台に撓みを生じさせてしまい、CISのような焦点深度が浅いイメージセンサでは、原稿台の撓みがピンボケを生じる原因となる。
【0006】
特許文献1では、原稿台カバーの傾きを3軸の加速度検知手段によって測定し、更に原稿台カバーによるブック原稿の押さえつけによる荷重を圧力センサで測定し、その測定データからブック原稿が均一に押さえられているか判断して予め定められた範囲内であれば自動的に原稿の読取を開始する構成が提案されている。
【0007】
特許文献2では、プラテンガラスにかかる荷重を圧力センサで測定し、その測定データに対応してデジタルフィルタによるエッジ強調量を変化させることで読取画像の補正を行うものが提案されている。
【0008】
特許文献3では、プラテンガラスにかかる荷重を圧力センサで測定し、原稿台の変形が所定の範囲以上であることを検知手段が検知した場合に、支持手段の副走査方向への移動を停止または原稿台への押圧を警告するものが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開2012-27187号公報
特開2002-199222号公報
特開2015-162687号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
特許文献1に記載された方法は、原稿台カバーの傾きと原稿を押圧する圧力の条件によりブック原稿を均一に押さえたまま自動的に原稿の読取を開始することが可能であるが、ブック原稿の上に原稿台カバーを被せる際にブック原稿から手が離れてしまうため、ブック原稿が傾いてしまうという課題がある。
(【0011】以降は省略されています)

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