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公開番号2024089066
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-03
出願番号2022204193
出願日2022-12-21
発明の名称溶湯供給装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人
主分類B22D 17/30 20060101AFI20240626BHJP(鋳造;粉末冶金)
要約【課題】射出充填時にキャビティ内の残存ガスを低減し、製品の内部品質を向上できる溶湯供給装置の提供。
【解決手段】鋳造対象の形状のキャビティ1を形成する金型2と、キャビティ1に接続し、給湯口3を有する射出スリーブ4と、給湯口3から射出スリーブ4内に供給された溶湯5をキャビティ1内に射出する射出チップ6と、金型2の内部を加圧可能な加圧装置7と、金型2および射出スリーブ4の内部をそれぞれ減圧可能な減圧装置8と、を備え、射出スリーブ4内に溶湯5を給湯口3から注湯する際に、金型2内の加圧と射出スリーブ4内の減圧とが同時に実行可能な、溶湯供給装置。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
鋳造対象の形状のキャビティを形成する金型と、
前記キャビティに接続し、給湯口を有する射出スリーブと、
前記給湯口から前記射出スリーブ内に供給された溶湯を前記キャビティ内に射出する射出チップと、
前記金型の内部を加圧可能な加圧装置と、
前記金型および前記射出スリーブの内部をそれぞれ減圧可能な減圧装置と、
を備え、
前記射出スリーブ内に前記溶湯を前記給湯口から注湯する際に、前記金型内の加圧と前記射出スリーブ内の減圧とが同時に実行可能な、溶湯供給装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、溶湯供給装置に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
アルミダイカスト工法には、薄肉大物形状部品のニーズがある。しかし、良品廉価でスピーディーに達成するために、既存の生産ラインを転用または活用するには、メタル圧を低圧化して投影面積が大きな部品を鋳造する必要がある。
【0003】
特許文献1には、下部に開閉可能な溶湯出入口を有するラドルを溶湯保持炉内の溶湯に浸漬してラドル内に溶湯を収容し、溶湯出入口を給湯口に接続し、内部を減圧し、溶湯出入口を開放して溶湯を射出スリーブ内に供給する溶湯供給装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2013-035039号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1のように、鋳造対象の形状のキャビティを形成する金型(ダイカスト装置)に、射出チップを備えた射出スリーブが接続された溶湯供給装置では、溶湯を射出スリーブ内に注湯した際に、溶湯とチップ潤滑剤とが反応してガスが発生する場合があった。そして、射出スリーブ内で発生したチップ潤滑剤起因のガスがキャビティ内に巻き込まれ、それにより、鋳巣が生じることがあり、製品の内部品質が低下することがあった。さらに、薄肉大物形状部品を鋳造するために、メタル圧を低圧化した場合には、この内部品質の低下が顕著にみられることがあり、製品の品質面での改善が望まれていた。
【0006】
本開示は、このような課題を鑑みてなされたものであり、射出充填時にキャビティ内の残存ガスを低減し、製品の内部品質を向上できる溶湯供給装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するための一態様は、鋳造対象の形状のキャビティを形成する金型と、前記キャビティに接続し、給湯口を有する射出スリーブと、前記給湯口から前記射出スリーブ内に供給された溶湯を前記キャビティ内に射出する射出チップと、前記金型の内部を加圧可能な加圧装置と、前記金型および前記射出スリーブの内部をそれぞれ減圧可能な減圧装置と、を備え、前記射出スリーブ内に前記溶湯を前記給湯口から注湯する際に、前記金型内の加圧と前記射出スリーブ内の減圧とが同時に実行可能な、溶湯供給装置である。
【0008】
本開示に係る溶湯供給装置では、射出スリーブ内に溶湯を給湯口から注湯した際に発生するチップ潤滑剤起因のガスをキャビティ内に入る前にスリーブ内で吸引して除去できる。このため、当該ガス起因による鋳巣の発生を抑制でき、内部品質の優れた製品を容易に製造できる。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、射出充填時にキャビティ内の残存ガスを低減し、製品の内部品質を向上できる溶湯供給装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
従来の溶湯供給装置の一例を示す模式的断面図である。
本実施形態に係る溶湯供給装置を示す模式的断面図である。
本実施形態に係る溶湯供給装置の使用時の状態を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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