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公開番号
2024086450
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-06-27
出願番号
2022201581
出願日
2022-12-16
発明の名称
糖鎖結合剤、糖鎖検出キット及び医薬品
出願人
個人
,
国立大学法人 宮崎大学
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C07K
14/00 20060101AFI20240620BHJP(有機化学)
要約
【課題】 糖鎖に特異的に結合可能な糖鎖結合剤を提供する。
【解決手段】特異的糖鎖結合部を含み、前記特異的糖鎖結合部が、配列番号1の配列からなるポリペプチドを含み、前記アミノ酸配列において、中性アミノ酸残基、酸性アミノ酸残基、及び、塩基性アミノ酸残基の少なくとも一つのアミノ酸残基を他のアミノ酸残基に置換することにより、糖鎖結合の特異性を変更可能であることを特徴とする、糖鎖結合剤。前記配列番号1のアミノ酸配列は、HaVのVP492タンパク質のC末端側に存在する連続反復配列由来であってもよい。
【選択図】 なし
特許請求の範囲
【請求項1】
特異的糖鎖結合部を含み、
前記特異的糖鎖結合部が、下記(A)及び(B)からなる群の少なくとも一つのポリペプチドを含み、
前記アミノ酸配列において、中性アミノ酸残基、酸性アミノ酸残基、及び、塩基性アミノ酸残基の少なくとも一つのアミノ酸残基を他のアミノ酸残基に置換することにより、糖鎖結合の特異性を変更可能であることを特徴とする、
糖鎖結合剤。
(A)配列番号1のアミノ酸配列からなるポリペプチド:HaV01株及びHaV53株
TLSVCDTIIAPNACFTTITLDTLDLTDITAVNACLTDVTVSDNLNVSDTLTSYIVSTDALLSTNACFTNATVVD
(B)配列番号1のアミノ酸配列において1又は数個のアミノ酸残基が欠失、置換又は付加した配列からなり、かつ糖鎖結合能を有するポリペプチド
続きを表示(約 620 文字)
【請求項2】
前記置換は、配列番号1の少なくとも一方において、N末端から数えて、4、6、7、9、10、11、13、15、16、17、20、21、22、23、26、27、30、31、32、34,36、37、38、40、41、42、43、44、45、46、48、49、51、55、56、57、58、59、61、62、63、65、68、69、70、72、73及び74位のアミノ酸残基の少なくとも一つのアミノ酸残基を他のアミノ酸残基に置換することである、
請求項1記載の糖鎖結合剤。
【請求項3】
前記特異的糖鎖結合部に含まれる前記ペプチドは、アミノ酸配列が異なる2個以上のポリペプチドがペプチド結合で連結したポリペプチドである、
請求項1又は2記載の糖鎖結合剤。
【請求項4】
前記配列番号1のアミノ酸配列は、HaVがコードする分子量約492kDaのタンパク質のC末端側に存在する連続反復配列由来である、
請求項1から3のいずれか一項に記載の糖鎖結合剤。
【請求項5】
糖鎖結合剤、及び、前記結合剤を検出する検出剤を含み、
前記糖結合剤は、請求項1から4のいずれか一項に記載の糖鎖結合剤である、
糖鎖検出キット。
【請求項6】
生体内の糖鎖を標的とした医薬品であって、
請求項1から4のいずれか一項に記載の糖鎖結合剤を含む、医薬品。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、糖鎖結合剤、糖鎖検出キット及び医薬品に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
生体内のタンパク質の多くは糖鎖で修飾されており、両者が一体化することで機能を発揮する場合もある。近年、一部の疾病では糖鎖構造の質的変化が観察されており、その定量によって病気の進行度を推定することが可能となっている。よって、特異的な糖鎖識別・定量技術の開発は、癌や感染症等の画期的診断法の確立につながると考えられており、世界中で開発競争が行われている状況にある。例えば、特許文献1には、糖鎖抗原を抽出し測定するためのイムノクロマトデバイスが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-60255号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
創薬分野において、標的となる分子構造を認識する分子プローブの設計・作出は、重要な工程といえる。たとえば標的がタンパク質の場合、それを実験動物に接種し抗体産生を促すことで、目的とする分子プローブ(抗体)を入手することが可能である。しかし、標的が糖鎖である場合、糖鎖自体の免疫原性がきわめて低いため、抗体産生を促すことがしばしば困難である。
【0005】
抗体以外の糖結合性タンパク質の例としてはレクチンが知られる。レクチンは2つ以上の結合部位を持ち、多糖構造を表面に持つ動物・植物細胞を凝集することができる。レクチンは植物・動物・微生物等から検出されており、すでに多様なレクチンが上市されている状況にある。ただし、レクチンの多様性は探索する生物の範囲によって限定されるため、オーダーに応じた認識特異性を付与することは難しい。
【0006】
標的となる糖鎖分子に特異的に吸着可能なタンパク質分子を(オーダーメイドで)設計する技術は未だ開発されていない。
【0007】
そこで、本発明は、糖鎖に特異的に結合することが可能な糖鎖結合剤、それを用いた糖鎖検出キット及び医薬品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記目的を達成するために、本発明の糖鎖結合剤は、特異的糖鎖結合部を含み、
前記特異的糖鎖結合部が、下記(A)及び(B)からなる群の少なくとも一つのポリペプチドを含み、
前記アミノ酸配列において、中性アミノ酸残基、酸性アミノ酸残基、及び、塩基性アミノ酸残基の少なくとも一つのアミノ酸残基を他のアミノ酸残基に置換することにより、糖鎖結合の特異性を変更可能であることを特徴とする。
(A)配列番号1のアミノ酸配列からなるポリペプチド:HaV01株及びHaV53株
TLSVCDTIIAPNACFTTITLDTLDLTDITAVNACLTDVTVSDNLNVSDTLTSYIVSTDALLSTNACFTNATVVD
(B)配列番号1のアミノ酸配列において1又は数個のアミノ酸残基が欠失、置換又は付加した配列からなり、かつ糖鎖結合能を有するポリペプチド
【0009】
本発明の糖鎖検出キットは、糖鎖結合剤、及び、前記結合剤を検出する検出剤を含み、
前記糖結合剤は、本発明の糖鎖結合剤である。
【0010】
本発明の医薬品は、生体内の糖鎖を標的とした医薬品であって、本発明の糖鎖結合剤を含む。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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