TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2024132607
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-01
出願番号
2023043447
出願日
2023-03-17
発明の名称
植物病害防除剤
出願人
国立大学法人東海国立大学機構
代理人
弁理士法人あいち国際特許事務所
主分類
C07K
7/06 20060101AFI20240920BHJP(有機化学)
要約
【課題】環境汚染を防止しつつ、植物の病害を抑制または防止することができる植物病害防除剤を提供する。
【解決手段】少なくとも8個のアミノ酸から構成されるペプチドを含有する植物病害防除剤である。ただし、N末端から1番目及び6番目のBは塩基性アミノ酸を示す。また、3番目及び4番目のBはシステイン以外の中性アミノ酸を示す。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
配列番号1に示す少なくとも8個のアミノ酸(ただし、N末端から1番目及び6番目のBは塩基性アミノ酸を示し、3番目及び4番目のBはシステイン以外の中性アミノ酸を示す。)から構成されるペプチドを含有する、植物病害防除剤。
続きを表示(約 360 文字)
【請求項2】
上記ペプチドが、配列番号2に示す少なくとも8個のアミノ酸から構成されている、請求項1に記載の植物病害防除剤。
【請求項3】
上記ペプチドがジスルフィド結合を有する、請求項1又は2に記載の植物病害防除剤。
【請求項4】
上記ペプチドの濃度が5μM以上の液体からなる、請求項1又は2に記載の植物病害防除剤。
【請求項5】
胞子によって増殖する植物病原性微生物が引き起こす病害に対して使用される、請求項1又は2に記載の植物病害防除剤。
【請求項6】
上記植物病原性微生物が植物病原性卵菌又は植物病原性真菌である、請求項5に記載の植物病害防除剤。
【請求項7】
農作物に用いられる、請求項1又は2に記載の植物病害防除剤。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ペプチドを含有する植物病害防除剤に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
植物は、病原性微生物に感染すると病害を引き起こすことがある。特に農作物の病害は、生産者にとっての大きな問題となっている。
【0003】
植物は病原性微生物による病害に対して多様性を有し、植物の罹病性や抵抗性は植物や病原性微生物の種類によって異なることが知られている。例えばベンサミアナタバコ(Nicotiana benthamiana)は、ナス科タバコ属に属する植物であり、ナス科のモデル植物として知られているが、同じナス科であるトマトやジャガイモが罹病するジャガイモ疫病菌(Phytophthora infestans)に対して抵抗性を有する。
【0004】
SAR8.2遺伝子ファミリーは、タバコモザイクウイルス(TMV)感染やエリシター処理によって活性化される全身獲得抵抗性の誘導に伴って発現する遺伝子群としてベンサミアナタバコから単離された。これまでに、ベンサミアナタバコのNbSAR8.2m遺伝子の発現と植物の病害に対する抵抗性との関係が示唆されているもののその機能は十分明らかになっておらず、機能解析が進められている(特許文献1及び2、非特許文献1~3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
米国特許5767369号明細書
米国特許9957522号明細書
【非特許文献】
【0006】
モレキュラー プラント-マイクローブ インタラクションズ(MOLECULAR PLANT-MICROBE INTERACTIONS)、米国、1992年、第5巻、第6号、p.513-515
プラント モレキュラー バイオロジー(Plant Molecular Biology)、韓国、2006年、第61巻、p.95-109
ファンクショナル プラント バイオロジー(Functional Plant Biology)、カナダ、2005年、第32巻、p.259-266
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
病原性微生物による植物病害の抑制、防止には、殺菌作用を有する化学農薬が有効であるものの、農薬は、圃場だけでなく周囲の土壌、河川、大気などの自然環境を汚染させる可能性があるため、その使用には懸念がある。したがって、化学農薬以外の病害防除剤の開発が望まれている。
【0008】
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、環境汚染を防止しつつ、植物の病害を抑制または防止することができる植物病害防除剤を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一態様は、下記の[1]~[7]にかかる植物病害防除剤にある。
[1]配列番号1に示す少なくとも8個のアミノ酸(ただし、N末端から1番目及び6番目のBは塩基性アミノ酸を示し、3番目及び4番目のBはシステイン以外の中性アミノ酸を示す。)から構成されるペプチドを含有する、植物病害防除剤。
【0010】
[2]上記ペプチドが、配列番号2に示す少なくとも8個のアミノ酸から構成されている、[1]に記載の植物病害防除剤。
[3]上記ペプチドがジスルフィド結合を有する、[1]又は[2]に記載の植物病害防除剤。
[4]上記ペプチドの濃度が5μM以上の液体からなる、[1]~[3]のいずれかに記載の植物病害防除剤。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
三菱ケミカル株式会社
化合物
2か月前
三菱ケミカル株式会社
化合物
2か月前
築野グループ株式会社
脂肪酸エステル
29日前
築野グループ株式会社
脂肪酸エステル
29日前
ダイキン工業株式会社
シラン化合物
2日前
東ソー株式会社
免疫グロブリン吸着剤の製造方法
1か月前
日本精化株式会社
ホスホコリン誘導体の製造方法
1か月前
ダイキン工業株式会社
シラン化合物
1か月前
マナック株式会社
新規脱水縮合剤
3か月前
東ソー株式会社
組換えFc結合性タンパク質抽出試薬
2か月前
小野薬品工業株式会社
イミダゾール化合物の製造方法
2か月前
学校法人近畿大学
アミロイド線維検出プローブ
15日前
ダイキン工業株式会社
含フッ素化合物
2か月前
三菱ケミカル株式会社
アセトキシアリル化合物の製造方法
1か月前
株式会社合同資源
α-ヨード置換カルボン酸
2か月前
日産化学株式会社
チエノウラシル化合物及び有害生物防除剤
3か月前
ヤマナカヒューテック株式会社
反応生成物の製造方法
1か月前
ユニチカ株式会社
アミド基含有構造を有するビスマレイミド
2か月前
株式会社半導体エネルギー研究所
有機化合物、発光デバイス
2か月前
日油株式会社
オルガノアシロキシシラン組成物
2か月前
日本特殊陶業株式会社
反応装置
1か月前
日本化学工業株式会社
ホスホニウム塩の連続的製造方法
3か月前
株式会社半導体エネルギー研究所
有機金属錯体、発光デバイス
9日前
旭化成株式会社
環状化合物の製造方法
3か月前
三菱ケミカル株式会社
アセタール化合物の製造方法
2か月前
帝人株式会社
環式ジアルコール化合物およびその製造方法
3か月前
住友精化株式会社
アミノシルセスキオキサン
2か月前
日本曹達株式会社
1-アルケニルエーテル化合物の製造方法
2か月前
東亞合成株式会社
ペプチドフラグメント及びその利用
9日前
ノーベルファーマ株式会社
ヒスチジン亜鉛2水和物の製造方法
9日前
三菱ケミカル株式会社
ポリシロキサン及びその製造方法
1か月前
川崎重工業株式会社
メタン製造システム
2か月前
国立大学法人横浜国立大学
ギ酸の製造方法
3か月前
国立大学法人富山大学
抗がん作用を有する化合物
17日前
株式会社日本触媒
アクリル酸の製造方法
1か月前
国立大学法人 東京大学
タンパク質送達用pH応答性担体
2か月前
続きを見る
他の特許を見る